アーロンチェアを代表とする革新的かつ世界最高峰のオフィスチェアを製造する「ハーマンミラー」社がデジタルデバイスを開発するロジクールブランドの「ロジクールG」とゲーマー向けの次世代高性能家具の研究、デザイン、製造における独占パートナーシップ契約を結びました。
とうとうハーマンミラー社からゲーミングチェアが発売されます。
家具メーカーとして本物の実力を持った真打がeスポーツ市場に参入です。
ハーマンミラーとロジクールG、ゲーマー向けの高性能家具ソリューションの開発で協力
ロジクールGのデザイン性と遊びの科学におけるエンジニアリング技術とハーマンミラーの100年にわたる精通したシーティング科学が組み合わされることで、ゲーマー向け最先端ソリューションを生み出します。
ロジクールブランドのロジクールG(NASDAQ:LOGI)とハーマンミラー(NASDAQ:MLHR)は本日、ゲーマー向けの次世代高性能家具の研究、デザイン、製造における独占パートナーシップ契約を締結したことを発表しました。
両社がそれぞれの分野で長年培ってきたデザインとエンジニアリング技術を持ち寄って組み合わせることで、eスポーツプレーヤーやゲーマー、ストリーマーのニーズに対応します。
「ハーマンミラーには、人々の住む場所や働く場所にかかわらず、人々をサポートするソリューションのデザインにおいて豊富な歴史があります」とハーマンミラーの最高マーケティング責任者であるティム・ストレーカーは述べています。
「私たちは、ハーマンミラーの人間工学に基づいた研究駆動型のアプローチと、ロジクールGの卓越したテクノロジーとイノベーションの統合を目指します。今後、ゲーマーやeスポーツプレーヤーに最大限のサポートと快適さを提供する、高品質のソリューションを開発していきます」
従来のスポーツと同様に、eスポーツプレーヤーとプロストリーマーも長時間ベストなパフォーマンスを発揮するのに適したギアを必要としています。
eスポーツプレーヤーは、長期的な健康上の懸念に加えて、不快感のために集中力を失い、全体的なパフォーマンスが低下する場合があります。
現在の市場にあるソリューションではこうした問題に対応していません。
実際、今日の市場にある製品の多くが研究によって証明された人間工学に基づくデザインよりも、美しさに主眼を置いており、有害無益となっています。
「ロジクールGはゲーマーにとって最適なギアを生み出すことに尽力しています。私たちはデザインチームとエンジニアリングチーム、パートナー、そして顧客と独自に協力することで、ニーズと性能をゲーマーが望む製品へと転換させることに成功しました」とロジクールGのマーケティング部長であるピーター・キングスリーは言います。
「ハーマンミラーには100年を超える専門知識があることから、彼らがパートナーになることは我々にとって当然の選択でした。私たちは協力して、ゲーマーが望むような、高度な人間工学に基づいた快適で高性能の素晴らしい製品をお届けしていきたいと考えています」
ロジクールGとハーマンミラーは、Complexity Gaming、TSM、NaViなど交流のあるeスポーツチームからフィードバックをもらって分析し、ゲーマーのニーズや問題に対応する製品に取り込んでいきます。
このパートナーシップから生まれる最初の製品は、2020年春に発売予定のゲーミングチェアです。
ロジクールGとハーマンミラーのコラボレーションソリューションに関する最新情報については、こちらをご覧ください:hermanmiller.com/gaming.
以前「ハーマンミラーがeスポーツへ参入、ゲーマーのためのゲーミングチェア市場へ。」という記事を書きましたが、その時はゲーミングチェアを作るのかどうかは不明でしたけど、とうとう明確にハーマンミラー社がゲーミングチェアを製造することが決まりました。
まだどのようなゲーミングチェアになるかは不明ですので発表は続報を待つこととなります。
このプレスリリースで気になるのはこの部分です。
eスポーツプレーヤーは、長期的な健康上の懸念に加えて、不快感のために集中力を失い、全体的なパフォーマンスが低下する場合があります。
現在の市場にあるソリューションではこうした問題に対応していません。
実際、今日の市場にある製品の多くが研究によって証明された人間工学に基づくデザインよりも、美しさに主眼を置いており、有害無益となっています。
かなりはっきりと現在販売しているゲーミングチェアを非難していますね・・・
ここまで強く主張できるのはすごいです。つよい。
”美しい”は主観というか、見た目という意味ですかね。
気になるのは価格です。
世の中のゲーミングチェア市場が日本だと数万円ということから、それに対してどんな価格帯になるかです。
ハーマンミラー価格にするのか、それとも既存のゲーミングチェアの価格に張り合ってくるのか。
ハーマンミラー価格なんて揶揄をしていますが、ハーマンミラー社の価格を私は高いとは考えていません。
実際同社の主力のアーロンチェアが税込で日本で20万円を超えますし、現状もっともゲーミングチェアに近いエンボディチェアやコズムチェアも税込で20万円を超えていますけど、でもかなり評価も高く売り上げがある実力のあるチェアです。
私はハーマンミラー正規販売店をやっていますので、同社の椅子のセールスの強さは椅子としての実力の高さだということはよくわかります。
性能さえ良ければこの価格帯の椅子を人は求めています。
あ、私もどんなゲーミングチェアが発売するのかは知りませんよ。
聞かれても答えられないですのでご了承ください。
7/23追記:ゲーミングチェアが発表されました。
さて、ところで現在発売されているゲーミングチェアがどう有害無益なのか私なりに書きます。
ゲーミングチェア非難のつもりはなく、買う買わないは皆さんの自由ですので参考として読んでください。
もう一回書きますが別に買わせないようにしたいわけでもなく、人が買うのも売るのも自由ですからね。私がゲーミングチェア否定派とかではないです。
よくあるゲーミングチェアはこんな感じのタイプですね。
問題点、気になる点は以下です。
・ビニールレザー張りによる通気性の悪さ
ほぼ通気性が無いことで、座り続けると身体が密着した部分の温度が上がり汗をかき蒸れたり不快感を感じます。
汗で汚れても拭きやすいとのことでビニールレザー張りにしているのかもしれませんが、そもそも通気性が良ければ汗はかきづらいです。
ファブリック張りでも同じです。
・ビニールレザーは滑りやすく姿勢が安定しづらい
表面がツルツルしていることでお尻が前に滑りやすく骨盤が前に行きがちです。
背骨の形が人間として正しい形である逆S字が崩れやすくなります。
・ヘッドレストまである大きく硬い背もたれ
背中から頭まで覆い隠すような背もたれは、腰や背中、首の可動区域を阻害することで筋肉が動きづらく凝りや血行不良を誘発しやすいです。
また背もたれから身体を離す姿勢をとりがちで猫背にもなりやすいです。
・左右の肘掛の幅が広い
これは個体によるのでしょうが、肘掛がもっと身体の内側に入らないと腕を置いたまま作業(ゲーム)がしづらいです。
腕を置いたまま作業できるのが最適です。
などなどゲーミングチェアは多くの問題点があります。
長時間ゲームをするには不向きな性能を持った椅子なんです。
でもですね、『ゲーミングチェア座り心地良いよ!』『ゲーミングチェアに座っていて問題ないよ!』という声も分かります。
椅子は人によりますから。合う合わないもありますし。
けっこう身も蓋もないことを書きますが、若ければ別に何に座っていてもなんだって気にしないですよ。だって若いんですから。
ゲームやる人は若い人たち中心ですから椅子にまで特に気にはしていないのが現状です。
問題は後になってわかるものなんです。
若い時に不自然な座り方をし続けると歳をとるごとに身体に問題が出てきてしまいます。
知らず知らずのうちに背骨や身体が変形していきます。
そもそも人間は座るだけで寿命が縮まるぐらい身体にとっては良くない行為なんです。
ところでどうしてゲーミングチェアとして普及したかですが・・・
ここからの話もあくまで、あくまで、私の憶測として、そして感想未満の戯言として読んでくださいね。
クレームとかしないでくださいよ。さっきも書きましたが売るのも買うのも人の自由ですから。
えーとですね、もともとこういったゲーミングチェアというような椅子はずいぶん以前から存在します。
いつ頃から存在するかは忘れましたが、その頃はレーシングシートのような椅子として販売をされたものです。
レースカーの座席みたいですよね?
だから、なんとなく身体のことを考えた高性能な椅子にも見えるんです。
それでPC業界では以前から高性能チェアみたいな感じで販売はしていました。
それをどこかの会社がゲームの大会でスポンサーになりプレイヤーに座らせたことからゲーム向け椅子として認識されたのではないでしょうか。
このゲーミングチェアにはゲームの大会に使う椅子として必要な要素があったんです。
それがハイバックチェアという点です。
頭を載せる場所まで囲うように背もたれが伸びているのはこの部分が映像に写るからです。
ゲームの大会映像を勉強として見たことがあるのですが、プレイヤーの胸から上を映しているのを見ます。だからヘッドレスト部分まで背もたれが伸びている椅子じゃないと映像に写りません。
そうしないと椅子の背もたれにスポンサー名やメーカー名を入れても見えませんからね。
だから多くのゲーミングチェアは背もたれのトップの内側にまでメーカー名を書いているんです。
そしてメーカー名を入れやすいビニールレザー張り、またはファブリック張りにするんです。
あとあれです。
私の元にも中国の会社からゲーミングチェアの営業メールが来るのですけど、めっちゃくちゃ仕入価格が安いんですよ。
独自のメーカー名を入れたらオリジナルゲーミングチェアの出来上がりです。
あとは右に倣えで各社がゲーミングチェアを売りだしたことで普及して有名な存在となりました。
と長くなったのですが、ハーマンミラー社によるゲーミングチェア楽しみですね。
どんなデザインでどんな価格となるでしょうか。
エンボディチェアそのままだったりして
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