【プロ監修】エンボディチェアの本当の使い方と”絶対”知るべき注意点

(https://www.hermanmiller.co.jp/content/hermanmiller/apac/ja_jp/home/design-resources/images.html?text=Herman%20Miller:Products/Embody%20Chairs)

ハーマンミラー社には優秀なワークチェアがいくつもラインナップされています。

その中でこのエンボディチェアは異彩を放つ存在です。

2007年に発売したこの革新的なワークチェアはジェフ・ウェーバー、ビル・スタンフの二名によってデザインされました。

独創的なデザインは一見しただけではどのような性能を発揮するのかわかりづらいかもしれません。

この椅子がどういった人に合うのか、誰向けか、そして裏話を書きました。

失敗しないワークチェア選びとして必読です。

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エンボディチェアについて正直な性能の話と意義、そして注意しないといけないところを書きます。

ちなみに私はハーマンミラー正規販売店を経営していますので製品については熟知しています。それにエルゴノミックアドバイザーでもあり1人で全部こなしていますから理解力には自身があります。

問題は販売している側なので話に信憑性が薄いということなのですが・・・悪い製品だったら私も販売したくありません。だって販売した私にクレームが来ますし評判も下がります。

良い製品を健全に販売をすることで私自身も永く商売が出来るはずです。私が悪い物を売っていたなんてことになったら自分の未来も途絶えます。

ハーマンミラー認定資格”エルゴノミックアドバイザー”とは
ハーマンミラーにはワークチェアやワークシーンに特化した認定資格エルゴノミックアドバイザーがあります。 その資格を私も持っていますし、その説明をします。

エンボディチェアのいろんなレビューや評価を見るより、私の話を聞いてもらったほうがエンボディチェアの本当の性能がわかってもらえるはずです。

エンボディチェアの動き

エンボディチェアはどういった動きが出来る椅子なのかは上の動画を観てもらえればわかります。

商品説明の動画でもあるので丁寧で非常にわかりやすいです。

特に独創的な構造が背もたれと座面、そして肘掛ですね。

ピクセル構造を採用した座り心地

ピクセルサポート

座った瞬間に、エンボディチェアのピクセルサポートを感じることでしょう。まるで浮いているような感覚でありながらも、完璧な安定感。ダイナミックなピクセル構造により、エンボディチェアの座面と背もたれの表面は、座った人の身体のわずかな動きにも対応し、体重を均等に分散します。これにより、圧力を軽減し、身体の動きを促します。これらは健康的な血行を保ち、集中力を維持するためにはかかせません。

Herman MIller Japan HP https://www.hermanmiller.co.jp/products/seating/performance-work-chairs/embody-chairs.html

公式HPに書かれている説明は一体どういったものか。

特別に内部の構造を見てもらいましょう。

ピクセル構造

これは私が米国ミシガン州にあるハーマンミラー本社にて撮影してきたエンボディチェアの背と座の内部に使われているパーツの写真です。(右側のパーツが座面で左側のクリア素材が背もたれです)

エンボディチェアの座面はまるで蜂の巣のような八角形の集合体で作られており、これをピクセル構造と呼んでいます。

体重をかける耐圧が均等に分散することで圧力が一か所にかからず快適な座り心地を実現しています。さらに通気性の良いファブリックを張ることでフィット感もあり熱もこもりません。

側面から見ると構造がよくわかります。

エンボディチェアに座ると驚くぐらいリラックスした座り心地ですから、これなら長時間のPC作業により座り続けてもお尻や太ももが痛いということにはなりづらいはずです。

背骨を人間としてあるべき形に近づける

背もたれ

背もたれ全体で身体をサポートすることで、仙骨部(骨盤)を中心にダイナミックに人間の正しい逆S時の背骨に近づけてくれます。

これにより長時間の着座姿勢でも腰や背骨に負担がかかりづらく、さらに通気性も良いので不快感を感じません。

背もたれの角度調整も可能のため、その人その人に合わせた調整をすることもできます。

しっかり腰かけてその人に最もあるサポートに合わせます。

後掲姿勢のためのワークチェア

後掲姿勢

エンボディチェアの意義はこの姿勢にあります。

少し後ろにもたれた姿勢でパソコン作業をすることこそがエンボディチェアの真価を発揮する使い方です。

何故この姿勢が良いかというと、この姿勢は横隔膜が大きく動くことで肺が最大まで膨らみます。

肺が大きく膨らむということは多くの酸素を供給できますから、脳にいく酸素量も多くなります。

これにより「集中力が高まる」「脳がリラックスする」という効果が期待されます。

長時間のPC作業は脳が疲れますから後掲姿勢はお勧めしています。

肘掛の高さもキーボードを打ちやすい高さまで稼働し、身体の脇腹のあたりまで稼働することで非常に腕を置きやすいです。

腕を載せながら文字を打つことで肩や腕の負担を減らします。

気になるかもしれませんが頭を載せるパーツはありません。ヘッドレストというものですね。

あれはもっと寝るぐらいの角度になった時に頭が落ちてしまうことを防ぐためのパーツであり、そのままレスト(休息)をするためのものです。

ワーク(作業)をする際には必要が無いのと、後述のリラックスするために邪魔になるのでないほうが肩や首が動かせます。

また、安易なヘッドレストパーツは、その角度や干渉により頸椎を圧迫する可能性がある為に万人向けのワークチェアに装着することをハーマンミラー社は消極的です。健康被害がある可能性があるので、そのリスクをなくしたヘッドレストを作るのは出来ないからです。

写真のデスクはエンベロップですが、エンボディチェアを使うからといってこのデスクを使う必要はありません。

最近はゲーミングチェアなるものを見かけるようになりましたが、あれを使うのならお勧めはエンボディチェアです。

もしくは新発売のコズムチェアもお勧めできます。

【Cosm Chairの性能紹介】ハーマンミラーからコズムチェアが新発売
ハーマンミラー社から最新オフィスチェアのコズムチェアが新発売されました。 cosmの性能と紹介、実物展示に試しながらの特性とレビューとそしてローンチパーティーのレポートをお届けします。

ゲーミングチェアは背中から頭にかけて可動部分が無いため、身体の形状を固めてしまい筋肉の凝りを誘発させてしまいます。さらにビニールレザーが多く通気性の問題から熱がこもり、滑りやすいことで姿勢も安定しづらいです。

座っている人たちが若いのであまり気にしていないかもしれませんが、将来の健康リスクがあります。腰への負担も気になります

まあスポンサーの関係で座っているだけの話なので、広告料を払ってイメージで売り上げを上げる椅子です。そのための条件としてロゴを入れられるシートじゃないといけません。だからビニールレザーの張りぐるみなんですよ。

コズムチェアがどれだけ優れていても、スポンサー名が入れられないので使われづらいです。

ちょっとゲーミングチェア批判みたいになってしまいましたが、別に儲けること自体は自由ですから経営の仕方の違いなだけです。

そしてもうひとつのエンボディチェアの真価。

それは身体を動かすためのワークチェア

エンボディチェアの後ろ

背もたれは固定されずフレキシブルに動きます。

身体を任せると無意識の身体の動きにも反応して稼働することで背もたれの圧迫感を感じません。

この背もたれにもたれたまま体操をするぐらい腕を伸ばしてストレッチも出来るため、背中や肩の血流が回復します。

特に肩こりに悩む人にはこうしたワークチェアが必要になります。

まとめるとリラックスした後掲姿勢で動きが伴うパソコン操作向けのワークチェアです

医師、生体力学、視覚、理学療法、人間工学の分野で30名を超える博士号取得者がチェア開発のためにそれぞれの専門知識を提供した結果、耐圧の分散、自然な着座姿勢、健康的な動きのサポートなどで人間工学シーティングの新しいベンチマークとなったのです。

だからひたすらパソコンでキーボード操作やマウス操作をする人にピッタリのチェアです。

しかし、そうした作業をしない人にはちょっと向き不向きが出ます。

以前編み物をするために買ってくれた人がいてくれたのですが満足されていますよ。使い方に合っていました。そうした需要もあります。

もう本当に座っていても快適な椅子です。私も長時間のPC作業ならこれを選びますね。感心するぐらいリラックスできます。

余談ですが高機能ワークチェアの実験が過去にされています。

TOP of 長時間にわたるオフィスチェアの使用における実証実験

後継するとディスプレイから距離が離れるから使いづらいという意見もあります。

それはですね、ディスプレイを自分に近づけてください。モニターアームがお勧めです。

自分が道具に合わせてはいけません。道具が動いて自分に最適の場所に移動しないといけません。それが人間工学です。

【肩こり対策】モニターアームでPC作業が快適すぎる
首が痛い、肩が凝る、長時間のパソコン作業は体調不良の連続です。 特にノートパソコンをそのまま使用すると極端に頭が下がるので余計に肩こりをします。 そこでモニターアームを使うと良いです。あまりの快適さにびっくりします。そんな話を書きました。

さて、ここからがエンボディチェアにとって重要な話です。

エンボディチェアは注意点が多いワークチェアでもあります

エンボディチェアの評価はたぶん賛否が分かれます。

これはエンボディチェアに対する理解が無いと上手く使えないからです。

あんまり詳しくここでは書けないのでサッと書きます。

・人を選ぶワークチェア

前傾姿勢も出来ませんし、後掲姿勢をするためのワークチェアです。

そもそもそういった姿勢での行動をしない人には薦めづらいです。

どういった目的でワークチェアを選ぶのか利用予定者からヒアリングが必要です。

・正しい座り方、調整をしないと座ってもあまり実感がわきづらいです。

背もたれの角度や肘掛の合わせ方を座る人のためにばっちり合わせることで素晴らしい体感が出来るものです。

ただ展示されているのを座ってもピンと来ないので、精通したアドバイザーなどにレクチャーしてもらうことが肝心です。

・全体的にきしみやすい構造

そういうものです。エンボディチェアは。

・正しい使い方をしないと壊れることがあります

展示品がボロボロなのを見たことありませんか?エンボディチェアが壊れたという情報を目にしたことがありませんか?

このエンボディチェアは素晴らしいワークチェアなのですが、反面繊細な部分が多く、理解が無い人が試し座りすると正当な動かし方をしないので無理が積み重なり壊れます。肘掛は特にですね。

これは購入した人もそうで、ネット通販だとどこをどう動かせば良いのか、どこを気を付けるかわからないので破損リスクがあります。

お店でも販売する側がエンボディチェアをよく理解していないと気を付ける部分を教えてくれないかもしれません。

だからエンボディチェアを中古で購入するのはお薦めしません

保証が無いうえに修理代で高くつきます。

まず正しく使用されていないでしょうからね。すぐに壊れる可能性があります。というより確信をもってどこがダメになるか言えます。

中古のエンボディチェアを買うぐらいなら、別のワークチェアにした方が良いです。

何処をどう動かすべきか、気を付けるべきかはここでは書けませんから購入するお店に聞いてください。

こんなことを書いている時点でギリギリです。

購入店も、ハーマンミラー正規販売店で、実店舗を持っていて、エルゴノミックアドバイザーがいて、すべての質問や疑問に答えられるところというのが大前提です。

逆に言いますと、正しい理解さえあれば最高の椅子の一つとして満足して使い続けられるはずです。

エンボディチェアの価格ですが、使用している生地の違いで大きく差がありますから、あるお店でエンボディチェアが20万円以上で、あるお店でエンボディチェアが17万円台でもそれは同じエンボディチェアじゃないんです。生地の違いで価格が大きく変わります。ご注意ください。割引価格とかではありません。

あ、一応宣伝ですが、名古屋には私がいます。エンボディチェアを買うなら一番間違いのない正規販売店です。全部知っていますし全ての疑問や相談まで解決できない悩みはほとんどありません。

ECで購入してもらえる人には電話やメールで情報を伝えますし、ワークチェアの座り方とか注意点の資料とかも一緒にお渡ししています。

【ハーマンミラー正規販売店】エンボディチェア Embody Chair グラファイトカラーベース バランス生地 ブラック 国内定番仕様
後掲姿勢のリラックスした姿勢で長時間のパソコン作業を快適にできる設計をされた優れたワークチェアです。 もたれることで集中力も高まります。 ハーマンミラー正規販売店による販売。
愛知県名古屋市栄のハーマンミラー正規販売店 | case study shop NAGOYA
ミッドセンチュリーとイームズの専門家がミッドセンチュリーデザインを中心に優れた知識と提案をしています。個人法人問わずアーロンチェア リマスタードのご購入は当店が最高です。愛知県名古屋市のハーマンミラー正規販売代理店。

ハーマンミラー社といえば有名なアーロンチェアもありますね。

エンボディチェアもアーロンチェアもせっかくなら満足して永く使いたいものです。

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みなさん要望も予算も様々。それぞれの人に合わせたワークチェア選びが必要になってきます。ワークチェアごとに役割が違います。

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