筆者のお店case study shop NAGOYAにてエンボディチェアご購入者へ必須級のアームカバー(非売品)とフットレストのプレゼントをしています。
アーロンチェアの詳しい解説はこちら→ https://ogitaka.com/2017/07/26/aeronchair-good-or-bad/
セイルチェアの詳しい解説はこちら→ https://ogitaka.com/2018/04/24/saylchair/
ハーマンミラー社には優秀なワークチェアがいくつもラインナップされています。
その中でこのエンボディチェア(Embody Chair)は異彩を放つ存在です。
2007年に国内発売されたこの革新的なワークチェアはジェフ・ウェーバー、ビル・スタンフの二名によってデザインされました。
ビル・スタンフは初代アーロンチェアのデザイナーでもあり、それを超えるデザインとしてエンボディチェアを開発していましたがその途中で亡くなり、ジェフが引き継ぎエンボディチェアは完成しました。
独創的なデザインは一見しただけではどのような性能を発揮するのかわかりづらいかもしれません。
エンボディチェア発売時から販売歴16年目のプロフェッショナルがエンボディチェアはどういった人に合うのか、用途は、誰向けか、そして裏話を書きました。
この記事を最後まで読めばエンボディチェアのことはほぼ全てわかります。
文章は読み飛ばして動画だけ先に見たい人はこちらをクリックしてください。
- エンボディチェアについて正直な性能の話と意義そして注意しないといけないところを書きます
- エンボディチェアのサイズ/価格/スペック/品番
- エンボディチェアの動きとは
- ピクセル構造を採用した座り心地
- 背骨を人間としてあるべき形に近づける
- エンボディチェアにもポスチャーフィットはあります
- 後傾姿勢のためのワークチェア
- エンボディチェアにヘッドレストが無い本当の理由
- エンボディチェアは身体を動かすためのワークチェア
- エンボディチェアのファブリックの違い
- エンボディチェアの新しいファブリック「メドレー」と「シンク」とは
- フレームやベースの色で値段が違う
- エンボディチェアのキャスターの違い
- エンボディチェアのポリッシュドアルミニウムベースとは
- まとめるとリラックスした後傾姿勢で動きが伴うパソコン操作向けのワークチェアです
- エンボディチェアとアーロンチェアの違いと比較
- エンボディチェアにはフットレストが必要
- エンボディチェアのアームレストは腕が痛い
- エンボディチェアを2007年から販売し続け使い続けた長期使用レビュー
- 10年経過したエンボディチェアの状態
- エンボディチェアを動画でわかりやすく紹介
- エンボディチェアは注意点が多いワークチェアでもあります
- エンボディチェアを中古で購入することについて
- エンボディチェアを購入するのにお勧めのお店
エンボディチェアについて正直な性能の話と意義そして注意しないといけないところを書きます
最初に、この記事を書いている私はハーマンミラー正規販売店を経営していますので製品については熟知しています。
それにエルゴノミックアドバイザーでもあり1人で全ての仕事をしていますから理解力には自身があります。※2018年にハーマンミラーコレクションアンバサダー(全国一位)ともなりました。
問題は販売している側なので話に信憑性が薄いということなのですが・・・悪い製品だったら私も販売したくありません。
良い製品を健全に販売をすることで私自身も永く商売が出来るはずです。
エンボディチェアのいろんなレビューや評価がある中で、リアルなエンボディチェアの本当の性能がわかってもらえるはずです。
エンボディチェアのサイズ/価格/スペック/品番
エンボディチェアのサイズ
最大本体横幅710mm 高さ985~1105mm 座面高さ440~560m
エンボディチェアのスペック
「ガス圧シリンダー座面昇降機能」「リクライニング機能」「リクライニングチルト硬さ調整機能」「後傾ロック機能」「肘掛け昇降機能」「座面奥行き調整機能」を装備
背もたれ・座面内部素材:熱可塑性エラストマー、アセタール樹脂、ガラス繊維入りナイロン
フレーム・アーム:ポリエステル
ベース:アルミダイキャスト
本体重量 約25kg
身長150cm前半~からを想定しています。
耐荷重は136kgまで。
本体・可動部・保証期間12年
ガス圧シリンダー部分保証期間2年
(ガス圧は社外品のためハーマンミラー社の保証対象外のためです。150kgの重りを10万回落とす耐久テストをしているのでそうそう壊れやすいものではありません)
エンボディチェアの品番の見方
エンボディチェア/グラファイト/グラファイトベース/バランス生地ブラック/BBキャスターの場合
品番 CN122AWAA G1 G1 BB 3513
CN-エンボディチェア自体を表す品番
122-ピクセル構造/エンボディチルト/リクライニング硬さ&範囲設定/バックフィット調整/キッカーあり
AWAA-アジャスタブルアーム NNAA-アームレス
G1-グラファイトカラー 91-ホワイト
G1-グラファイトカラー XT-チタニウムカラー CD-ポリッシュドアルミニウム
BB-ナイロンキャスター C7-ウレタンキャスター H9-トランスルーセント
3513-バランス生地ブラック 1HA04-メドレー生地シンダー 3SY12-シンク生地ブラック
エンボディチェアの動きとは
エンボディチェアの座り方や機能を詳細に解説している動画なので非常にわかりやすいです。
この動画だけ見ればエンボディチェアのことは大体わかりますが、もっと詳しいことを書いていきます。
ピクセル構造を採用した座り心地
ピクセルサポート
座った瞬間に、エンボディチェアのピクセルサポートを感じることでしょう。まるで浮いているような感覚でありながらも、完璧な安定感。ダイナミックなピクセル構造により、エンボディチェアの座面と背もたれの表面は、座った人の身体のわずかな動きにも対応し、体重を均等に分散します。これにより、圧力を軽減し、身体の動きを促します。これらは健康的な血行を保ち、集中力を維持するためにはかかせません。
Herman MIller Japan HP https://www.hermanmiller.co.jp/products/seating/performance-work-chairs/embody-chairs.html
公式HPに書かれている説明は一体どういったものか。
特別に内部の構造を見てもらいましょう。
これは私が米国ミシガン州にあるハーマンミラー本社にて撮影してきたエンボディチェアの背と座の内部に使われているパーツの写真です。(右側のパーツが座面で左側のクリア素材が背もたれです)
エンボディチェアの座面はまるで蜂の巣のような八角形の集合体で作られており、これをピクセル構造と呼んでいます。
体重をかけると耐圧が均等に分散することで圧力が1か所にかからず快適な座り心地を実現しています。
さらに通気性の良いファブリックを張ることでフィット感もあり熱もこもりません。
側面から見ると構造がよくわかります。
エンボディチェアに座ると驚くぐらいリラックスした座り心地ですから、これなら長時間のPC作業により座り続けてもお尻や太ももが痛いということにはなりづらいはずです。
背骨を人間としてあるべき形に近づける
背もたれ全体で身体をサポートすることで、仙骨部(骨盤)を中心にしっかり人間の正しいS時の背骨に近づけてくれます。
これにより長時間の着座姿勢でも腰や背骨に負担がかかりづらく、さらに通気性も良いので不快感を感じません。
背もたれの角度調整も可能のため、その人その人に合わせた調整をすることもできます。
しっかり腰かけてその人に最もあるサポートに合わせます。
エンボディチェアにもポスチャーフィットはあります
あまり知られていませんがエンボディチェアにも仙骨をサポートするポスチャーフィットがあります。
仙骨部分が盛り上がっており、その部分に合わせて座ると背骨がS字になりやすいです。
奥行の調整は出来ません。
後傾姿勢のためのワークチェア
エンボディチェアの意義はこの後傾姿勢にあります。(上写真は持たれすぎなので本当はもうちょっと起こしたほうが良いです。)
少し後ろにもたれた姿勢でパソコン作業をすることこそがエンボディチェアの真価を発揮する使い方です。
何故この姿勢が良いかというと、この後傾姿勢は横隔膜が大きく動くことで肺が最大まで膨らみます。
肺が大きく膨らむということは多くの酸素を供給できますから、脳に行く酸素量も多くなります。
これにより「集中力が高まる」「脳がリラックスする」という効果が期待されます。
長時間のPC作業は脳が疲れますから後傾姿勢はお勧めしています。
ただし、上写真はもたれすぎです。もうちょっと体を起こしたほうが良いです。
肘掛の高さもキーボードを打ちやすい高さまで稼働し、身体の脇腹のあたりまで稼働することで非常に腕を置きやすいです。
腕を載せながら文字を打つことで肩や腕の負担を減らします。
写真のデスクはエンベロップですが、エンボディチェアを使うからといってこのデスクを使う必要はありません。
エンボディチェアにヘッドレストが無い本当の理由
頭を載せるヘッドレストはありません。
あれはもっと寝るぐらいの角度になった時に頭が落ちてしまうことを防ぐためのパーツであり、そのままレスト(休息)をするためのものです。
エンボディチェアは肩甲骨の部分から起き上がるので頭が後ろに行きません。
ストレッチをするために邪魔になるので無いほうが肩や首が動かせます。
安易なヘッドレストパーツは、その角度や干渉により頸椎を圧迫する可能性がある為に万人向けのワークチェアに装着することをハーマンミラー社は消極的です。
健康被害がある可能性があるので、そのリスクを完全になくしたヘッドレストを作るのは出来ないからです。
(ヘッドレスト欲しい方を否定はしていませんのでご使用はご自由にどうぞ)
最近はゲーミングチェアなるものを見かけるようになりましたが、あれを使うのならお勧めはエンボディチェアです。最高性能のゲーミングチェアとして機能します。
もしくは新発売のコズムチェアもお勧めできます。
ゲーミングチェアは背中から頭にかけて可動部分が無いため、身体の形状を固めてしまい筋肉の凝りを誘発させてしまいます。
さらにビニールレザーが多く通気性の問題から熱がこもり、滑りやすいことで姿勢も安定しづらいです。
座っている人たちが若いのであまり気にしていないかもしれませんが将来の健康リスクがあります。腰への負担も気になります
スポンサーの関係で座っているだけの話なので、広告料を払ってイメージで売り上げを上げる椅子です。
そのための条件としてハイバックにして上部にロゴを入れられるシートじゃないといけません。
だからビニールレザーの張りぐるみなんです、やっぱり安価に製造できますので。
ちょっとゲーミングチェア批判みたいになってしまいましたが別にそんなつもりはないです。
売るのも買うのも自由ですから否定はしません。
ちなみに2011年の時点で、エンボディチェアに座ってゲームをした場合のテストがされています。
興味深いですよ。このテストから通常のエンボディチェアでもゲームをするのには向いています。
なお「エンボディゲーミングチェア」は耐圧を分散するピクセルサポート構造が部分的にしか反応せず、背中もお尻も凹凸があることで生地が擦れる音も鳴り、背中とお尻の温度も変わりますので本来のエンボディチェアの性能とは異なります。
デザイナーの意思が反映されたピクセルサポート構造を体感する座り心地を求めるならオリジナルの通常のエンボディチェアのほうが合っていますのでそちらを選んでください。
わざわざ値段も高くなりエンボディチェアの特徴を失ったエンボディ ゲーミングチェアを選ぶ利点はありません。(エンボディゲーミングチェアが合わず通常のエンボディチェアを買いなおす人を何人か経験しています)
そしてもうひとつのエンボディチェアの真価は身体を動かせることにあります。
エンボディチェアは身体を動かすためのワークチェア
フレームは無く背もたれは固定されておらず柔軟に動きます。
身体を任せると無意識の身体の動きにも反応して背もたれが柔軟に可動することで背もたれの圧迫感を感じません。
この背もたれにもたれたまま体操をするぐらい腕を伸ばしてストレッチも出来るため、背中や肩の血流が回復します。
特に肩こりに悩む人にはこうしたワークチェアが必要になります。
背中や首や肩を固定せずストレッチできる椅子が長時間の座り作業には求められます。
このように背伸び、腕を回すということがストレスなくできるワークチェアは健康維持に役立ちます。
筋肉を動かして血流をよくすることが健康に繋がるからです。
エンボディチェアのスリムな背もたれは、こうした腕を回したストレッチをしやすいのがメリットです。
エンボディチェアのファブリックの違い
エンボディチェアにはファブリックにバリエーションがあります。
上写真左が「バランス」というファブリックで、右が「リズム」というファブリックです。
※追記リズムは製造終了しました。
「バランス」も「リズム」エンボディチェアのために開発された生地で発売当時より採用されています。
上写真を見るとわかるのですが、バランスの方が少し厚みあり丸くドット状にスケルトンになっていることで通気性が良いです。
バランスは特殊な生地ですので、もっとも通気性を求めるならこちらがエンボディらしいです。
アーロンチェアもそうですが風通しを良くするのが目的ではなく、背中やお尻の温度を変えないほうが快適だからというものです。
追記:リズムは製造終了生地のため販売終了しました。
下記の動画でバランス生地の説明をしています。
エンボディチェアの新しいファブリック「メドレー」と「シンク」とは
2020年末よりエンボディチェアに新しく「シンク(sync)」と「メドレー(Medley)」が追加されました。国内で発売するのは2021年からです。
シンクとメドレーは両方ともポリエステル100%のファブリックです。リズムもバランスもポリエステル100%でした。
リズムとバランスはエンボディチェアのためのファブリックとしてハーマンミラー社が開発したものですが、シンクとメドレーは違います。
シンクとメドレーはハーマンミラー社の製品に共通して使えるファブリックで、ソファやチェアなどファブリックが使える製品ならだいたいどれでも選択できます。
つまり、室内のインテリアに統一感を持たせたるためにも実用的なファブリックとなっています。
オフィス感を出さずに、オシャレなワークチェアとして自宅でもカジュアルにも使えるし、本格的な仕事用チェアとしてもOKです。
メドレーはデンマークのガブリエル社のファブリックです。それを輸入して使用しています。
通気性はバランス>メドレー=シンクですね。
メドレー、シンクは裏地に通気性の良いクッション材を貼りますので、座るとちゃんとクッション性もあります。
それでいてウレタンクッションが入っているわけではありませんので熱はこもりづらいです。
上写真はシンク生地の座面です。
繰り返しになりますが、メドレー、シンクも座面に張る際には裏地にクッション材を貼りますので、上写真のように座面にクッション性はあります。
でもウレタンクッションは内部に入っていませんから熱がこもることはありません。
シンクとメドレーははまるでオシャレなソファのようなエンボディチェアです。
ミニマルデザインが好みの人は通常のエンボディチェアの方が見た目がスマートなのでお勧めですし、背もたれや座面が凸凹していないので身体にフィットしてくれます。
下記動画でシンクとメドレーを紹介しています。
シンクとメドレーはどちらにするか判断材料をお伝えします。
生地自体の厚みを比べるとメドレーよりシンクの方がほんの僅かに厚みがあります。手で触るとシンクの方が若干柔らかいです。
通気性はメドレーのほうがほんの僅かに目が粗いのでシンクよりメドレーのほうが通気性が良いです。
メドレーはさらさらしたソファの上に座るような感じで、シンクはメドレーより少し柔らかさがある感じです。
フレームやベースの色で値段が違う
エンボディチェアは生地の違いで値段が変わるのですが、背面やフレームのカラー&ベースのカラーでも値段が変わります。
基本カラーはグラファイトで、ホワイトフレームのほうが値段が上がります。
ホワイトフレームは背面パーツもホワイトになりベースもチタニウムベースとなります。(チタニウムは塗装名です)
エンボディチェアのキャスターの違い
エンボディチェアには3種類のキャスターが選択できます。
通常はBBキャスターが在庫仕様です。
BBキャスターはハーマンミラー社のワークチェア共通のもので、ナイロン素材を使ったホイールです。
カーペットやフローリングの上で使用を想定されています。
ですがコンクリや石床の上で使うとナイロン素材が負けて割れてしまうことがあります。
C7キャスターはアーロンチェア以外のワークチェアに共通して使用されている物で、ウレタン素材を使ったホイールです。ちょっと車輪がツヤツヤしています。
カーペットやフローリングだけでなくコンクリや石床の上でも使えます。
ウレタンはナイロンより少し素材が柔らかいので、石床の上で使っても柔らかさによりホイールが割れづらいです。
また、フローリングの上で使うと、キャスターを転がした時の音が小さく、床へのダメージが少ないです。
ただしC7を使ったらフローリング床へダメージが全くないわけではありません。
ナイロンのBBに比べたらということです。
H9キャスターはウレタンホイールで、エンボディチェアのためにデザインされた車輪のようなデザインのキャスターです。
基本はC7と同じですが見た目が面白いです。
完全に床へのダメージを無くしたいならマットを敷きましょう。
マットを敷けばBBでもC7でも同じです。
カーペット、マット、ラグの上で使用するならBBで充分です。
転がす音については動画じゃないとわかりません。
エンボディチェアのポリッシュドアルミニウムベースとは
エンボディチェアにはポリッシュドアルミニウムベースという仕様が存在します。
エンボディチェアのベースはもともとアルミダイキャスト製です。
そのアルミダイキャスト部分を塗装ではなくポリッシュ仕上げ(磨き)にした高級仕様です。
上画像の銀色の部分はもともとアルミダイキャスト製なのでグラファイトと同じ素材です。
通常のエンボディチェアより一味違う特別感がありますので、アルミダイキャストの輝く見た目を格好良いと感じる人にはお薦めできますが、性能は特に変わりません。
どの生地のエンボディチェアでもポリッシュドアルミニウムベースは選択可能です。
まとめるとリラックスした後傾姿勢で動きが伴うパソコン操作向けのワークチェアです
医師、生体力学、視覚、理学療法、人間工学の分野で30名を超える博士号取得者がチェア開発のためにそれぞれの専門知識を提供した結果、耐圧の分散、自然な着座姿勢、健康的な動きのサポートなどで人間工学シーティングの新しいベンチマークとなったのです。
だからひたすらパソコンでキーボード操作やマウス操作をする人にピッタリのチェアです。
しかし、そうした作業をしない人にはちょっと向き不向きが出ます。
以前、編み物をするために買ってくれた人がいてくれたのですが満足されていますよ。使い方に合っていました。そうした需要もあります。
身体を起こして絵を描く人にもおすすめです。
もう本当に座っていても快適な椅子です。
私も長時間のPC作業ならこれを選びますね、感心するぐらいリラックスできます。
エンボディチェアとアーロンチェアの違いと比較
エンボディチェアとアーロンチェアはよく比較されますがまったく別物です。
アーロンチェアは前傾機能があり、直立して手を前に出して作業をすることを目的としたワークチェアです。
エンボディチェアは後傾姿勢のみに特化したワークチェアです。
若干もたれた状態でひたすらタイピング作業をしてストレッチをしまくるのが理想な人はエンボディチェアです。
特に肘掛がお腹まで動いて高さも上がりますので、他のワークチェアでは肘掛の幅や高さが合わないような体格の人でも、エンボディチェアなら合わせられます。
手を前に出して前傾機能を使って作業をする人はアーロンチェアが良いです。
エンボディチェアは能動的な椅子でアーロンチェアは受動的な椅子と説明しています。
姿勢や使い方の違いがわかりやすいのでご覧ください。
エンボディチェアにはフットレストが必要
エンボディにフットレストは必須です。
エンボディチェアは少しだけ足を前に出して座るので、つま先を上げるため、あるいは地面に足がつかなくなることで太ももや膝裏が痛くなってしまう可能性があります。だから足を置ける台を用意してください。
どうしても肘明けの高さを天板に合わせる必要があるからです。
(私のお店case study shop NAGOYAでエンボディチェアをお買い上げいただくと無料でオリジナルフットレストをプレゼントしています)
↓長年の経験から作り上げたこちらのフットレストをお贈りしますので使い心地はばっちりです。
エンボディチェアのアームレストは腕が痛い
エンボディチェアのアームレストは上部分が斜めに平面で硬く腕や肘が痛くなってきます
腕を置きながら作業をする椅子なのにこれでは良くないので、人によってはこの椅子の使用を辞めてしまうほどです。
そこを改善するためにクッション材を入れたアームカバーを作りました。
腕を置いた部分にクッションを入れて弾力を持たせ、さらにアームレストの先端がデスクにぶつかるときの保護にもなります。
アームカバーがあれば非常に心地が良くなるというより、アームレストに保護をしないと座っていられないぐらい辛くなる場合があります。
(こちらのアームカバーも私のお店case study shop NAGOYAでエンボディチェアをお買い上げいただくと無料でプレゼントしています。)
>>エンボディチェア用アームカバーの詳しい説明はこちら(アームカバーは非売品です)
エンボディチェアを2007年から販売し続け使い続けた長期使用レビュー
エンボディチェアは2007年に国内で発売しました。
その時から販売をしていまして断続的にエンボディチェアは座り続けています。
エンボディチェアはとにかく座り心地が良く、肘明けがどのワークチェアよりもっとも狭く、高さもあることで腕を置いたままの作業が本当にしやすいです。
少しもたれた姿勢でひたすらタイピングをするのには最適で、それのみを求めるならエンボディがベストです。
エンボディチェアは背中全体で支えてくれるので座り心地の良さも求めたワークチェアですね。
10年経過したエンボディチェアの状態
展示品のため使用頻度は少ないのですが、部品や本体の劣化がどうなるのか参考になります。
10年経っても丁寧に使えば部品が経年劣化でぼろぼろになり保証期間の前に椅子だダメになることはありません。
ちなみに私は2008年製で毎日使用されたエンボディチェアの状態を見たことがありますが、普通に座って使うことが出来ています。劣化や消耗は年数相応でした。
エンボディチェアを動画でわかりやすく紹介
以前の動画がより声も大きく映像もよりわかりやすい内容になっています。冒頭で紹介した動画と同じものです。
良くできた映像ですので、これを見るだけでエンボディチェアがどういった椅子で、どういった姿勢で作業をして、どんな風にストレッチをするのかがわかります。
肘掛の高さ調整と、フットレストの大切さがよく分かります。
この動画さえ見えればエンボディチェアがどういった椅子かわかります。
自分で言うのもなんですが台本無しの一発撮りでカットがほとんどなくこれだけ喋れるのよくやっていると思います。
後傾姿勢をとるとディスプレイから距離が離れるから使いづらいという意見もあります。
それはですね、ディスプレイを自分に近づけてください。モニターアームがお勧めです。
自分が道具に合わせてはいけません。道具が動いて自分に最適の場所に移動しないといけません。
それが人間工学です。
実はエンボディチェアは直立姿勢に近い姿勢で作業をするようにもデザインされています。
骨盤から直立姿勢に近い背骨や首の形を保つことも可能です。
>>余談ですが高機能ワークチェアの実験が過去にされています。
さて、ここからがエンボディチェアにとって重要な話です。
エンボディチェアは注意点が多いワークチェアでもあります
エンボディチェアの評価は分かれます。
これはエンボディチェアに対する理解が無いと上手く使えないからです。
あんまり詳しくここでは書きづらいのでサッと書きます。
・人を選ぶワークチェア
前傾姿勢は出来ませんから、背骨を直立に近い状態の姿勢か後傾姿勢をするためのワークチェアです。
そもそもそういった姿勢での作業をしない人には薦めづらいです。
・正しい座り方、調整をしないと座ってもあまり実感がわきづらいです。
背もたれの角度や肘掛の合わせ方を座る人のためにばっちり合わせることで素晴らしい体感が出来るものです。
何度も角度調整などを繰り返して自分にとってバッチリなポジションにフィッティングする必要があります。
その人の姿勢や身体に合わせてこそ良さがわかるような椅子です。
・全体的にきしみやすい構造
そういうものです、たまにパキッと鳴ります。
あまりにギシギシ音がひどいようなら購入店に相談してください。
・正しい使い方をしないと壊れることがあります
展示品がボロボロなのを見たことありませんか?エンボディチェアが壊れたという情報を目にしたことがありませんか?むしろ「エンボディチェア 壊れやすい」なんて評判を見かけますよね?
このエンボディチェアは素晴らしいワークチェアなのですが、その反面、相当工夫された挑戦的なデザインのため繊細な部分があり、理解が無い人が試し座りすると正当な動かし方をしないので無理が積み重なり壊れます。
これは購入した人もそうでどこをどう動かせば良いのか、どこを気を付けるかわからなりづらいので破損リスクがあります。
どう使うべきか購入店によく教えてもらってくださいね。
私のお店では実店舗もオンラインショップからのご購入のお客さんにも詳細を書いた資料を作って渡しています。最近は正しい使い方の動画も撮りましたのでURLをお送りしています。
ちょっと脅かすようでしたがエンボディチェアは耐荷重設定も重くしっかりした椅子ではあるのでご安心ください。
どのぐらいストレッチをしても大丈夫かの動画↑を撮りましたので参考にしてください。
エンボディチェアを中古で購入することについて
先述の理由で保証が無いうえに修理代で高くつく可能性があります。
まず正しく使用されていないでしょうからね・・・
中古取得価格+修理代を想定すると、保証12年があったほうが良かったなんてことになり得ます。
(でも別に中古のエンボディチェアを買いたい人を止めるつもりはないのでお好きな判断で選んでください)
購入店も、オンラインショップだとしてもハーマンミラー正規販売店で、実店舗を持っていて、エルゴノミックアドバイザーがいて、すべての質問や疑問に答えられるところがお勧めですよ。
逆に言いますと、正しい理解さえあれば最高の椅子の一つとして満足して使い続けられるはずです。
エンボディチェアを購入するのにお勧めのお店
もしエンボディチェアの注意点から全部知れてアフターフォローも大丈夫なハーマンミラー正規販売店を知りたい場合は私のお店があります。宣伝です。
下記のリンク先「エンボディチェア在庫一覧」からお選びご注文ください↓関東の倉庫に在庫を持っています。
先ほど紹介したオリジナルフットレストと専用アームカバーのプレゼントをしています。
オンラインショップで購入してもらえる人にはメールや希望があれば電話で相談に乗りますし、ワークチェアの座り方とか姿勢やディスプレイの位置まで書いた資料と、エンボディチェアの使い方の注意点の資料&動画を一緒にお渡ししています。
【店舗・連絡先情報】※実店舗は予約制です
case study shop NAGOYA(けーすすたでぃしょっぷなごや)
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄3-33-28 Uビル2F
TEL 052-243-1950
MAIL info@casestudynagoya.jp
HP https://www.casestudynagoya.jp/
小木曽(おぎそ)まで
でもエンボディチェアはブラックカラーだけが在庫仕様ですのでそれしか掲載していません。他カラーは受注生産品ですので欲しい方はお手数ですが店頭に来ていただくか電話かメール等で直接私へご連絡ください。
ハーマンミラー社といえば有名なアーロンチェアもありますね。
エンボディチェアもアーロンチェアもせっかくなら満足して永く使いたいものです。
みなさん要望も予算も様々。それぞれの人に合わせたワークチェア選びが必要になってきます。ワークチェアごとに役割が違います。
コメント
批判するつもりはありませんと言えば批判していないことにはなりませんよ。
だから何 of the year受賞
ゲーミングバージョン、性能違うんですか
買っちゃいましたよ、、、