【必読】名作家具イームズラウンジチェアのストーリーと模倣品について

イームズラウンジチェア

– Eames Lounge Chair –

デザイナー:Charles & Ray Eames

ハーマンミラー社から1956年発売され、現在まで製造販売されている代表的プロダクトの一つといえば写真の”イームズラウンジチェア”です。同時にイームズ夫妻による傑作ラウンジチェアでもあります。

ストーリーから作りから裏話から模倣品の話まで全部します。これを読めば本当のイームズラウンジチェアの魅力がわかります。

【必読】チャールズ・イームズの生涯と詳しい説明
”イームズ”の名前は有名ですが、イームズと検索すると間違った情報や嘘や誤解がある情報がほとんどです。 イームズとはいったどんな人物か、どんなことをしたのか、詳しく正しい情報をお伝えします。 もともとは建築家であり、家具のデザインだけでなく映画撮影までしていました。
レイ・イームズの紹介とその生涯
イームズというとチャールズ・イームズのことを指すことが多く、もしくは「イームズ夫妻」と二人組で紹介されており、レイ・イームズ彼女自身に焦点を当てたストーリーはあまり見ません。 そこで彼女の生涯を書きました。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告




20世紀を代表するラウンジチェアのひとつ

ラウンジチェアの風景

あまりにも名作過ぎる家具なので人生で見たことが無いという人の方が少ないと思います。家具に興味が無くても映画やCMや写真作品などどこかで見ているのではないでしょうか。

一目見れば記憶に残る強い存在感を持っています。

誰が見ても重厚でエグゼクティブな外観は、憧れの名作椅子として60年以上の時を経ても今なお輝きを失いません。

最近は英語表記のEames Lounge Chairの頭文字をとって「ELO」と公式では呼んでいます。

イームズDSRやDCWのような感じですね。

イームズシェルチェアのアルファベットの羅列の意味
ミッドセンチュリー期の名作家具の一つといえばイームズ夫妻によるシェルチェアです。 そんなイームズシェルチェアですが、”DSR”や”RAR”などアルファベットの並びで製品の個体を区別しています。 これはハーマンミラー社が昔からカタログに掲載している品番表記方法で、それが現在までも使われておりヴィンテージや新品を問わずに製品の呼称として使われています。

素材や構成

ラウンジチェアの背面

本体を構成している素材は意外と少なく、成形合板(プライウッド)と牛皮革にフォームラバー、そしてアルミダイキャストベースで作られています。

このデザインで本体から脚まですべて分解も可能となっています。修理の際にその部分だけ交換できるように合理的な構造になっているのはさすがです。見た目だけではありません。

”肘掛で背もたれを支える”という奇妙なディテールをしており、それでいてこの重厚で魅力あふれる風貌をしています。合板とレザーでここまでの圧倒感を表現をするのはまさに名作たる証です。

どこをとっても素晴らしく間違いなくパーソナルチェアの最高峰です。

19世紀のイギリスのクラブのようなチェア

クッション

このラウンジチェアは「19世紀のイギリスのクラブチェアを20世紀版に解釈したものと評される」と公式に説明されています。

『野球の一塁手のミットのように身体を温かく受け入れてくれてよく使われるイス』

『19世紀のイギリスのクラブでの紳士のように、男と男が心置きなく集まり談笑できる環境を20世紀の椅子としてイメージしたもの』

イームズ夫妻はこのような想いでラウンジチェアを作り上げました。

彼らの得意技術である成形合板技術を生かしてはいるものの、プライウッドチェアやシェルチェアといった今までの家具デザインとは一線を画し、ボリュームのある豪華なデザインが人々を座りたい気持ちにさせます。

イームズラウンジチェアは発売当時の価格は$404でした。

当時の消費者物価指数は調べていませんが、50年前半の頃の米国はフォードの新車が$600以上という記述が残っていますので、かなり高額な椅子だったと言えます。

発売時は評価がわかれた

積層合板

現在ではこのイームズラウンジチェアは誰が見てもその重厚かつ端正なフォルムに憧れるものですが、発売時はそうではない意見もあったそうです。

渡辺 力著作の「ハーマンミラー物語」に当時の評判が書き記されています。

しかし、無条件でこの椅子に一票を投じる人ばかりではなかったということです。これまでのイームズ・チェアの、軽さ、エレガンス、シンプル、ローコストから外れているというのです。チャールズ自身は、『外づらは悪いかもしれない、しかし、多くの人たちに楽しんで使ってもらっている』といっていました。引用:ハーマンミラー物語P.120

外づらが悪い!!??なんてまさかです。現在からは考えられない驚きの話です。

そう言われるのは書いてある通りで、イームズラウンジチェアはそれまでのイームズデザインの家具に比べると突然製造コストをかけて重厚かつ豪華なデザインとなっており、ミニマルシンプルなデザインかつ一般的に手が届きやすい価格だった家具とは真逆の存在だったからです。

それに戸惑う人たちも居たということですね。

月日が経つことで評価は高まり、いつ頃からかこのイームズラウンジチェアを所有することが一種のステータスにまでなりました。

まだ当時としてはあまりに優れすぎていたゆえに価値が伝わりづらかったのかもしれません。

家具は評価されるのに時間がかかるものです。

もちろん当時から未来を予測した評価もされていました。

イームズラウンジチェアと壁掛けテレビと未来の光景
50年代に未来のイームズラウンジチェアの光景を予想したイラストが残っています。 壁掛けテレビを使う光景はまだ見ぬ将来を予測しています。 重要なのはそもそもイームズラウンジチェアを使っているということです。

現在も続く伝統的な製造

革の裁断風景 並んだプライウッドシェル

私はミシガン州のジーランドにあるハーマンミラー米国本社に行き工場でイームズラウンジチェアの製造風景を見学してきたことがあります。

プライウッドの成形から革の裁断まですべてを同じ場所で行い、磨き、縫製といった部分まで手作業での仕上げを当時のまましています。

昔と違いコンピューターが導入されていることで効率化は図られていますが、工程一つ一つを人の手で行うというクラフトマンシップ溢れる製造は変わっていません。50年代当時と同じ作り方をし続けています。

伝統と格式だけでなく、クオリティまで追求するラウンジチェアです。

過去も昔もイームズラウンジチェアは最高の座り心地を皆さんに届けてくれる最高峰のパーソナルチェアです。最近ではヘッドレストが長くなる「トールサイズ」のラウンジチェアも存在します。

以前日本では日本製が流通していていましたが現在は米国製のみです。

私も両方販売していましたが両者とも違いがあるんですよね。アメリカ製と日本製のイームズラウンジチェアは明確な違いがあります。

それから、最初期のイームズラウンジチェアはウッド部分をブラジリアンローズウッドを使用し、クッション内部もフェザーを入れていました。

現在はブラジリアンローズウッドに変わり、サントスパリサンダーというローズウッドではありますが別の木で製造をしています。

永く使うためにはメンテナンスが必要です

メンテナンス

イームズラウンジチェアを”一生モノの家具”として購入する人が多いはずです。

でも、一生使いたいのなら一生使えるようにしないといけません。

大切に使うのはもちろんですが、長く使えば壊れる部分や破損する部分もでてくるでしょうし、劣化する部分や汚れる部分などいろいろあるでしょう。

ハーマンミラー正規品を新品で購入した場合は保証が5年付きますが、問題は保証が切れてからです。ここからが勝負ですね。いかにうまく使い続けられるか、修理など出来るかが肝心です。

普段もレザーのメンテナンスが必要です。メンテナンスの仕方や牛革はどう使っていくべきかを理解して丁寧に座り続けましょう。

メンテナンスの仕方や使っていく上でのコツや気を付けないといけないことは非常に重要なことです。せっかく買っても壊れて修理が高くつくようではもったいなさすぎます。

プロからレクチャーを受けて長く付き合えるところから買いましょう。

もちろん私は顧客に伝えていますし、メンテナンスをしに行ったりすることもあります。

最後に模倣品問題について

(私がハーマンミラー資料室で撮影したイームズラウンジチェアのオリジナル図面です。)

このラウンジチェアはミッドセンチュリー期のみならず、あまりに名作家具すぎるために模倣品も世間では溢れています。それらはリプロダクト品やジェネリック家具などと称されています。

正規品はハーマンミラー社のみです。現在も新品の製造販売を続けています。(EUではヴィトラ社もです)

まず、「イームズ」および「EAMES」は商標登録されている名称のため許可なくイームズの名称を使用して販売するなどは出来ません。商標権の侵害となりまます。本来はⓇマークを付けないといけません。

【超重要】リプロダクト品、ジェネリック家具は商標権の侵害
リプロダクト家具、ジェネリック家具、デザイナーズ家具といったら模倣品が大量に出回っています。 意匠権が切れている、ライセンスが切れているなどいろんな説明で合法アピールしていますが、実際には商標権の侵害をしているので不正な製品です。 リプロダクトとは何かをよく理解してください。

米国ではイームズラウンジチェアは立体商標をとっているため、見た目を真似することも商標権の侵害となっております。日本に比べて米国ではハーマンミラー社やイームズの認知度が高いためです。

つまり、イームズラウンジチェアのリプロダクト品やジェネリック家具という売り方は、ブランドバッグの海賊品と同じですからすべて商標権の侵害をしているコピー品です。意匠権とか関係ありません。

イームズラウンジチェア光景

高額な家具のため、実際購入する際にはプロとよく相談のうえお求めください。

納品から保証に関わる全てが間違いなくできる人物が必要です。ハーマンミラー社の製品は購入店を通さないと保証も対応もしてもらえないためです。納品時のトラブルやアフタフォローで高くつかないようにするためです。

それに一口にハーマンミラー正規販売店といっても店の実力が違います。

現行品をただ売るだけは誰でもできますから、ヴィンテージの仕入れや販売や修理から出来るぐらいイームズラウンジチェアに精通したところがベストです。そこまで全部ラウンジチェアを知っていたら安心です。

全てを知っているプロを探している人には私がいますのでお頼りください。イームズラウンジチェアを最もよく理解している一人ですので、答えられない疑問、質問はありませんし、最も深い提案まですることが出来ます。それでいて自分でハーマンミラー正規販売店をやっていますので保証も販売も完璧です。

ご相談やご購入は下記からどうぞ。

【Herman Miller正規販売店】イームズラウンジチェア&オットマン ウォールナット 特別セット Eames Lounge Chair
イームズラウンジチェアは1956年から続くイームズデザインの傑作であり、至高のリラックスを求めた逸品です。 愛知県名古屋市栄のハーマンミラー社の正規品を正規販売店が販売。

愛知県名古屋市栄のハーマンミラー正規販売店 | case study shop NAGOYA
ミッドセンチュリーとイームズの専門家がミッドセンチュリーデザインを中心に優れた知識と提案をしています。個人法人問わずアーロンチェア リマスタードのご購入は当店が最高です。愛知県名古屋市のハーマンミラー正規販売代理店。

ハーマンミラー製品を買うならこのお店【アーロンチェアのプロ】
アーロンチェアやイームズチェアが特に有名な米国のハーマンミラー社の製品を購入するには正規販売店(正規販売代理店)が一番です。その中で愛知県名古屋市栄にあるこのお店がハーマンミラー製品やアーロンチェアを名古屋で購入するには最高です。全国から多くの注文が入り実績を持ったこのお店はオーナー1人で経営しています。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告