(https://www.hermanmiller.com/ja_jp/products/seating/side-chairs/eames-molded-fiberglass-chairs/product-images/eames-molded-fiberglass-chairs-with-nelson-swag-leg-desk/627dafc9-59b5-4250-ae00-ba62beeffd9f/)
リプロダクト品、ジェネリック家具、デザイナーズ家具、リプロダクト家具、様々な名称によって名作家具を模倣した製品が世の中に出回っています。
いわく、「意匠権が切れているから誰が真似して作っても良い」とか、「ライセンスが切れているから問題ない」とか、「版権が切れている」とか、「ライセンス料を払わなくて良いから安く作れる」とか様々な言い方で表現されています。はては「正規品は存在しない」とまで説明する人がいるからびっくりです。
ただ、これらの説明を真に受けないでください。売っている人たちだって意匠権、ライセンス、版権やらがなにかわかっていないですから。
自分たちの製品の正当性を説けるのならやってみてもらいたいところです。
存在そのものがグレーな製品ですが、とうとう全然グレーじゃない問題のある製品だという答えを見つけました。
※ただしイームズ製品のみの話です。
“EAMES”および”イームズ”はハーマンミラー社の登録商標です。
だから許可なく使用することはできません。
もともと”EAMESⓇ”という名称が商標登録されているのは知っていました。←わざとⓇマークを付けている通り、本来は商標はRマークを付けないといけません。
で、私が勘違いしていたのは「英名で登録されているだけだからカタカナは保護されていないのだろう」というものです。そしたら違うそうです。英語名で登録をするとカタカナでの名称も商標登録されるそうなんですよ。
昨日、一昨日とハーマンミラージャパンで研修をしていたのですが、そのときに教えてもらいました。
カタカナは別で商標を取らないといけないと勘違いしていたのでこれは朗報です。
商標登録の証拠は下記から。
リプロダクト家具やジェネリック品はイームズの名称を使っているじゃないですか。説明にも使っていますし製品名にも使っています。
だからこれら全て商標権の侵害をしているということです。
許可を取っているところなんてあるはずがありません。ハーマンミラー社が模倣品を製造する業者に許可を出すわけがありません。
だからこれ、完全にコピー品ということです。
もう一度いいますよ、イームズという名称を使ったリプロダクト、ジェネリック家具の販売は商標権の侵害をしているんですよ。
イームズの名前を使って売ってはいけないんですから。
だからもう合法だなんだと言えませんよ。完全なる海賊行為なんですからNGです。
それがネット上ではさも問題のない製品として大量に流通していますから本当におかしな世の中です。
リプロダクトは意匠権が切れているからとかライセンス料を払わなくて良いと説明しているネットショップやお店や情報発信をしている人たちが全て間違っているんです。
リプロダクト品やジェネリック家具のイームズ製品を買うということは、商標権の侵害をしている不正な製品にお金を払うという行為です。
コピー品のブランドバッグや時計を買うのと同じです。似ているから別に良いとかじゃないです。存在が不正なものなんです。こうした不正なものを求める人は、自分の仕事もそうした不正なものに悩まされても構わないということです。
ヴィ○ンの鞄を買ったとかいいつつ正規品じゃないコピー品を紹介しているようなものです。
SNSでも#イームズのつけてアップしている人たちがいますけど、全員コピー品のブランドバッグを自慢しているようなものですよ。
もしリプロダクト家具、ジェネリック家具を正規品より安価でクオリティが高いと誤解をされているのならば、この事実をよく理解していただいた上でご自身の行動を考えてみてください。
商標権の侵害した製品を販売している業者は、後でものすごいリスクが待っているかもしれませんから気をつけてくださいね。懸命な判断をされると良いです。
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