昔から”お客さんのふりをする営業電話”という手口があります。
これはお店に対して絶対にやってはいけない行為です。
先日あったのはこんな内容です。
お店や会社をやっている人は注意をしてくださいね。
お客さんかと思いきや営業電話、その内容とは
電話主『お世話になります○○です、先日お電話にて商品購入の相談をさせていただきました。』
私『お世話になります~ (○○?記憶にない・・・) 。』
電話主『あれから検討しまして、御社で販売している商品を社員に購入してもらうように決めました。』
私『ありがとうございます!』
電話主『福利厚生の一環として社員はテレワークで姿勢に悩んでいるためワークチェアを買ってもらうようにします。そこで、社員が直接御社に問い合わせて購入のための連絡をしてもよろしいですか?』
私『はいもちろんです。』
私『それは御社でご注文内容をまとめて御請求書をお送りするのではなく、社員様それぞれでご決済をいただくということですか?』
電話主『はいそうです、社員一人一人で決済をしてもらいます。』
私『わかりました、大丈夫です。』
電話主『社員がたくさんおりますので御社でご対応いただけることはできますでしょうか?』
私『どのぐらいですか?』
電話主『全国で350万人以上です。』
私『え?』
電話主『弊社は△△(某企業)□□(某大企業)など多くの企業様と取引をさせていただいております。社員の為に販売をしてもらいたいのです。』
私『 (350人の間違いかな・・??) ・・・御社の社員が350万人もいるんですか?』
電話主『いえ、全社員数です。』
私『 (いまいち要領を得ないな・・・) 御社の社員様にワークチェアを購入してもらえるんですよね?』
電話主『福利厚生の一環として△△(某企業)□□(某大企業)といった社員様向けに販売をお願いします。』
電話主『社員に購入してもらうために御社でそのご対応を頂けるか確認のためにお電話をしております。』
私『 (どういうことだ・・・) 御社はどういったことをされているのですか?』
電話主『弊社は企業様向けに福利厚生サービスをしており、御社の製品を取引先企業様へ購入のために紹介させていただいております。』
私『 (察した) ・・・それってつまり、掲載料を払って何かに掲載されるだけの話ですよね?』
電話主『・・・そうですね・・・最後に申し上げるつもりでしたが、はい、掲載料をいただきます。』
私『・・・』
終わり
どういうことか簡単に説明すると、福利厚生向け?商品販売サイト?に掲載料を払って掲載しませんか?というものです。
それを各企業の社員が閲覧する可能性があり、その潜在的な社員数が350万人と試算しているわけです。あくまで可能性ですから見ない人がほとんどでしょうが・・・
それをいかに遠回しに客のふりをして営業電話をするかというと先述の内容となる訳です。
このやり口の問題は無駄に時間を使っていしまうだけでなく嘘をついていることです。
まず、
『お世話になります○○です、先日お電話にて商品購入の相談をさせていただきました』
これが嘘です。
以前そんな電話も相談もされていないです。
『あれから検討しまして、御社で販売している商品を社員に購入してもらうように決めました。』
これも嘘みたいなものです。
社員というのは掲載された商品を閲覧する企業の社員のことです。
それも閲覧するかもわかりません、ただのカタログ掲載です。
『福利厚生の一環として社員はテレワークで姿勢に悩んでいるためワークチェアを買ってもらうようにします。そこで、社員が直接御社に問い合わせて購入のための連絡をしてもよろしいですか?』
これも嘘同然ですね。
掲載料を貰って掲載するだけの営業電話なのに電話ではハッキリと購入すると言っていましたからね。
このやり口は久々に最低ですね。
お客さんのふりをして嘘までついて話をするんですから。
これに舞い上がって引っかかってしまう人がいると思いますよ。
だってコロナウイルスの影響で非常に苦しいお店や企業はあるでしょうからね。
買ってもらえるという情報で浮足立って冷静な判断が出来なくなってしまう人もいるでしょう。
該当の会社の評判を見たら案の定解約不能な高額な年間契約を結ばされるようです。
商品は何でも当てはまると思うので注意してください。
私の場合はテレワーク向けにワークチェアということでした。
営業する相手ごとに変えているんですね・・・
福利厚生という単語が聞こえたら要注意ですし、回りくどい説明に疑問を感じたらしっかり相手に確認をした方が良いです。
一昔前に比べると営業電話も少しはマシになりましたが、それでもこうして騙してでも売り上げを取ってやろうという人たちが居るので気を付けてくださいね。
こうした電話営業に引っかかる人がいるの?と疑問に思われる人がいらっしゃるでしょうけど、いるんですよ。
私が知っている会社社長は自分の経営が苦しい時に電話営業でSEO対策やネット販売で儲かるみたいなセールスを受けてそれを信じて高額なリース契約をしてしまっていました。
どう考えてもおかしい話だったのですが、本人は信じてしまい解約不能な数年契約で何百万円という契約を組まされて苦しんでしました。
ゴミみたいなHPが出来上がっただけでもちろん何の効果もありません。
わかっている人なら”SEO対策”というキーワードの時点で断るレベルなのに、本人はその知識が無いので信じてしまったんです。
これがまたプライドが高い社長だったので誰にも相談しませんし自分が正しいという価値観が揺らがない人だったんですよ・・・
本当に気を付けてくださいね。
まず誰でも良いので相談しましょう。それだけでも全然違いますから。
詐欺に合わないコツは何でも誰かに相談をすることです。
ちなみに該当の会社の会社情報で口コミを見たらどうも閉業を繰り返して悪い口コミを都度リセットしているようでした。
やらせ口コミが多すぎてびっくりです。それでも着々と悪い評価が増えていっていますけど。
私が言うのもなんですがクチコミなんてあまり意味がない情報ですよ。
真贋の判断ができませんし、本当に悪い人たちは屋号変更、やらせ、何でもありですから。
だって本当に詐欺をやっている会社に対して口コミで「詐欺」というキーワードを入れるとポリシー違反となるため削除されます。
もうこの時点でマジの悪い人たちに対してクチコミは効果が無いです。
コメント
サングローブ、最悪な連中です❗
この1年間でボコボコにしてやっています。
私はどことは申し上げませんが、心中お察しいたします。
私も今日、電話をもらいました。
最初はお仕事の依頼かな?と思いましたが
お話が回りくどくて見えにくいのと
「福利厚生」というキーワードで
またか、と思いました^^
同じ名前の会社じゃないけど
これ系の電話はこれで3度目なので
途中で「それって有料登録って話ですよね?」
と切り返して、なので毎回お断りしています、
と告げて終了です。
社名を変えたのか別会社による同じ手口なのかわかりませんが、いずれにしても今もこうした電話営業がありますよね。
困ったものです。