イームズハウスバードの話

イームズハウスバード

これはヴィトラ社製”イームズハウスバード”ですね。

2007年か2008年ぐらいにイームズハウスバード内に飾ってある鳥のスカルプチャーをもとに製品化されたものです。

オリジナルはこれですね。

現在もイームズハウス内に飾ってありますので、内部に入ると拝むことが出来ます。

ロサンゼルスにあるイームズハウスはイームズ夫妻のホームですが通常は内部の見学は通常しておりません。 しかし、特別に内部まで侵入してチャールズの孫に案内してもらった話を書きます。

私も現物を見た時は感動しました。

ヴィトラもこれを製品化するとは良いところに目を付けましたよね。

インテリアオブジェとして人気があるものです。

ところでこのイームズハウスバードにも「リプロダクト」とか「ジェネリック品」とか存在します。

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イームズハウスバードのリプロダクトです!とか意味がわかりません。

これは完全におかしいですね。

それ以前にリプロダクトとかジェネリック品とかそういった存在自体あれなものなのですが、そこは書くと長くなるので端折りましょう。

そもそもこの黒い鳥のオブジェはイームズ夫妻が旅行先で持ち帰ってきた民芸品ですから、彼らがデザインしたものでも何でもないです。ようはただの古いフォークアートです。

イームズ夫妻がハウス内に飾っていたり、ワイヤーチェアの広告に使っていたりしたので知る人ぞ知る存在ではありました。

1952年のワイヤーチェアの宣伝写真

それをヴィトラ社が先述の通り、イームズオフィス(チャールズ・イームズの孫であるディミトリアス・イームズが代表)と協力をして製品にしたわけです。

いうなればアノニマスなものなので、別にそれを真似してどっかの国の民芸品をモチーフにしましたとかだったらわかります。イームズ関係なくですよ。

それでもひとつもおかしな点が出てきます。

それは、何を元にして作ったのか?です。

だいたいリプロダクトとかジェネリック品とかは、「オリジナルをもとに忠実に再現」とか謳っていますが、そんなわけありません。

なぜならオリジナルはイームズオフィスが所有しており、普段はロサンゼルスのイームズハウス内にあります。

この「オリジナルをもとに忠実に再現」なんて絶対できません。まずイームズの子孫側が許しませんし、ヴィトラ社だってわざわざ現地まで来て採寸したりしたそうです。

その場所に行かない限りオリジナルをもとに忠実には出来ないわけです。

つまり、リプロダクトやジェネリックとか作っている連中は、ヴィトラ社が製品化したイームズハウスバードのことをオリジナルとして真似したわけです。

2007年(か08年)に製品として初めてこの世に登場したイームズハウスバードを真似して作って、そこにイームズという名称までつけて「意匠権は日本では20年で切れるので~」とか論理が破たんしています。

もはや販売している輩も何も理解していない証拠ですね。

”イームズという名前を付ける”のと、”ヴィトラ製のイームズハウスバードを元にしている”という二点が問題です。裁判で判決が出ていないために”違法”とは言えませんが、判決が出ていないだけですから真っ当な製品ではありません。

意匠権が切れているから作って販売していいとか、そんな理由じゃないんですよ。

別に昨日新発売した製品だって”リプロダクトです”とか、”ジェネリックです”とか称して家具やインテリアを真似して作って販売することだって出来るんです。実際に新製品のリプロダクト品やジェネリック品が存在します。

要は、訴えられなかったらなんでもいい。ということです。

だから訴えられそうな場所では販売しないんです。北米とか、ヨーロッパとか。

米国だとイームズは商標登録された名称なので使えません。

イームズハウスバードのリプロやジェネリックだって、「ただのコピー品です」では売れないじゃないですか。

だから論理が破たんしていようがテキトーでもそれっぽい理由をつけているだけなんです。

あとはモラルの問題ですので、良識を持った人たちは正規品を購入するという判断が必要です。

リプロダクト家具、ジェネリック家具、デザイナーズ家具といったら模倣品が大量に出回っています。 意匠権が切れている、ライセンスが切れているなどいろんな説明で合法アピールしていますが、実際には商標権の侵害をしているので不正な製品です。 リプロダクトとは何かをよく理解してください。

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