昨年からプロアマ駆け出し問わず漫画家のお客さんが本当に多くなりました。
どうも私のお店に来れば姿勢や座り方の相談もしつつアーロンチェアとか良い椅子が買えるという情報が広まっている様で、『ネットでポチれる時代だけど、どうせ良い椅子を買うならちゃんと詳しい説明や相談に乗ってもらいつつ座り姿勢の問題を解決してもらいたい』という要望の方々に来ていただけるようになりました。
いずれにせよ求めて来てくれる方々にはしっかり対応をして感謝しつつ販売をさせてもらっています。
そんな漫画家/イラストレーターは手を前に出して絵を描くため猫背になりがちです。
頭が落ちて背骨が前に曲がりやすいです。
まさにトップ画像のような姿勢ですね。今はペンタブ/液タブが主流でしょうけど
この猫背が身体に負担をかけることで着実に首や腰が壊れていきます。
猫背の問題やどういった姿勢や椅子を選ぶべきかお伝えします。
猫背で座り作業をする問題
漫画、イラストを描く作業は一昔前は紙とペンで描いていましたが、今ではデジタル化が進みペンタブ(液タブ)で作業をする人も増えました。
ですが、いずれの姿勢にしても前のめりになって猫背気味で作業をしている場合があります。
猫背というのは身体にとって多くの問題があります。
・頭が前に下がることで、その重量を引っ張って支えるために肩や僧帽筋や首の筋肉を酷使し肩こりの原因ともなる
・頭が前に落ちることで首から骨が変形する
・肩が身体の内側に入ることで肺が大きく膨らまず充分な酸素を取り入れることが出来なくなる
・内臓を圧迫することで血液循環も悪くなり各臓器に負担がかかる
・背骨の正しい形である逆S字から猫背の形の背骨に変形をしていく
・ひいては腰痛やヘルニアなど発症リスクがある
というように、猫背は人間にとっては良くないことしかありません。
腰痛や椎間板ヘルニアの問題
特に問題は腰や背骨へのリスクです。
長期的な猫背作業により、背骨はどんどん前に曲がり椎間板に負担がかかることで慢性的な腰の痛みだけでなく、椎間板自体が変形をして背骨の神経や血管などを圧迫するだけでなく、椎間板ヘルニアになる可能性もあります。
圧力が蓄積していき、そのうち背骨や椎間板がダメになるんです。
漫画家にとって椅子に座れなくなるということは死活問題です。
立って仕事をするのも限界があり、そもそも腰を痛めてからでは立って仕事をしても治るものではありません。
立ちっぱなしもヘルニアリスクはありますから、それも問題ではあります。
スタンディングデスクを使ったら解決するわけではないので誤解しないでください。
背骨や椎間板自体には神経がありませんので、すでにヘルニア気味でもレントゲンを撮らない限りは気づきづらいです。
神経に触った時点で気づきますが、その時点でもう手遅れです。
回復することはありませんから、本格的にダメになったらもう手術するしかないですし元通りにはなりません。
手を前に出して作業する漫画家にお勧めの椅子
そこで重要な考え方は”椅子に座って作業をしても身体が壊れないようにしたい”ということです。
椅子に座るだけで寿命が縮まるともいわれるぐらい座ることは身体に悪い行為ですので、それを止めることが出来て健康状態を現状維持が出来る環境が求められます。
自分の身体の現状維持が出来る椅子を選んでください。
そこで手を前に出して作業をする人たちに適した椅子の機能が「前傾機能」と「骨盤からのサポート」です。
代表格はそう、アーロンチェアです。
アーロンチェアは前傾機能が付き、仙骨から腰を支えることで中腰で手を前に出しているような直立姿勢状態を保つことが出来ます。
この姿勢だと手を前に出して自由に活動的に動かしやすいです。
座面ペリクルメッシュの座り心地も素晴らしく、長時間座ってもお尻が痛くなりづらいです。
〇ンピースの作者や〇ョジョの作者といった有名漫画家が座っていることでも有名です。
アーロンライトは前傾機能が無いので注意してください。
アーロンチェアのすべてを詳しく知りたい場合は下記リンクをご覧ください。
セイルチェアも予算に合わせてお勧めできます。
アーロンチェアが20万円を超える価格帯のため、駆け出しのころは予算の都合などもありますのでセイルチェアが9万円台から買えますので良いです。
でも保証はアーロンチェアもセイルチェアも同じく最長12年です。優秀。
機能的にはアーロンチェアと同じようなことが出来ますが、比べると調整機能がセイルは少なく座面もウレタンクッションです。
セイルはストレッチ用と考えれば優秀なデザインですよ。身体を動かすための椅子です。
10万未満のオフィスチェア業界だったらセイルチェアは飛びぬけた優秀さです。長い目で見れば安いです。
セイルチェアも前傾機能が付き、骨盤から背中を支える構造になっていることでアーロンチェアと同じような姿勢で作業をすることができます。肘掛けの性能がちょっとあれですけど「フルアジャスタブルアーム」にすればより良くなります。
(ただし身長が150中盤cm未満の方や、体重が50kg未満の人には合いづらいです。理由は体重が軽いとリクライニングを最大まで緩めても背もたれが倒れづらくなるからです。40kgぐらいとなるとセイルチェアの背もたれは堅くて倒れません。前傾機能だけ求めてリクライニングと肘掛はもう使わないぐらいとして選んだら優秀ですよ。背もたれも小さいのでストレッチはしやすいです)
まずは最初の導入としてセイルからも良いですね。
セイルチェアのことを詳しく全て知りたい場合は下記リンクをご覧ください。
ミラ2チェアも前傾機能が付いています。
こちらはアーロンチェアとセイルチェアの中間の価格帯です。
ただ小柄な方だとサイズが大きいです。
背もたれが大きく肘掛けの幅が広いです。
170cm未満の人は肘掛の幅に自身の腕が届きづらいです。
女性はセイルチェアの方が合うことが多いですが、あくまで私の経験の話として読んでください。
セイルチェアはセイルチェアで、体重が50kgに近い人はリクライニングを最大まで柔らかくしても背もたれが倒れづらくなります。それ未満の人はほぼ倒れませんし。ストレッチ用ですね。
ミラ2チェアなら体重が50kg未満でもリクライニングできますよ。
アーロンチェアとセイルチェアを比べて記事を書きましたので下記を参考にしてください。
ハーマンミラー社のワークチェアのほぼ全部との比較はこちら
私はハーマンミラー正規販売店をやっていますので、その関係でハーマンミラー社のオフィスチェアをお勧めしてます。もちろん前提として優秀な椅子だからお勧めしているんですよ。アーロンチェアまじすごい。
別にハーマンミラー社だけが選択肢ではありませんので、他に皆さんで自分に合うのがあればそれでいいですよ。いろんなワークチェアがありますからね。
それぞれのメーカーのプロフェッショナルに頼ってくださいませ。
ですが、今回書いた話は身体に共通することなので、どんな椅子でも重視してください。
頭が落ちるのはある程度しょうがないのでストレッチが必要ですね。
どうしてもデスク面を覗き込むような姿勢をすることがありますからね。
手元を見ず正面のディスプレイを見る姿勢の場合は、上図のように頭の高さとディスプレイの高さをある程度あわせてください。
ペンタブで正面のディスプレイを見て描くようになれば身体の負担が最も少なくなります。
首や背中を固定せず、すぐに胸や肩を開いて大きく背伸びが出来るデザインの椅子が良いです。
肩から首にかけて囲まれているような椅子はストレッチがしづらく猫背になりやすいです。
けど、猫背気味になると本人は筋肉を使っていないので楽だと錯覚しちゃうんですよね・・・
椅子選びの時に、自分が楽かどうかで選ぶのは本当に辞めたほうが良いです。猫背なほど楽だと勘違いしちゃいますから・・・(これかなり重要です)
それから、足が地面につかないのは太ももやお尻の痛みの原因となりますし、肘掛がうまく使いづらくもなるのでフットレストの使用も検討してください。
詳しくは下記ですが、フットレストはあったほうが楽さが全然違います。
前傾機能を動画で紹介
私がアーロンチェアの説明動画を撮っているのですが、前傾機能がどんな姿勢か一目でわかります。
視覚的に前傾機能を知りたい人はこちらをご覧ください。
セイルチェアで前傾している動画もとりましたのでご覧ください。
椅子だけでなく自分でも努力をする
もちろん、どんな良い椅子に座っても腰を壊さないという保証はありません。
椅子に座りつづけたらアーロンチェアに座っていたって疲れますし、身体もダメになっていきます。
でも、姿勢も気にせず合わない椅子を使い続けて、ただ無理して座り続けていたらまず身体はダメになっていきます。
そのリスクを減らすためにも椅子は大切です。
虫歯にならないように歯磨きはした方が良いですが、歯磨きしたからといって虫歯にならないわけではないみたいな感じです。
結局使い方や自分自身で姿勢をどうにかするように努力も必要です。
そのために座り方や姿勢の理解をしてもらったほうが良いですし、運動や筋トレは重要です。
猫背の原因は腹筋を使わない姿勢を楽だと感じることにもありますので、ちゃんと正しい姿勢をとれるような身体づくりもできればしてください。
筋トレなどは私が得意としていることなのでそっち方面も相談OKですし筋トレの提案もできますよ。(これでも週3以上はジムにいってバルクアップを目指してトレーニングしています)
私は漫画家ではありませんが、個人事業主※として毎日働いて毎日長時間PC作業をして9年目ですが、もともと腰が悪かった割には正しい姿勢と良い椅子とデスク環境を使うことである程度健康に働き続けています。筋トレもしてますしね。
たぶんこれやってなかったらとっくに身体が壊れていて廃業していたと思います。
※2020年に会社を設立したので代表取締役となりましたから個人事業主ではなくなりました。
だから私が大丈夫だったので人にも薦められます。
椅子は仕事道具と同じ
漫画家にとって椅子は仕事道具と同じです。
だから、身体に関わることでもありますし、何よりも自分が健康的に働き続けるために良い椅子と作業環境を整えてください。
ということで、ただ売ればそれでいいだけの世の中になってきていることで、より私のような存在が特別なものとして求められるのでしょうね。自分で言うなって話ですけど
なにせ10年近く現場で数千人単位のお客さんを接客して販売から納品アフターフォローまですべてしていますので、もう人を見るだけ、話を聞くだけでもある程度のアドバイスができるようになりました。
身長140cm~210cm、体重30kg~120kgまでの男女、漫画家、イラストレーター、医者、士業、プログラマー、トレーダー、小説家、ゲーマー、youtuber、編集者、etc、もうそれはそれは多種多彩なお客さんたちに接客から相談にのり販売から納品、時には現場で納品やレクチャーまでしてアフターフォローまでしています。
漫画家に限らず、座り仕事をしていて身体の悩みや作業効率の問題に直面している方は私へご連絡ください。
店舗へお越しいただけない方へは電話やメール、ラインでご相談に乗りつつオンラインショップで販売もしています。
出張費もらえたらどこでも行きますし。
※椅子の購入は必要なく、現在の姿勢改善や悩み相談だけが必要な場合は有料にて承ります。最近はラインを使ってカメラを使って通話をしながらスマホカメラで作業環境を見せてもらいながらレクチャーもしています。
このようなサービスをしています。
【私の店舗情報】
case study shop NAGOYA(けーすすたでぃしょっぷなごや)
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄3-33-28 Uビル2F
TEL 052-243-1950
HP https://www.casestudynagoya.jp/
※予約してくださいませ。詳しくはHPをご覧ください。
私1人で営業していますので、ご予約の際は「ウェブサイトの記事を読んで予約したい」のようなことを教えてください。
アーロンチェア、セイルチェアなどハーマンミラー社のワークチェアのご購入はこちらからどうぞ。(私の店ですので宣伝です)
下記在庫一覧から選んで購入できます。座り方の資料から使い方の注意点まで全部書いたものをお渡ししています。アーロンチェアはアームカバーのプレゼントをしています。
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