普段から私はアーロンチェアを販売しているのですが、以前からお客さんたちから常々言われていたことがあります。
それは”アームレストに被せるカバーが欲しい”といったものです。
そんなに要望があるなら作りましょうということで動きました。
せっかくのアーロンチェアですから、そのデザインを損なわないようなアームカバーを作るために本気を出したら素晴らしい仕上がりのカバーが出来上がりました。
アームカバーとしては別格の良さです。
どのぐらい良いものかお伝えします。

トップクラスの縫製技術
カバーの製作は、愛知県内にある高品質な自動車のシート製造を手掛ける工場に特別に依頼をして製造してもらいました。特定の車種のシート製造シェア100%を誇る実績もある相当に良い会社です。
自動車のキレイな縫製技術をそのままカバーにも活かしていることで、レベルの高い繊細な縫製にて仕上げられています。
特に表面にダブルステッチを施すことにより、高級車のような上品さを演出しています。
試行錯誤を繰り返したフォルム
カバーを製作するにあたって、やりたくなかったことはゴムなどで底部を絞ることです。いわゆる靴下を被せるような構造は見た目が貧相になるのでやらないように考えました。
紐やゴムを使わずに被せるだけでアームの微妙なシェイプにフィットするのが目標として試作品製作が始まりました。
試作は何度も繰り返され、現在の形状にたどり着くまでに半年かかっています。
その甲斐あって、被せるだけでアームの形に添った野暮ったさがないスマートなフォルムが出来上がりました。
それに被せたら簡単に取れたりもしません。
アーロンチェア リマスタードのアームパッドは前後左右に稼働するため、その動きを阻害しないようなカバーにするため何度も細かい大きさの調整をしています。
アームパッドを動かしても何もストレスが無く、ぴったりはまったカバーはズレることもありません。
手触りの良いファブリック選び
ファブリックで製造するにあたり、いかに手触りが良く、かつコスト的にも大きくならない物を探しました。
そして選んだのがこのスウェード調の防炎加工されたポリエステル100%のファブリックです。
手を置いたときの感触が抜群に良く耐久性にも優れています。
見た目にも高級感があることでアーロンチェアの良さを引き立てています。
クッション機能を持たせたラミネート加工
このアームパッドにとって大きな工夫はラミネート加工を施している点です。
ファブリック一枚だとどうしても薄くてクッション性に乏しく見た目にもちゃっちくなります。
かといって中にクッション材を一枚入れるとボリュームが出ることでアームが大きくなり、その見た目がどうにも格好悪くなります。
腕を置いたときにクッション性も感じながら、それでいてアームの大きさの見た目を変えないのが目標でした。
それが上写真のラミネート加工と呼ばれるファブリック裏に別素材のクッション材を貼りつける技術です。
ファブリックと一体化したクッションは、後付けのクッション材とは違い見た目がスマートで、なおかつクッション性もあります。厚みも試行錯誤しました。
このラミネート加工をしたカバーを作っているのがハイクラスの縫製技術を持った工場だという証拠でもあります。
真似しづらくなかなか価格的にも難しいことです。
家具の張替えや縫製で国内トップクラスの技術を持った会社にこのアームカバーを見せたところ、『これは真似できない』という評価を貰いました。
ラミネート加工までしてこの縫製は普通にはできないことなんです。
カラー展開もあり
アーロンチェア リマスタードは「グラファイト」「カーボン」「ミネラル」の3色展開のため、アームカバーもそれをイメージした3色展開としました。
どれも存在感がありながらもアーロンチェア本体に馴染むことで、まるでもともとアームカバーはこうだったかのように思えるぐらいよく出来ています。
クラシックアーロンチェアのアームにも取り付け可能
このカバーはアーロンチェア リマスタード用にデザインをしたのですが、クラシックアーロンチェアにも試したら普通にぴったりでした。
形状が違うはずなのですが、なぜか違和感が無いのでクラシックアーロンチェアをお持ちの方にもお薦めできます。
特に長くアーロンチェアを使っているとアームパッドの劣化と硬化が気になりますので、このカバーを付けたらクッション性も見た目にも豊かになるので最適です。
(でも、あくまでこのアームカバーはリマスタード用ですので少し合わなかった場合もご容赦ください。)
アームカバーを動画で紹介
スマホ撮影スマホ編集なのでクオリティはご容赦ください・・・
アームカバーといえどこれだけ本気を出したおかげで、アーロンチェアをより良くできるカバーとなりました。
肘掛けを彩る素晴らしい物となりましたので、いまでは私もカバーの良さをよくわかります。
あとアームパッド先端をボロボロにしない保護としても活躍します。
手洗いは可能となっています。若干縮みますが洗って陰干しした後にに再取付は可能でした。
難点は、左右ごちゃ混ぜに洗うと右と左がどっちがどっちかわかりづらくなることです。
アーロンチェアお買い上げの方にアームカバーのプレゼントも行っています。
詳しくは下記リンク先私のお店の情報をご覧ください。

本革製は検討中ですのでいつか出来上がるかもしれません。
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