椅子に座った状態で長時間のデスクワークをしていると、その疲労感や身体の不調から逃れるために椅子の上で胡坐(あぐら)をかく人もいます。
椅子の上で胡坐を書くのは良いか悪いかで言えば・・・悪いです。
その理由と、椅子に対しての問題があるからです。
胡坐により姿勢の問題
胡坐(あぐら)姿勢は骨盤が立たずに猫背になりがちです。
腰椎から背骨が前に曲がることで椎間板も前に潰れ腰の痛みを誘発させます。
私も子供の頃にゲームをやるときに胡坐で猫背だったので、背骨を傷めてしまい今もあまり腰の状態は良くないです。
肩も内側に入ることで肺のふくらみが抑えられ呼吸が浅くなり、頭も前に落ちるので肩こりにもなりやすくなります。
胡坐状態でも背筋を伸ばすことも可能ですが、腹筋をかなり使いますから長時間は難しいです。
それでなくても胡坐は膝を内側に曲げっぱなしになるため、血管を圧迫して血流が悪くなります。
膝の関節も圧迫し続けることで負担がかかります。
長時間、そして長期間の胡坐姿勢は骨の変形も招くため身体的には良くないです。
それでも短時間を気分転換にやるぐらいは構わないとは思いますが、胡坐は椅子の方に問題が起きます。
胡坐による椅子への問題
椅子の座面は胡坐での仕様は想定していませんので、座面に通常使用範囲外のダメージが来ることがあります。
胡坐をかくと硬い踵が座面の先端部分に乗ります。
椅子はこうした圧迫を考えていませんので、繰り返すことでその部分だけダメージが進行します。
ファブリック座面、レザー座面、メッシュ座面、どれでも踵の圧力によりその部分だけダメになっていってしまうことがあります。
それによって座面が破れたり凹んでしまった場合、通常の使用範囲外での事態ですから保証適応外になることがありますから注意が必要です。
出来れば胡坐をかかなくても良いようなサポートが付いた快適に動く椅子を利用するのが良いですね。
理想は胡坐をかかなくても良いぐらい心地良い座りを得ることです。
それにしてもこの記事のトップ画像ですが、まさか椅子の上で胡坐を書く人というイラストがあるとは・・・
後日椅子の上で「正座」と「体育座り」することについて書きました。
コメント