家具の展示品を購入することについて色々書きます。
展示品の家具は安いので買うべきかどうかの参考にしてください。
家具の在庫と展示品は別物
アパレルショップの場合は店頭で吊るしてある服をそのまま在庫として販売します。
雑貨屋も陳列されている物を購入してそのまま持ち帰るのが一般的です。
家具・インテリア販売ショップの場合、展示品と在庫は別物ですから『在庫がある』と言われたら店舗や倉庫に新品の状態のまま保管している物を指します。
展示品は展示品ですから展示品のことを在庫とは呼びません。
新品の在庫でも既に開封された痕跡があるのは普通です。検品のために家具を一度出して確認をして段ボールに戻しています。
お店は度々展示品を安くして販売をします。
基本はこういった時以外に展示品を購入することは出来ません。
(店により方針は違いますので出来るところもあります)
展示品の購入についてですが、いくら安くても状態とのバランスを見てよく考えたほうが良いです。
展示品の状態は店によって全然違います。
例えば私自身のお店の話をすると、予約制で来客数が少なく不特定多数の人が出入りしないような店舗だと展示品の状態は新品の状態と大きく違いません。でも照明が当たるので経年変化はあります。経年変化は絶対にするものですから使用上は特に問題がありません。
かたや広めで誰でも入店可能な店舗だと展示品はハードな状況にさらされています。
大人も子供もソファに飛び乗ったり、家具を雑に扱ったりと相当ダメージがいきます。
表面上のダメージでも気になるのですが、構造的な部分にまでダメージがいっていると心配です。
展示されている光景は見れませんからその間に何をされているかわかりませんしね。
お店や展示品を何をしても良いと思っている人たちが居ますからもう本当にどうしようもないぐらい手荒に扱う人たちが居ます。
明らかに高級店と分かる外観で、実際に高級家具を販売している店舗の展示品の状態は比較的良いです。
無茶をする来客が少なくわりと丁寧に扱ってくれるからです。それでも気にせず入ってきて乱暴にする人たちはいますけどね。
高級家具だろうが関係なく汗をかいてソファにしみこませて臭いをつけるぐらいの人たちはいます。
お店は展示品を販売する上で専用の洗浄やクリーニングをすることはしません。見た目を拭くぐらいしかしないのが普通です。
仮に二つの店舗で同じ家具の展示品が同じ割引率で販売されていたとしても、先述の店舗の状況によってはまったく家具の状態が違います。
展示品は安くなっているからと安易に選ばず、自分が状態の劣化をどのぐらいまで許容できるかを価格とバランスをみて選んでください。
私的に展示品を購入するのにお勧めしないのは可動部分が多いワークチェア系ですね。
可動が多いチェアは店頭でいろいろな人が無茶な動かし方をしたり耐久テストをしたりと散々な状態になっています。
保証も基本は付きませんし、よっぽど安くない限りはお勧めしません。
逆に無垢材で作られた家具は展示品でも良いと考えます。
というのも無垢材はそもそも製品ごとに木目も濃淡も違いますから、目の前の展示品の家具の木目が気にいったのならそれが良いです。
キズやヨゴレについては使っていたら新品でもどうせつきますし、割れでもない限りは清掃をすれば大丈夫です。
無垢材は面倒ですがヤスリがけをして再塗装をすれば表面をキレイにすることが出来ます。
あと展示品は納期が待てない人向けの需要があります。
うちはこれが多いです。
『待つぐらいなら眼の前のが欲しい』ということで注文を頂けます。
ということで家具の展示品を買うときは、しっかり状態を店舗も含めて確認をして判断してください。
今はネットショップで展示品の販売&購入が出来てしまいますが、写真だけではどうにも本当の状態はわかりませんからお気を付けください。見た目だけキレイになっているだけかもしれませんし。
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