椅子に座ると寿命が縮まる
こんなことを聞いたことがあるかもしれません。
座るという行為は身体に悪く、座るだけで寿命を縮めるぐらい身体に良くない行為ということを誇張して主張しているのですが、おおむねその通りです。不健康=寿命が縮まる。
座った姿勢で作業をするのは多くの人にって悩みの種です。
最も多くの人が悩むことの一つに”腰の痛み”があります。
椅子に座っていたら腰痛になったなど腰や背骨の悩みは尽きません。さらにヘルニアになることもあるので重大です。
それ以外にも”肩こり”や”お尻の痛み”や”足のむくみ”など問題を上げればきりがないですね。
どうして座ると腰が痛くなるのでしょうか。
それをどうすれば良いのでしょうか。
その為にはそもそもどうして座ると腰が痛くなるかを理解する必要があります。
大前提として人間は椅子に座るように設計されていません
長い歴史で人類は直立で歩行するように進化しました。
それに従い背骨が”逆S時”に変化をし、直立して歩いたり走ったりできるようになったのです。
(illustration by フリーメディカルイラスト図鑑)
↑これが正しい人間の背骨ですね。
もしこの背骨が真っ直ぐだったり、前に丸い形状(猫背)の生物だと、脳が発達することで重量が増した頭部をバランスよく支えることが出来ずに、手を地面につく4つ足の姿勢になってしまうそうです。
人間だけが直立して歩くように背骨が”逆S時”に進化したからこそ、我々人類は直立して頭を支えて歩くことが出来るのです。
※余談ですが、猿回しのサルは直立した姿勢を頻繁にとるために背骨の形状が変化をして逆S時になるそうです。
進化論でいくと、数百万年前の猿人の状態から少しづつ進化をし現在の人類の形に近い新人類になったのが20万年前と言われています。
新人類といえばクロマニョン人が代表的ですね。だいたい4~5万年前。この頃は狩猟生活を行っていたと言われています。
そこから急速な発展を遂げ現在の社会がありますが、ここに一つの問題があります。
技術や社会の発展に対して、我々人類の身体の進化が追い付いていません。
今は当たり前のように椅子に座ってパソコン作業をしていますが、これはせいぜい数十年前から始まった行為であり、進化の長い歴史からすると”ほんのついこの間”のことです。
人間の身体は、座って作業する行為や姿勢を想定して進化はしていません。
そのため座るという行為は無理をしている状態なのです。
これが座ることは身体に悪いと言われるという分かりやすい真相です。
”座ることは身体に悪い”
それならば座っても身体に負担がかかりづらい姿勢になれば問題ないという考えが必要です。
椅子に座るだけで身体が良くなるなんてことはありません。腰痛が治るワークチェア/オフィスチェアなんてものも存在しません。
肝心なのは、人間の身体を正しい形に近づけてくれる現状維持を目的としたワークチェアです。
ちなみにだから立って作業した方が良いという考えもあるのですが、注意が必要なのでこちらを参考にしてください。
どのような機能があるワークチェア、ワーキングチェアを選ぶべきか教えます
・正しい背骨の形に近づけるサポートする機能あるチェア
座るとどうしても背骨が真っ直ぐになったり猫背気味になります。
正しい背骨の形である”逆S字”に近づける機能や形状をした背もたれを持つ椅子を選ぶべきです。
そこで重要なのは「仙骨をサポートする」ことです。イラストの赤い部分が仙骨(せんこつ)です。
腰痛(ランバー)の部分がカーブしているワークチェアをよく見かけますが、仙骨をサポートする方がより自然に背骨の形を正しく保つことが出来ます。ランバーサポートだけではうまくいきづらい場合があります。※疾患や骨折や体質によって合わないケースもありますので、何か身体に不都合がある方は医師の診断を優先してください。
・身体を椅子に任せてスムーズなリクライニングが出来る
椅子に体重を預けてもたれるようにリクライニングをすることができ、さらにストレッチをすることが出来るような安定感のあるものが良いです。
身体を動かさないと筋肉が硬直し血液循環も悪くなります。適度に動いて血行を良くして酸素を各部に運びましょう。
重量が軽くチープな椅子は安定感に乏しく、身体を任せることが出来ず身体に変に負担がかかります。
リクライニングも背もたれが身体にくっ付いてくるぐらいスムーズな動きが必要です。
さらに、もたれながら作業が出来るチェアは横隔膜が正しく動き多くの酸素を脳に取り込むことが出来ます。脳がリフレッシュや集中力が高まります。
・全身の温度が均一になる背と座面
背中や座面の通気性が悪いと、身体の温度が均一にならず不快感の元です。
身体の一部分が温かくなると意識がそちらに行き集中力も落ちます。
・肘掛に腕を載せることが出来る
身体に合った高さの肘掛に両手を置いて作業をすると肩への負担が減ります。肩こりに悩む人は気にした方が良いです。
さらに、両腕をしっかり肘掛に置けば左右のバランスが良くなり身体や背骨が歪むのを防止します。
・前傾機能がある
人間は手を前に出すと身体が数度前に傾きます。これにより猫背になりやすいです。
そうした状態でも背もたれ自体が少し前傾することで、仙骨のサポートを外さずに逆S字に近い状態で作業を続けることが出来ます。
あとは高さ調整が出来る。耐久性がある。デザイン性に優れている。など当たり前の要素ですね。
最後にもう一つ重要なことがあります。
それはワークチェアを購入する上で相談できる知識もある信用できる相手です。
本当に自分に合ったワークチェア選びは、専門的な知識や経験を持ったプロフェッショナルに相談して提案してもらった上のほうが判りやすいです。
1人1人の悩みや使い方をヒアリングをして、人それぞれ要望や用途が違うことに合わせて最適な椅子の提案が必要です。
それでやっと購入するべきワークチェアがわかり、同時にフィッティングで腰痛から肩凝りから座り作業で起きる問題解決を出来きるようにもなります。
そうした信用できる相手を見つけてください。
ちなみに私はそうしたことをしています。
今まで千人以上に上る人に直接ヒアリングから姿勢改善までしており、ほぼすべての人に満足してもらっています。ご要望がありましたら下記から連絡ください。
そんな私はハーマンミラー正規販売店をしていますのでお薦めのワークチェアはこれらです。
何かありましたらいつでもどうぞ。
【店舗情報】
case study shop NAGOYA(けーすすたでぃしょっぷなごや)
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