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【保存版】イームズシェルチェアのベースの取り付け方

 

新品の現行正規品ハーマンミラー社製イームズシェルチェアには関係の無いことなのですが、ヴィンテージ品のイームズシェルチェアはベースが別売りということが普通の為、ベースをシェル(座面)に取り付けしないとならないことがあります。

 

ヴィンテージのイームズシェルチェアにベースを取り付けるのは、簡単なようで気を付ける点が多くちょっと難しいものの為、取り付けがうまくいっておらずシェルチェア座面裏のゴム製のショックマウントが外れてしまっていたり、ベースの溶接が外れてしまうケースをよく見かけます。

 

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そんなわけで、ヴィンテージのシェルチェアにベースをうまく取り付ける方法を書きます。保存版ですよ。

 

ベースの取付

まず、シェルチェアを裏返しにして固定します。
自分が椅子に座った状態で膝の上にかぶせると良いですね。

 

ベースの取付

今回は特に注意が必要であろうエッフェル(ワイヤー)ベースでやります。

まず、ゴムショックマウントとベースの穴の位置を合わせてみます。

 

この時点でちゃんと座面とベースが取付できる相性なんかを判断します。

 

ベース取付

ベースと座面を合わせてみると、写真のように他のベースの穴は黒いゴムとくっつくのに、一か所だけ写真↑のように浮きがあることがあります。これはちょっと浮きすぎですね。

 

例えばこのように1ヶ所なり2か所なり黒いゴムショックマウントとベースの間で隙間が出来てしまった場合です。

 

よく見る光景なのですが、これをこのまま強引にネジを締めて留めてしまう状態は最悪です。
そうするとゴムマウントがベースに相当引っ張られるのでマウントの破損や接着はずれリスクが高まります。

それにベースも変形します。

 

ベースが変形すると、↑写真のように地面にベースを立てた時に隙間が出来ます。

座ったらガタつかないレベルならまだ良いのですが、座ってもガタつくようならダメです。

 

この状態で座り続けることにより、ベースが接地面や座面のショックマウントに馴染むことでガタツキが解消されることがあるのですが、それだとベースが変形した状態になったということですので、そのベースを他のシェルチェアに再利用できなくなります。

その前にマウントへの負担で、ゴムショックマウントが外れる方が早いかもしれません。

 

ベースとマウントに隙間が空いたときは、少しの隙間なら何かで埋めるようにします。
私がよく使うのはゴムワッシャーですね。

場合によっては金属製のワッシャーも使いますが、それは稀なケースです。

 

そして隙間をぴったり埋めます。

隙間に関してはこれで良いでしょう。

 

次は穴の位置が合わない場合です。
写真↑の状態だとベースの穴とマウントの穴があっておらずネジ留が出来ませんよね。

 

しかしエッフェルベースだと手でワイヤー自体をグイッとを引っ張ることで穴の位置を強制的に合わせることが出来ます。

 

このようになっているヴィンテージのシェルチェアをよく見ますが、この手段は非常に宜しくないです。

マウントへの負担が相当かかるので、あっという間に接着が外れたり破損します。

 

 

もちろんワイヤーが引っ張られることでベースが変形します。

例え座れる状態になったとしても長くは持たない可能性があります。

 

基本的にベースの形は崩さないようにしましょう。

少しの穴ずれなら他3ヶ所の穴と調整して何とか出来るのですが、穴のずれが顕著なら潔く合わないベースの使用は諦めます。別のベースにしますね。

ベースが諦められない人はマウントの再接着で対応します。こっちの方が大変ですけど。

 

 

そして穴の位置が合い、ネジを留めれることが出来るようになったら、取り付けの順番に注意してください。(たまたま六角のネジを使っていますが、ネジはプラスもマイナスも存在します。)

どこか1ヶ所ネジを仮止留めしたら、対角線上のネジをまた軽く閉めてください。

 

交互にネジを少しづつ締めていき、4ヶ所を均等にネジ留してくださいね。

この時点ではまだネジを完全に締めきってはいけません。

 

 

4ヶ所のネジを軽く締めたら、水平な場所で一度立たせてみてください。

この状態にしてベースと座面の位置関係を調整します。

そうしてネジを締めきったら完成です。

 

しかし、ネジを閉め切るときに力を入れてギチギチにしてはいけません。

軽く締まったらそれでOKです。

目安として、手のひらを使わずに指だけでドライバーを持ち、その力でネジが回らなくなれば充分です。
それに、どれだけ強くネジを締めても、座り続けることでベースがマウントに沈み込むことでネジが緩みます。そしたらまた締めなおせばいいです。

 

どうでしょうか、参考になるはずです。

けど最終的には慣れです。感覚な部分がありますので、こればかりは経験です。

 

たかがネジ留め、されどネジ留め。

私の考えではヴィンテージのシェルチェアで重要な部分の一つですね。

このベースとの取り付け一つで寿命が決まるぐらいです。

 

私もヴィンテージのイームズシェルチェアには精通しているつもりです。愛知県だったら一番詳しいでしょうね。

過去にさんざんダメになったシェルチェアを見ていますが、その多くはベースの取り付け方が上手くいっていないからでした。

ヴィンテージのシェルチェアにベースを取り付けて販売しているお店でも、あまりうまく取り付けていないものを見かけます。

 

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