– Eames Desk Unit –
デザイナー:Charles & Ray Eames
イームズストレージと合わせてデザインされたこのイームズデスクユニットは、工業製品の美しさをデスクとして体現した名作家具です。
工業製品の美しさ
イームズデスクユニットは1951年に発表されました。
1950年に発売されたイームズストレージユニットを机にしたデザインです。
発売当時も現在もハーマンミラー社が製造販売をしています。
ストレージユニットと同じく、バーチ材積層合板、スチール、ハードボードで作られており、建築的構造がデスクとしての耐久性も上げています。
見た目重視のデザインではなく実用的な使いやすい構造になっており、広い作業台としての天板、収納のための引き出しなどうまくまとめられています。
ホームファニチャーのデザインを通じて問題解決をするうえで、モダンな家具を作り上げたイームズ夫妻によるハイテクの先駆けです。
(書籍 MID-CENTURY MODERN FURNITUR OF THE 1950s BY CARA GREENBERG)
ストレージユニットもデスクユニットも、発表自体は1949年のデトロイト美術館の展覧会でした。
プライウッドチェアやアームシェルチェアを合わせて、これからのオフィスを作り上げています。
この工業製品の美しさを体現したデザインは日本の和箪笥といった家具の影響を受けています。
そのためか展示には茣蓙(ござ)を敷くなど、今見ても斬新なインテリアコーディネートをしています。
壁にはジョセフ・アルバースの絵画を飾るなど前衛的です。同じ柄をイームズハウスでも飾っています。
ストレージユニットと同じく1955年に製造販売を終了しますが、ハーマンミラーフォーザフォームの開始により1996年から復刻して現在に至るまでハーマンミラー社が製造販売を続けています。
(Herman Miller Store撮影)
2011年にはサイズを小ぶりにしつつ引き出しを排除したイームズストレージユニットオープンストレージが発売しました。
このサイズは1949年の発表時から存在する仕様で、現在の住宅事情から復刻製造が始まったものです。
現在の住宅事情というのは、都会は人口が密集しており大きなスペースが用意できないというもので、このオープンストレージは置き場所に困りません。
イームズデスクユニット自体は良いデスクではあるのですが、現代ではサイズが大きいため搬入や設置や難しいことが増えました。さらに重量もかなりあるため搬入も容易ではありません。
その代り、実際に設置した時の格好良さはひとしおです。
堅牢なボディは長年使うのに最適です。
イームズデザイン唯一のデスクでもあり、ミッドセンチュリーファンから愛されています。
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