チークやマホガニーに並び世界三大銘木の一つに数えられる木材と言えば「ウォールナット(Walnut)」です。
ウォールナットはクルミの木ですよ。何を根拠に世界三大銘木なのかはわかりません。俗説みたいなもんですかね。
主に北米やカナダで産出されているウォールナットが有名です。日本も産出されています。
日本でウォールナットといえば北米産の「アメリカンウォールナット」のイメージが強いと思われます。
ウォールナットは加工しやすく堅牢でキレイな木目が人気の要因です。
例えば私のお店ではアメリカンウォールナットの家具を多く販売しています。
アメリカンウォールナットは製品として仕上げた直後はダークブラウンの渋い色合いです。
この重厚さが木目と合わさって高級感もあり見た目にも素敵です。
※木材や仕上げの仕方によって色の濃さなどは変わります。
ウォールナットというと濃い色味の木材というイメージがあると思いますが、経年変化するとウォールナットはどんどん色が変化していきます。
どう変化していくかというとこうです。
右 新品のアメリカンウォールナット
真ん中 数年後のアメリカンウォールナット
左 10年以上経過のアメリカンウォールナット
どうです?全然色が違いますよね?
そうなんです、ウォールナットは光にさらすことで色が退色していきます。
だからどんどん色が薄くなっていくんです。
そこも踏まえて家具選びをした方が良いですね。
ちなみに左二つは「イームズプライウッドチェア」で、右が「イームズウッドシェルチェア」です。


ただそれでも左の経年変化ぶりはちょっと色が変わりすぎですから普通は10年ぐらいではここまで変化しづらいと思います。
この個体は日光に当てっぱなしだったはずなので、そんな過酷な状況だとだとここまで変わるぐらいのことなのでしょう。
それに、10年以上前の個体ですから、その時のもともと木材の色にもよります。もともと色が薄かったのかも。
一口にウォールナットといっても種類がたくさんありますが、新品の時の木材の色を保てるだけではないので、先のインテリアデザインを踏まえて家具のチョイスをするとよりうまくいくかもしれませんね。
もし気に入った家具がウォールナットしかなかったとして、それで『部屋のイメージに合わない!』と諦める前に、『どうせ使い続けていったら色も抜けてくるか!』と割り切っちゃうのも手です。
色褪せたウォールナットも年数を感じて素晴らしいですから。
30年以上も立つともっと存在感も味も出ますから長く使うほど良い木材です。
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