私は家具やインテリアの販売をしているわけですが、インテリアデザインからもしますので大抵のお客さんは相談から始まります。
人によっては目的の欲しい家具が既にある状態で私の元に来る場合も多いので、目的の家具を試してもらいながら説明しつつ説明や用途などもヒアリングもします。
すると、その家具がどうにもそのお客さんの目的や要望に合っていない時があります。
わかりやすい例を挙げると・・・オフィスチェアでしょうね。
お客さんが欲しい「オフィスチェアA」が、そのお客さんの要望のように使えないということがあります。
だからそのお客さんが求める機能を持った「オフィスチェアB」を薦めるのですが、私が新たに提案する「オフィスチェアB」は「オフィスチェアA」より値段が高くなるんです。
なんだかまるで私が高いものを売りたい為にオフィスチェアBを薦めているように見えてしまいます。
これ悩みですよね。
営業や販売をする人たちはわかってもらえるのではないでしょうか。
別に高いから薦めているわけではない
『とにかく高いもの売って利益が稼げるものばかりで儲けてやろう!店が儲かればなんでもいいよ!嘘ついてでも高いものを売ってやる!』
なんて、私はそんな気持ちがあまりありません。
基本的にその人やその場所や要望に合うものを提案したり薦めたりするように努めています。
『合わないけど高い方を売ってやろう!』なんてことは絶対にありませんけどね。
どうせ後でトラブルになったりするでしょうから目先の利益を追うようなバカなことはしません。
もうこれでも随分と経験をしてきたので、自己都合の商売をすると痛い目を見ることはわかっています。
過去にそんなことやったのかという話ですが、以前雇われてショップに勤めていた時に会社や上司の方針で売るものを薦めていたので、その時には会社的に売ったほうが良いものを売るようにしたことがあります。恥ずかしながら。
で、がっちりあとで問題が起きましたけどね。
そんな過去もあるのでやはりその人に合う家具やインテリアを買ってもらうべきだと思っています。
当然お客さんの為になるような提案や喜んでもらえるようなこと、そして何より納得してもらえるのが大切です。
でもどうしても高い方を薦めると、お客さん側からしたら『この店の人、こっちの方が高いから薦めているだけなんだな。売上しか見ていなくて私のことは考えてない!』とみられる可能性があります。
もちろん私にそんな気はないのですが、それを証明することは出来ません。
だって気持ちですし見えませんし。
だからなるべくちゃんと理由や理屈を説明して理解してもらえるように頑張るのですが、必死になるとそれはそれで怪しいです。
余計信ぴょう性が薄れます。
だから私はもう正直にこう言います。
『なんか・・・私が高いものを売りたいがためにこっちを薦めているみたいになっちゃいますけどね・・・そんなつもりはないんですけどね・・・』
もう言うしかないです。
分かってもらえてももらえなくてもしょうがないです。
かといって、合わないけどそのままお客さんの求める家具を販売するのが正しいかというと・・・私は正しいとは考えません。
だって合わないわけですから後でお客さんは後悔しちゃいます。
そもそも人間がいる実店舗なわけですから、店側の意見が何にも要らないなら自己判断でネットショップで買えばいいことです。
それをわざわざ私を尋ねてきてくれたということは、つまり私の力も必要だということです。
差し出がましいようですけどね。傲慢かもしれませんけどね。
これはどうしたら”より高いから薦めるのではなく、ちゃんとお客さんの為に合うから薦めている”というのが伝わるでしょうか。
難しい問題ですよね。
一つの解決策は信頼度です。
『あの人が言うのなら間違いない。信用しよう。』
そう思える相手なら良いですし、そして本当に誠実なら素晴らしいです。
だから最近ステマ依頼がありますけど断りました。
やっぱ信用に関わってくる問題ですからね。
あ、この話を書いていて思い出したのですが、服屋の店員がなんでも『わ~似合います~♪』といってどんどん服を薦めてくるのに似ていますね。
その時に本当に似合っていたら良いですが、似合わななくてもどうせ褒めます。
そこで本当に似合わないことを伝えて、真にその人に似あうものを薦めるのが良いかみたいなものですけど、なんか・・・こう書くとすごく押しつけがましい店員のような気もしますね・・・
やっぱり難しいです。答え無し。
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