2018/12/1発売の雑誌BRUTUSの特集がMid-century(ミッドセンチュリー)に関するものでした。
BRUTUS 883 Mid-Century in Our Life
雑誌ブルータスでこうしたミッドセンチュリーにフィーチャーした内容を見るのは久しぶりですね。まるで20年前のブルータスのような装いがブームの時を彷彿とさせます。(私はその時代を経験してないのに。)
この雑誌が発売することは、記事内のヴィンテージイームズシェルチェア部分の監修を行った人から教えてもらいました。以前、東京であるパーティーに行った時に偶然出会いました。というかずっと知っている人なんですけどね。長い経験を持っている人でしたが最近この業界を去りました。
本人は”昔のカーサブルータスのイームズ特集のように、新たな教科書になるぐらいだから”と話していました。
最近はここまで書いている雑誌や媒体は無いですよね。
実際、ヴィンテージのイームズシェルチェアの見分け方とか誰も教えてくれないですからこの情報は貴重だと思います。
ただ、載せてある情報が全てではないのでそこは誤解しないでくださいね。入門向けとして良いものです。
例えば上写真のヴィンテージシェルチェアのエンボスの説明も大まかなものですから、①と②の間には赤いシールに黒字でロゴ無しのherman milerと書かれているものもありますし、⑤の後には社名すら入らずCharles Eamesとだけエンボスが入っている個体もあります。いろいろあるんですよ。
そにれ日本製もありますし、ヨーロッパはヴィトラ製もあります。大まかな目安としてみてください。
私としては自分の専門としてやっている仕事が特集されて多くの人に見てもらえるのなら良いことだと思っています。私は自分で営業しないので雑誌へのアプローチもしませんし、皆さんが見つけてくださいというスタンスをとっていますので。(偉そうなつもりではなく私の性分によるものです)
トレンドは巡るものです。
昔イームズブームがありましたが、またこうして興味を持った若い人が増えてくれると良いです。
でも一度ブームになって定着した文化ですからまた変なブームにはならないでしょう。単純にファンが増えるだけかと。
それに、昔と比べて今はイームズやネルソン、ジラードといった家具は若干玄人向け感も出てきていますから、良い意味で家具やインテリアが好きな人にうけるのではないでしょうか。
もっと深い話やストーリーが知りたい人は追求していくのが良いです。
自分で資料や本を探して手に入れるとか。
詳しい人に話しを聞くのも良いのですが、詳しい人に話しを聞く機会があるかというあまり無いかもしれません。そもそも誰が詳しいのか一般的にはわからないですものね。
本当に詳しい人は表に出てこないというのもあります。私も何人か知っていますが表舞台に出ているのを見ません。
あ、一応それなりに知識があるのは私なのですが・・・自分で言うなという話ですが・・・
なにせハーマンミラーコレクションアンバサダーで成績トップでしたから。一応オフィシャルでも認めてもらった証拠になっています。
あくまで私はお店をやっている人間ですから、教えたり伝えることが仕事ではないですしね。家具を販売して生計を立てている事業者でもあります。教えるだけでお金がもらえるのならそりゃ最高ですけど。
そんなイームズやミッドセンチュリー期のストーリーを伝えながら家具を販売するのが楽しいです。
みなさんもただデザインだけでなく、その背景にある話が歴史をしりつつ家具を手に入れるのをお薦めしますよ。
ミッドセンチュリー期の家具は良い物が揃っていますからもっと多くの人に使ってもらいたいです。
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