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イームズのプライウッドチェア発売当時はどれだけすごい存在だったか

イームズとアアルトのデザインと技術

何十年も前の家具や建築関係の本を漁り当時の記事を読むのが好きです。

例えば1940年後半~50年代の本に記載されているイームズの記事を見つけて読むのは最高に楽しいです。

当時のイームズの評価は実際にはどういったものだったかを読み解けるだけでなく、今伝わっている情報が本当なのかの答え合わせもできます。

今の情報は伝言ゲームみたいな状況なので当時のリアルタイムな情報は貴重です。

>>イームズ夫妻のデザインや詳しい説明はこちら

 

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当時のイームズプライウッドチェアのすごさと評価

サーリネンとイームズの共同設計の椅子

そんな1940年後半からの本を読み漁ると、いかにイームズプライウッドチェアがすごかったのかがわかります。

イームズプライウッドチェアは家具の歴史の中で唐突に現れた突然変異のようなデザインです。

というより1940年代からチャールズ・イームズとエーロ・サーリネンが共同で作っていた家具デザインの時点で他とは一線を画すモダンさです。

 

1800年代のプライウッドチェア(1800年代後期のプライウッド製の椅子)

プライウッド(成形合板)の椅子自体は1800年代にはすでに存在しており、当時としても特に珍しいものではなかったようです。

それまでのプライウッドの椅子と言えばアルヴァ・アアルトが有名だったみたいですね。

1950年にはアルヴァ・アアルト特集が組まれているので、少なくとも業界内では知名度があったのだということがわかります。記事を読むとアアルトの名がフィンランド以外に知れ渡ったのが1930年代に入ってからということがわかります。

アアルトの家具から格段に技術的な進化をしているのがイームズのプライウッドチェアで、同世代の椅子の中では突出した存在でした。

身体に合わせた湾曲したプライウッドは非常によく出来ていますし、ショックマウント方式を採用することで従来のプライウッドチェアの硬さも解消されています。

これでいて強度にも優れているのも製品として完成しています。

 

1950年のアルヴァアアルトの特集(1950年のアルヴァ・アアルト(オ)の特集)

このイームズプライウッドチェアを参考にアーネ・ヤコブセンがアントチェアを作り上げたように、ほかにもイームズデザインに影響を受けてプライウッドの椅子の制作をしていたデザイナーが世界に存在したようです。

エゴン・アイアーマンのようにショックマウントを短所と考えて接合部を変更しているといった自己の解釈によるリデザインもあれば、完全に真似ているものなど多岐にわたります。

ですが、たいていの場合は後から作られたものなのにイームズプライウッドチェアのほうが製品として優れているのを見るといかにイームズが技術力を持ち革新的なデザインだったかがわかります。

このイームズのデザイン以降に大きなデザインの変化があったのは当時の資料を読むとわかります。

 

1949年のアメリカの椅子

1950年頃となると、日本でイームズと比較されているデザイナーがミース・ファン・デル・ローエマルセル・ブロイヤーだったのは今から考えると意外です。

当時としてはイームズは新しいデザイナーで、それまでの有名デザイナーとしてミースヤブロイヤーが比較対象となるのは普通のことでしょう。時代的には彼らもまだまだ現役ですからね。

イームズはブロイヤーと似ているという記事もあったり、現代とは異なった解釈での寸評は斬新でもあります。

ドイツ勢のデザインに比べてイームズのデザインは当時から普及用として扱われていました。

ただ、全然安くなかったという記載もありますから、イームズの家具は当時から別に安価なわけではなかったようです。

もちろんこれは日本は固定為替かつ輸入するという事情があるからなのと、まだハーマンミラー製品は日本に代理店もない時代だからというのもあります。

日本でイームズの家具が昔に比べて高くなった印象が強いのは、日本製のハーマンミラー製品が流通していたのが理由です。実際、日本製のシェルチェアなどはかなり値段が安かったです。

米国本国では安価な部類(家具の中では)であったでしょうし、現在のように世界展開をしている極端に安いローコトス家具チェーンがなく、家具というものは職人の手により一つ一つ製造されていたもの物でした。それと比べると安価のほうではないでしょうか。

量産前提でクオリティも高いイームズの家具は画期的でした。

これ以降アメリカの家具デザインが大きな流れを作っていきます。

それまでの米国もヨーロピアン家具が普通だったことがイームズの登場により変わっていきます。(イームズだけではなくHerman MillerとKnollによるものでもあります)

1950年代の米国の広告には、知識層はイームズの家具を使っており、低層はヨーロピアンな家具を使っているという今だったら差別感丸出しで問題になりそうな内容のものもあります。

 

イームズチルドレンズチェア

そして次に発表をするプラスチックシェルチェアがまたすごかったことでイームズの評価はさらに高まります。1956年にはイームズラウンジチェアを発売することで評価は不動のものとなります。当時はラウンジチェアの発売で夫婦そろってテレビ出演をしているほどですから。

イームズプライウッドチェアがというより、そもそもイームズ自体のすごさが昔の本を読むとわかります。

 

ちなみにイームズプライウッドチェアの前にチルドレンズチェアのほうが製品化は早いです。

チルドレンズチェアはエヴァンス社が製造販売をしており商業的にうまくいかなかったようです。

イームズプライウッドチェアがハーマンミラー社から初めて製品化された家具のひとつです。

 

ところで、昔は「イームズ」と言えば「チャールズ・イームズ」のことでした。レイ・イームズの記載はありません。

今は「チャールズ&レイ・イームズ」とクレジットをしています。

このイームズ夫妻表記になったのは2000年代に入ってからです。

・・・90年代からそうでしたっけ?

 

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