海外のとある家具メーカーで聞いた話です。
そのメーカーのEC部門を担当するマネージャーに、過去自社のネットショップで一度に最高でいくらの注文を入ったのかを話してもらいました。
すると、日本円で一度の顧客から一千万円を超える注文が入ったことがあると教えてもらいました。
スケールが違いますよね。
「そんな金額が入ったらどうするの?直接連絡とるの?価格交渉するの?」と疑問がわきましたが、ECの担当者の答えは「特別なことは何もしない」でした。
注文が入った内容をそのまま他の顧客と同じくオーダーを通して配送するそうです。
私からすると「そんなに大きな金額なら直接話すなり金額の見積もりをし直すなりした方がよいのでは?」と思うところです。
しかし「特別何もしない」のには理由があるとEC担当社は話をしていました。
理由は「そんな大きな金額をネットショップで注文するということは、”ネットショップで注文したい”から注文したのである」だからだそうです。
常識で考えたらこれだけの金額はお店やメーカーなりに直接交渉したほうが良いです。金額も法人価格になりますし、納品の段取りから何もかもをスケジューリングできます。
でもそれをしないということは、”何か理由があってネットショップにした”ということです。コンタクトを取りたくないということです。隠れていたいのかもしれません。
それに、注文者にしてみると一千万程度は大した予算じゃないかもしれません。
いずれにせよ顧客からするとネットショップで買いたいからネットショップで買ったということです。
実店舗と異なる役割を持つのがオンライン上で決済をするネットショップです。
その役割の一例ですね。
私はこの話を聞くまで想像できなかったことなので非常に参考になりました。
この話を知らなかったら私も直接連絡を取ってしまっているかもしれません。
・・・その前にネットショップで一千万円なんて注文が入るわけありませんが・・・
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