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家具のレプリカとは?本当の意味と現在の使われ方について

家具のレプリカとは

家具のレプリカとはどんな意味なのでしょうか。

 

まずレプリカ自体の本来の意味は「オリジナル製作者により作られた複製品」です。

ハンドメイドで製作した一点もの(オリジナル)を、製作者自身がオリジナルをもとに製作した量産品を「レプリカ」と呼ぶのが本当の意味です。

 

しかし現在はレプリカの意味を本来の意味から外れた使い方をされています。

特に家具に関してのレプリカは模倣品、模造品という意味として使われるのが一般的になってしまいました。

レプリカは、リプロダクトやジェネリックと同じような意味で使われています。

>>「リプロダクト」「ジェネリック家具」とは?

 

イームズシェルチェアとラウンジチェアの写真

本来の意味からすると「家具のレプリカ」の本当の意味は「オリジナルデザイナーがデザインをした量産品」を指すことになります。

イームズシェルチェアで例えると、まずイームズ夫妻が1948年に原型となるイームズシェルチェアを作ります。これがオリジナルです。

それをもとに図面を起こしてハーマンミラー社が1950年から製造をして量産をして販売をしました。これがレプリカということになります。(1949年からの製造はゼニス社です。)

ですがヴィンテージ品である50年代製造の量産品をレプリカと呼ぶのはあまり聞いたことがありません。

 

レプリカの記事(↑20年以上前の雑誌には復刻品をレプリカと表現しています)

業界では昔から復刻品のことをレプリカと呼ぶ傾向にありました。

当時のヴィンテージ品を「オリジナル」と呼び、メーカーによる正規復刻品を「レプリカ」と呼んでいました。

レプリカはリプロダクトと近い意味で使われていました。

リプロダクトは本来「正規メーカーによる復刻品」を意味していますが、レプリカはオリジナルメーカーによる正規復刻品を意味して、リプロダクトはどちらかというとオリジナルメーカーではないメーカーによる正規復刻品を意味しています。

が、その辺は曖昧なので正確に呼び分けていた感じではありません。

イームズの製品もハーマンミラー社による復刻がレプリカで、ヴィトラ社による復刻がリプロダクトになるのでしょうが、特に決まった使い方はありません。

 

それが今ではレプリカ=模造品扱いなのはちょっとどうかな・・・?と個人的に思います。

意味がいろいろ変わってきてしまったおかげでオリジナルメーカーの復刻品をレプリカ/リプロダクトと呼ぶことは無くなりました。

ただし日本に限ります。

他国ではオリジナルメーカーの復刻品をリプロダクトと呼称することがあります。本来の意味として正しいからです。

日本は家具のデザインの保護がされづらいため意味を改変され広められてしまっているのが現状です・・・

 

ということでレプリカの本来の意味が何となく伝わりましたのでしょうか。

正しい使い方をしましょうという啓蒙活動のための更新ではないので、参考として読んでください。

 

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