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「好きなことを仕事にしないほうがいい」と言われる理由とアンダーマイニング効果との関係

好きなことを仕事に

「好きなことを仕事にしないほうが良い」というのはよく聞く話です。

私も独立開業してもうすぐ9年ですが、一応は好きなことを仕事として独立したという経緯もあり、ごくたまーに「好きなことを仕事にする方が良いのかしないほうが良いのか」問題を話題として振られることがあります。

 

好きなことは仕事にしないほうが良いと言われる理由はいろいろあるようですが、大きな理由として「好きなことが嫌いになるから」「好きなことを仕事にするとうまくいかない」といった要因があるようです。

 

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「好きなことが嫌いになるから」について

 

好きなことというのは”ただ単に好きなことだけやっていられるから好き、そして好きなところだけ見ていられるから好きでいられる”ということがあります。

良い部分しか見ず楽しい部分だけに関わっていられるから好きなんです。

 

例えばイチゴが好きと一口に言っても、イチゴの何がどう好きなのかが人それぞれ違います。

イチゴが好きだからとイチゴ農家を始めたとします。

当たり前ですが農業は大変なものです。

イチゴを育てるのは一朝一夕にできるものではありません。

すると気づくんです、”好きなのはイチゴを食べることであって、決して苦労を伴って育てたいわけではない”ということに・・・

 

すると自分がやりたくないことばかりが中心になり、好きであったイチゴ自体も素直に楽しめなくなります。

 

これが「好きであったことが嫌いになる」ですが、そもそも好きの部分を自分自身がわかっていないのも原因です。

最初からイチゴは食べるのだけが好きだとわかっていたら仕事にするような話ではありません。

 

「好きなことを仕事にするとうまくいかない」について

 

これは好きなことだからこそプライドが優先してしまい商業的な選択ができなくなるということです。

よく聞く話として「俺たちはやりたい音楽をやるんだ!メジャーだと自分のやりたいことが出来ない!」みたいなことです。

こういった人たちが本当に音楽が好きかどうかは置いておいて、好きだからこそ商業的にすり減らす刹那的な商売は確かにしづらくなります。

 

私も分かるのですが、好きなことを商売にしたときに、それ自体を潰してしまうような商売は出来ません。

けど、儲けるためには何でもやったほうが良くて、その業界自体を損なおうが周りを潰そうが、自分だけ儲かればそれでいいという判断こそお金儲けは出来ます。

潰れた業界は放っておいて、その場所に固執せず次の儲けられそうな場所に行くだけです。

この判断は好きなことを仕事にしていると出来ません。だって好きでやっていることなのでずっと続けたいからです。

 

それと好きだからこそ意固地になってしまい、やりたくないことをはやりたくないというスタンスになりがちです。

やりたくないことをやらないといけないのはどんな仕事でも大抵はそうです。

でもここが好きなことを仕事にした場合の問題で、好きだからこそプライドが優先してしまい泥仕事みたいなことを嫌がります。

理想だけでスマートさを求めて格好良くない行動をとらないようにしてしまうんです。

 

何の感情もなく金稼ぎの手段として行動するほうがビジネス的に正しいです。

 

 

それでも好きだからこそ仕事にしたいというのはわかります。

好きであれば困難も何でも乗り越えられるものです。

 

しかし気を付けないといけないのは行動経済学におけるアンダーマイニング効果です。

 

アンダーマイニング効果との関係

アンダーマイニング効果(アンダーマイニングこうか、undermining effect)またはアンダーマイニング現象(アンダーマイニングげんしょう、undermining phenomenon[注釈 1]は、内発的に動機づけられた行為に対して、報酬を与えるなどの外発的動機づけを行うことによって、モチベーション(やる気)が低減する現象である。例えば、好きでプレイしていたゲームに金銭的な報酬を与えられると、やる気がなくなってしまうなど。抑制効果ともいう。

引用元 wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E5%8A%B9%E6%9E%9C

 

アンダーマイニング効果がどう好きで仕事を始めるに関係するのかですが。

 

好きなことを仕事にする場合、まず儲けは置いておいて好きなことを優先して理想を目指してスタートしまいがちでしょう。私もそうでした。

 

利益的に成り立っていなくても最初はお金が無かろうとも熱意さえあればやっていけるものです。

 

そうして仕事を続けていくうちにちゃんと報酬も得られるようになってくると、いつのまにやら報酬のために仕事をするようになってきます。

生活や経営のためには当然のことなのですが、好きだからやれていた仕事も報酬がもらえないとやらなくなったり興味がなくなったりするんです。

いつのまにやら働くモチベーションが「好きだから」ではなく「お金のため」にすり替わっているんです。

 

ここからが問題で、好きで始めた仕事というのは往々にして儲かりません。だって好きなだけで始めた仕事ですからビジネス的にまで考えていません。ちゃんと考えてやる人もいますしうまくいく人もいますからね。

 

でも好きだからこそ儲かるようにも考えてこそ、やる気をもって突き進むべきなのに、お金のために働くという意識になると途端に「好きなことが儲からないもの=興味がない、嫌い」というように変化してしまうんです。

 

こうなってしまうと”儲からないし好きでもないし”と、やる気も無くなり辞めてしまうんです。

本当はこのような状態になったら、当初のような情熱をもって工夫をして考えて乗り切ってうまくいくように行動しないといけないのに。

 

利益は大切ですが、最初に始めた目的を見失わないように自制する心は必要ですね。

 

ということで「好きなことを仕事にするべきではない」というのはこういった理由で言われるようです。

 

別に私なんて大した存在じゃないしまだまだこれからの人間なのに偉そうに書いていますけど、私自身「何のために仕事にしたのか」を勘違いしないように気を付けています。

アンダーマイニング効果は見事に私も一回ハマりました・・・

 

けどですね、最後に私から言えることは『そもそも好きじゃないとやれない』ということです。

私の場合は好きではあるのですが、それより「興味のあることを仕事にした」というのが表現として近いかもしれません。

 

自分の好きは”何が好きなのか”よく理解したうえで仕事にするべきか考えてみてください。

やりたいことを仕事にした方が良いかもしれませんし、出来ることを仕事にした方が良いかもしれませんし、興味のあることを仕事にした方が良いかもしれません。

 

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