家具は逆にブランド名がわからないようになっている

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家電、電子機器、自転車、車、服、etc…ライフスタイルを構成するものはたくさんあります。

家具ももちろんその中の一つです。生活を構成する要素の一つです。

 

でも家具だけは他と大きく違う部分があります。

 

それは、見える部分にブランド名を入れないところです。

 

メーカー名や工房名など、いわゆるブランド名ですね、それらは基本的に家具の見えない部分に入れます。テーブルの裏側だったり椅子の座面裏だったり。

この”ブランド名を目立つ部分に入れない文化”というのが車や家電や服飾といった分野と違うところです。

 

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言われてみるとそうですよね?

hermanmillerのロゴ

車はエンブレムが入りますし車体にもメーカー名が入ります。

家電も見える部分にメーカー名が入ります。(入らない家電もありますけどだいたいは入ります)

スマホだってPCだって文房具にだってメーカー名が入ります。

服なんかブランド名自体がデザインとしてTシャツの胸元にデカデカと入るのも普通です。

 

そこに来て家具はまず見える部分にブランド名を入れません。

見える部分に入れたとしても脚の角や、端の方にさりげなくサインなり刻印なりを入れる程度です。

少なくともパッと一目でどこのブランドの家具かはわかりづらいようになっています。

 

どうして家具は目立つようにブランド名を入れないかに関してですが・・・どうしてでしょう?昔からそういう文化だからとしか言えませんが・・・

もちろん家具にブランド名が目立つように入っていたら空間を乱す要素になるという話も理解は出来るのですが、昔からブランド名を入れるのが普通だったら今も一般的なことになり家具もブランド名がわかりやすく入るようになるのが常識になるでしょう。

 

家具は持ち歩いて宣伝するものではないので、その辺の効果に対する意義が薄いということでわかりやすくブランド名を入れなかったのかもしれません。

あとは建築と同じ感覚で”そのデザイン自体”を評価するということでもあると思います。

ブランド名といったメーカー名が重要なのではなく、そのデザイン自体に価値があるということです。

 

magisのロゴ

そのおかげで今は模倣されまくりですけどね。というか、昔から家具のデザインは真似されまくりです。50年代に発売時からコピーされまくりで困ったという話がたくさんあります。

メーカー自体を重要視されなくなってしまっているんです。

 

ブランド名をわかりやすく入れるのは製品自体というよりブランド名こそが重要という認識を広めることによるコピー品対策でもあります。

ブランド名こそが重要なら保護しやすい商標名を前面に出すことでコピー品対策が出来ますが、ことデザイン自体となると難しいです。

 

おかげで家具はどれだけ優れたデザインを作っても結局すぐに真似されてしまうわけです。

そのうえで困ったのが品質やメーカーや信頼といった見えない部分ではなく、すぐ見て判るデザインが最も重要視されているということです。似ていればそれでいいというやつ。

 

コピー対策として、家具のすぐに見える部分に商標を入れて、わかりやすくブランドをアピールするということが一つのアプローチかもしれません。いやあるんですよ、そうした家具は。

 

それを多くのメーカーがしないのは、あくまでも家具のクオリティ自体を求める誠実さを優先しているからかもしれません。

時代は変わってもクラフトが評価されるジャンルでもありますから品質を見てもらいたいということですね。

 

逆に家具業界もブランド名をデカデカと掲載したモノづくりをして、ブランディングだけで評価される文化となっていたらそれはそれでいびつなことになっていたかもしれません。

 

照明とかインテリア全般に言えますね。この話は。

 

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