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アメリカンモダンデザインを代表する家具メーカーKnoll(ノル)の詳しい説明

 

Knollロゴ

 

Knollとはアメリカのニューヨークに拠点を構える歴史ある高級家具メーカーです。

 

一昔前は”ノール”とカタカナ表記をしていましたが、最近は”ノル”表記になっているので私もそれに合わせています。ややこしい。よりネイティブな発音に近いのが”ノル”ですからそれに合わせたのでしょう。

 

アメリカのミッドセンチュリーモダンを代表する家具メーカーといえば、ハーマンミラー、そしてノル。間違いないです。

 

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Knoll(ノル)は1938年にハンス・ノルによってニューヨークに設立された家具メーカーです。

 

Herman Millerと並びアメリカンモダンデザインを代表する会社です。
ミッドセンチュリー期に多くの名作家具インテリアを発表しました。
Knollはまさに高級家具メーカーで、Hemrna Millerは高品質なオフィス家具メーカーといった感じでしょうか。(私見)
ノル社とハーマンミラー社が比べられるのはどちらも優れたデザイナーを抱えていたということにもありますが、なによりデザイナーの関係によるものが大きいです。
それは、デザイナーが互いに共通している部分があったからです。

 

当時、Herman Millerはイームズ夫妻、ジョージ・ネルソン、アレキサンダー・ジラードが代表選手でした。
Knollにはミース・ファン・デル・ローエ、エーロ・サーリネン、マルセル・ブロイヤー、フローレンス・ノル、ハリー・ベルトイア、ウォーレン・プラットナー、ドン・アルビンソンなどなど数多くのメンバーと仕事をしていました。さらに日本人では高浜和秀、日系でジョージ・ナカシマ、イサム・ノグチのデザインも発表しています。
イサム・ノグチはHerman Millerからはガラスのコーヒーテーブルをリリースして、Knollからはサイクロンダイニングテーブルを販売していました。
ジラードはHerman Millerと関係する前にKnollからコーヒーテーブルを発売していました。

 

ハリー・ベルトイア、ドン・アルビンソンはもともとイームズオフィスのメンバーでしたが、いろいろあってオフィスを離れています。その後Knollに行きます。
ハンス・ノルはベルトイア強く誘って、やっとKnollに迎え入れたそうです。
そこでベルトイアを自由なアーティストとして創作活動をさせます。
で、56年に生まれたのが有名なダイヤモンドチェアです。
当時はイームズのワイヤーチェアと似てるんじゃね?って問題視されたみたいですが、そもそもワイヤーチェアはベルトイアがイームズオフィス在籍時に多大な貢献をして作られたものだそうですよ。

 

【バルセロナチェア】ルードヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエのストーリー
バルセロナチェアでとくに有名なミース。その彼自身のストーリーを理解すると巨匠ということがわかります。 世界三大建築家の一人の人生を書きました。
金属彫刻家ながら名作家具を作った「ハリー・ベルトイア」の説明とストーリー
彫刻家なのに家具も製作したベルトイア。彼の功績によりイームズワイヤーチェアが生まれるなど、ワイヤー状のチェアの発展に大きな影響を与えました。その後Knoll社からダイヤモンドチェアやバードチェアといった彼の魅力が詰まった椅子もリリースされたことで一躍有名デザイナーの仲間入りをしました。そんな彼の人生を紹介します。
ドン・アルビンソンのストーリー
イームズオフィスにて尽力し、数々のイームズプロダクトの作成に携わった立役者です。 その後Knollにて活躍するなど、Herman MIllerにとってもKnollにとってもイームズにとっても重要な人物です。
チューリップチェアをデザインした「エーロ・サーリネン」のストーリー
建築家であり家具もデザインしたエーロ・サーリネン。ペデスタブルシリーズやウームチェアはあまりにも有名です。 Knollとの関係も深い彼のストーリーを書きました。チャールズ・イームズとも関係が深い人物です。

 

そんな優れたデザイン達のおかげで「Knollの歴史はアメリカの近代デザイン運動の歴史でもある」と評されています。
そんなわけでアメリカンモダンデザインといえばHerman Miller、そしてKnollです。

 

もしジョージ・ネルソンがHerman Millerのディレクターを務めなかったらイームズもHerman millerと仕事をすることはなかったと言われています。
その時はもしかしたらKnollからイームズの作品が発売していたかもしれませんね。実際、Knollはイームズを誘っていました。

 

まあ詳しい歴史とかはKnoll JapanのHP見るのが一番です。

「Knoll社の歴史は、そのままアメリカの近代デザイン運動の歴史でもある。」と言われるほどデザインに精通し、それを追求・体現してきたKnoll。 アメリカを代表する家具メーカーとして、世界的に確固たる地位を確立しています。 1938年、当時24歳でドイツ生まれの家具商の息子ハンス G・ノールによってニューヨークで設立したKnollは、バウハウスが父、クランブルックが母と例えられるように、双方のデザイン思想と関係を経て発展しました。その親交からミースやサーリネン、ベルトイア等、錚々たる建築家やデザイナーとの画期的なコラボレーションが生まれ、20世紀デザインに多大な影響を与えることとなります。 Knollでは、これら往年の著作を含むコレクション「Knoll Studio」をはじめ、快適で革新的なオフィス環境を提供する「Knoll Office」、カーテンや椅子張り地等を製造するテキスタイル部門の「Knoll Textiles」を展開しています。 “No Compromise, ever”を信条に、決して妥協せず研究を重ね作り上げられた製品は、美と心地良さを備えた”使われる芸術品”と評されており、オフィス・パブリック・住宅等、あらゆるシーンにおいてモダンファニチャーの世界を広めています。

HPから引用 http://team-net.co.jp/about-knoll/

プロダクトとしてはミース・ファン・デル・ローエのバルセロナチェアが最も有名だと思いますよ。

 

バルセロナチェアの歴史と正規品がなぜKnoll社なのか解説
有名なバルセロナチェアのストーリーまで知っている人はほとんどいないと思います。 いくつも会社を渡り歩き、ミース・ファン・デル・ローエ自身の想いとともに現在の形に至るまでのお話です。 どうしてKnoll社から発売されるようになったか、どうして正規品かを書きました。

 

このバルセロナチェアのミースが有名すぎるというだけでそれ以外にも、

 

エーロ・サーリネン、マルセル・ブロイヤー、ハリー・ベルトイア、ワーレン・プラットナー、ジェンス・リゾム、ドン・アルビンソン、チニ・ボエリ、フランク O・ゲーリー、高浜和秀、ジョージ・ナカシマ、イサム・ノグチ、フローレンス・ノル

 

などなど、これほどの数多くのデザイナーと協力して製品をリリースしているとてつもないメーカーでなんですよ。

 

どうです?名前見て誰かわかりますか?

覚えましょう。

 

私も大好きなメーカーです。それがKnoll。

 

ただ、日本ではすこし複雑な経緯でKnollが存在していまして、最初は西武百貨店の事業部としてKnoll Japanが始まり、2000年を超えてから別の百貨店の事業部となり、そして現在の㈱チームネットにライセンスが移管されています。

 

※追記 2017年の夏より㈱インターオフィスと㈱イトーキの共同出資により新たなKnoll Japanが設立されました。

その為、これ以降に書いている情報はすべて過去のものです。

現在のKnollショールームは下記リンクをご覧ください。

青山に新しく出来たKnollショールームに行ってきました
このあいだ新しく出来たばかりのノルショールームに行ってきました。まさに高級家具の世界です。 内装の写真とともに紹介します。

 

青山の外苑前にKnoll Storeがありますが、ここが現在のKnollフラッグシップです。

㈱チームネットも外苑前にあります。※今は無いです。

 

Knoll Japan時代は国内で製品の製造をしていましてので、アメリカとは違うラインナップだったんです。それが今となっては魅力でしたね。

今はアメリカと同じラインナップで、輸入品となっているので価格が昔に比べて高くなった感じがするのですが、そもそも日本製は安かったんです。だから逆です。高くなったんじゃなくて、前は日本製だったから今に比べて安かったんです。

 

Knollは格式高いブランドなので、本来は私のような個人店では手も足も出ない存在です。

日本で私だけです、正規販売店なのに個人事業主なのは。おかしいですからね。

 

ありがたいことに、Knoll Storeの方々にお店の規模や資本とかじゃなく、私個人として評価されていまして、その関係で仲良くさせてもらっています。

特に私自身を売り込みに行ったとかではなく、私のお店やブログを見ていて、それで高評価をいただいたんです。

どこかで誰かが見ていてくれるんだなって思いました。

 

最近では外苑前の本社で40年以上Knollに携わる重鎮を紹介していただいてお会いすることもできました。

少しお話しさせていただいたのですが、今となっては超有名建築家の最初の作品に携わっていたとか、あまりにすごい話がポンポン出てくるので驚きました。この業界ひっくるめても希少な人です。

お薦めのバーに誘われたので、また話を伺ってくるつもりです。

 

私の中ではHerman MillerとKnollは両方取り扱ってこそ、両方の価値が深まると思っています。なぜならデザイナーやストーリーがかぶるから。

でも残念ながら、最近の日本ではそういったことをするお店も少なくなりました。

 

やっぱり私はイームズからこの業界に入った人間ですし、アメリカンモダンデザインが好きです。

だから続けていきたいですね。

 

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