これはイグサを編んで作られた「茣蓙(ござ)」です。
日本人なら馴染みのある古来からある敷物ですね。
薄い畳(たたみ)みたいなものです。
こうした赤や色の組み合わせでモダンな見た目にした茣蓙も作れます。
日本人に馴染みはあると書きましたが、最近の都会育ちの若い人はもしかしたら見たこともないかもしれませんね。
この茣蓙ですが、意外とミッドセンチュリーとも関係があるものなんです。
ミッドセンチュリーモダンコーディネートを印象付ける重要なエレメントになったりしますよ。
茣蓙とミッドセンチュリーの関係
茣蓙がミッドセンチュリーとどう関係するのかその理由はこれらの写真を見るとわかります。
(書籍 MID-CENTURY MODERN FURNITUR OF THE 1950s BY CARA GREENBERG カメラ直撮り)
1949年にデトロイト美術館で開催されたイームズストレージユニット(ESU)の発表風景です。
茣蓙を下に敷いています。
ESU自体、和箪笥からインスピレーションを得ていますので相性はより良いですね。
(書籍EAMES カメラ直撮り)
イームズハウス内でのインテリアーコーディネート写真です。
アレキサンダー・カルダーのスカルプチャーに、エーロ・サーリネンのウームチェア、そこに茣蓙です。
すごい組み合わせ。
(書籍 MID-CENTURY MODERN FURNITUR OF THE 1950s BY CARA GREENBERG カメラ直撮り)
イームズハウスの庭でアームシェルとイームズワイヤーベーステーブルと茣蓙を合わせたコーディネートです。
座布団もありますしジャパンスタイルですね。
というように、チャールズ&レイ・イームズ夫妻は茣蓙をインテリアデザインとして使っていたんです。
写真のように彼らの自宅であるイームズハウスで敷いていたり、展示会で床に敷いたりと様々な場所で活躍をしていました。
ミッドセンチュリーモダンを代表するデザイナーと言えばイームズ夫妻です。
なので、そんな彼らがインテリアデザインとしても活用していた茣蓙はミッドセンチュリーとミスマッチではありません。
でも、茣蓙を上手くコーディネートさせるとなるとかなり難しいでしょうね。
普通に茣蓙を加えたら、ただアンバランスな印象がでるでしょうから、そこはなんとかうまくミッドセンチュリーモダンとして合わせないといけません。
ラグをどうするか悩んだ時に、ミッドセンチュリー流のコーディネートとして茣蓙をミックスさせるとすごく面白いと思いますよ。
これが出来るかは腕の見せ所です。
茣蓙自体は丈夫で通気性も良く、香りも楽しめるものなんで利便性は良いものです。
クッション性だけ乏しいので、その辺どう使うかですね。
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