– Nelson Swaged Leg Desk –
デザイナー:George Nelson (ジョージ・ネルソン)
1954年にジョージ・ネルソンによりスウェージ加工を利用した「ネルソンスワッグレッググループ」がデザインされ、その一連のラインナップの中で最も特徴的なビジュアルを持つデスクです。
流れるような脚とカラフルな仕切りの天板
スワッグレッググループ自体はジョージ・ネルソンが「彫刻のような美しい脚を持った家具を作りたい」と構想したことで作られました。
この構想で重要視されたのは「脚部は金属製で機械成形されさらに美しい」というデザインにするということで。
そこで考えられたデザインがこの流れるようなカーブを持った脚です。
これは金属パイプを圧縮加工する”スウェージ加工”という技術を使って製造されました。金属を圧縮してチューブ状にしつつ成形する技術です。
脚先に行くほどパイプが細くなるようにされています。脚先のグライズも金属製にすることで統一感もありアジャスタの役割も持っています。
スワッグレッググループの中でデスクだけがカラフルな色分けしたパーツを採用しています。
スマートな脚の上に載る天板はシンプルに一枚ではなく、二段にすることでデスクとしての役割を広げています。
色分けされた仕切りが特徴となり、このデスクのデザインを印象付ける大きな要素となっています。
一枚天板だとスワッグレックグループのテーブルと役割が被るための工夫でしょう。
デザインされた1954年はコンピューターが無かったため、筆記用具で使用する前提のデスクとして活躍していました。
ハーマンミラー社にて発売が開始されたのは1958年で、製造が終了したのは1968年です。わりと短命のデザインでした。
同社の復刻は2003年頃です。それ以降現在に至るまでハーマンミラー社が製造を続けています。
90年代のタワー型デスクトップパソコンが主流の時代とは相性が悪いデスクでしたが、その後の性能が良いノートパソコンの普及により復刻もされたのだと想像します。
今ではもっと軽く小さいノートパソコンが仕事用としても利用できるため、このサイズのデスクでも充分に活躍します。
現代では一周まわって使えるデザインともなっていますね。
小ぶりなので小さなスペースにサッと使えます。
写真はハーマンミラー米国本社です。こうして省スペースのところどころで実際に使われています。
見た目にも楽しいので場所も華やかにさせます。カジュアルにもシリアスにもどちらにでも使える名作デスクですね。
欲しい方は現物をお見せしつつご案内も可能です。
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