私がオリジナル家具をやらない理由

私は自分のお店を経営していますが、自分が手掛けたショップオリジナル家具は展開していません。

でもそれはわざとなんです。

ショップオリジナルの家具をやるのはすごく慎重になっています。

まず優秀な家具がすでにたくさん存在します。

優れたメーカーの優れたデザイナーが手掛ける家具はそれはそれは素晴らしいです。

すでに良い家具たちがいるので、それを販売出来たりコーディネート出来たら最高です。

ショップオリジナル家具なんていうものはどういったものを指すかというと、デザイナーが付かず、セレクトショップやそこを経営する会社自身がOEM製造した家具のことです。

現状ショップオリジナル家具なんてのは、ただどこかのデザインを真似して素材やクオリティなどを劣化させてデザイナー料もいらない、ただオリジナルデザインより安くしただけの家具なんです。

こんなのは、自分の利益率のためだけにするだけのことです。自社の製品ということになるので他店と競合されず、安く作ってはいるのですが、オリジナルデザインより安くしておけばそれだけで相当な利益率がとれるものです。

つまり、大抵のショップオリジナル家具は利益を取れるだけの家具なんです。そこに価値はありません。

これは他の業界でも普通にあることです。呼び名が違いますね。

正しいオリジナル家具というのは、デザイナーが付いて、真っ当なコンセプトのもとに作られるものです。 (そのデザイナーが真似だけする存在じゃなければ)

デザイナーが付かなくても自分の工場で作ったものも誠実なオリジナル家具です。

デザイナーも付かず、OEM生産でも、自分が実現したい家具を製造して販売するのならそれも正しいオリジナル家具です。真似を目的としなかったらですね。

流通させるとメーカーという立ち位置になるのと、メーカーの責任を負う必要もあります。それをしない限りはオリジナル家具ですね。それがオリジナル家具とメーカー家具の違いです。

価格設定だって、真似したオリジナル家具よりただ安くすればいいなんていい加減なものではありません。

本当のオリジナル家具は私は良い物だと考えます。それが出来るだけでも素晴らしい

ところで価格設定が特に厄介なものです。

このオリジナルデザインを真似したオリジナル家具を作るというのが行き過ぎると完璧な模造品を作り出すことになります。

利益率がそれはそれはすごいですから。これが価格設定の厄介な部分。

例えばイタリアの有名ソファの1シーターサイズの正規品が70万円だとして、それの模造品が30万円で売られていたらお値打ちにみえませんか?

でも、しかし、よく考えるとですよ、70万円に対して30万円は安いのですが、30万円の1シーターサイズのソファって安くないですよね?

もしオリジナルの正規品のデザインが無かったら、何となく作っただけのソファの価格としてはありえない価格設定です。

ソファ自体のクオリティとしては値段を付けたとしても10万円も超えないかもしれません。

これが最も儲かる商売の一つなのでそうするんです。

半端ない利益率ですからね。儲かるも儲かります。

分相応の価格設定をした家具を購入した人はその家具のクオリティに満足せず、「家具なんて高い物を買ってもしょうがないな。」なんて思ってしまいますよね。

そりゃそうですよ、粗悪な家具を高額な価格で買っているんですから。

私はこういったことをすれば儲かるのはわかるのですが、ただ自分が儲かるだけでこの業界の信用を損なったり、未来を遮るような行為をするのは自分の首を最終的に締めることになるのでやらないだけです。

こういった理由で私はショップオリジナル家具なんてものはやっていません。

やるとしても、もっと正当な理由で作った家具を販売したいですね。それは考え中です。

お金は必要で、儲けることも必要。しかし嘘をついてまで儲けることが良いこととは思いません。

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