ハーマンミラーとは米国ミシガンに本社を構える歴史がありながらも最先端を行く世界的に実力の高い家具メーカーです。
そんな私はハーマンミラー正規販売できるお店を運営しています。
ハーマンミラー正規販売店ですね。
ハーマンミラーというと、「アーロンチェア」や「イームズ夫妻」といったワードがすぐにでてくるはずです。
でもどんな会社かまで詳しく知っている人は少ないでしょう。
特にイームズ夫妻のシェルチェア、ラウンジチェアなどが世間的に最も有名かもしれません。
ハーマンミラーは前身の会社も含めると1905年(社名がハーマンミラーになったのは1923年)から米国ミシガン州グランドラピッズのジーランドという街でスタートしました。現在も本社は同じ場所にあります。
以前私がハーマンミラー米国本社に行ったときの話はこちら。
ハーマンミラー社は長い歴史を持ち、アメリカンモダンデザインを代表する家具メーカーでもあり、昨今はアーロンチェアを筆頭とした高品質なオフィス家具メーカーとして世界中で評価されています。
愛用者も多くハイクオリティな家具を製造する時代の最先端を行くメーカーです。
世界最高峰の家具作り
ハーマン・ミラーは、ミシガン州西部のビジネスマンでした。彼の支援により、娘婿の D.J.デプリーは、1923年にミシガン・スター・ファニチャー・カンパニーを買い取りました。デプリーは1909年に事務員として雇われて以来、1905年創業の同社で働いていました。義理の父が高潔な人格の持ち主であることをよく知っていたデプリーは、会社に彼の名を冠することにしました。
その後、20世紀半ばには、「ハーマンミラー」の名は「モダン」な家具の代名詞となったのです。ハーマンミラーは、ジョージ・ネルソン、そしてチャールズ&レイ・イームズという伝説的なデザイナー達と共に、のちにインダストリアルデザインのクラシックとなる製品群を世に送り出しました。
それ以降もアレキサンダー・ジラード、イサム・ノグチ、ロバート・プロプスト、ビル・スタンフ、ドン・チャドウィック、アイシェ・バーセル、スタジオ7.5、イヴ・ベアール、ダグ・ボールなどの、世界中の最も卓越したデザイナー達とハーマンミラーはコラボレーションを続けて来ました。
現在ではハーマンミラーは、クラシック製品と暮らしのための新しいデザインに加え、コンテンポラリーなインテリアのソリューション、ヘルスケア施設のソリューション、そして関連するテクノロジーやサービスにおいても、革新をもたらすイノベーターとして評価されています。ハーマンミラーはミシガン州ジーランドに本拠を置き、製造拠点を米国、中国、イタリア、英国に、また販売事業部、販売代理店、ライセンシー、顧客を100カ国以上に有しています。
ハーマンミラーには様々に特化した事業、ブランド、販売チャンネルがあり、ハーマンミラー、ハーマンミラー・ヘルスケア、Nemschoff、Geiger International、独立販売代理店などがあります。そのすべてが、デザインのため、そしてより良い環境を作り出すために努力しています。
ハーマンミラー社の歴史は公式HPが細かく分かりやすく書いてありますのでそちらを読んでもらうのが一番かもしれません。
ここまでは公の情報なので誰でも調べられます。
では実際にハーマンミラーとはどんな会社でしょうか。
実際に関わっている者の目から書きますね。
この業界ではハーマンミラー社のことを評するときに、こんな言い回しをしたりします。
「ハーマンミラーとそれ以外」
この表現に尽きます。
どこのメーカーに比べてとか、ブランドとの格上下とか、そういうことじゃないです。ハーマンミラー社のやっていることは他とは比べづらいです。高級かどうかとかそういったことでもありません。
だから、「ハーマンミラーとそれ以外」という表現がぴったりです。
ハーマンミラー社は「問題を解決するデザイン」を理念として掲げ、独自の優れた製品を提供しつつ、社会と顧客、従業員のことを考えたソリューション(解決する)ありきのデザインを提供しています。
ハーマンミラー社の家具は、”よく考えられた家具”なんです。
各国の優秀なデザイナーとコラボレーションし、ハイレベルなデザインを製品として実現をしています。
歴史的な名作家具を多数し保有しつつもそれのみに胡坐をかかず、セールスもブランディングもマーケティングも半端なく優れています。
今だけではなく未来を見据え長期的な安定感のある展開をしつつも、常に革新的な製品をリリースし続けています。誰もが目を見張る新作家具を毎年発売しつつも、昔の名作家具の復刻も継続しています。両立している珍しい会社です。
(ハーマンミラーオフィス兼工場のグリーンハウス内の写真 撮影は私)
ワークチェアの生産もトヨタ生産方式を採用し、流通もシステマチックでものすごく綿密に段取りされています。製品の耐久テストも相当なものをしておりこの業界では圧倒的な12年保証を実現しています。私も米国本社にあるテストラボを見学しました。テストはしっかりやっています。
家具の生産には環境に配慮した手法がとられ工場も非常にクリーンです。セールス方法も練りこまれています。
どのぐらいクリーンかというと、工場(グリーンハウス)の敷地内では殺虫剤すら使用できません。
その副産物としてハーマンミラー製の”ハチミツ”が存在します。
ハーマンミラー社は家具というクラフトマンシップが必要な業界に、新しい風を取り入れつつ最新のセールスを盛り込んで非常に頭の良い人たちが運営しているハイレベルな家具メーカーですね。
以前の話ですが、私がまだこの業界に関わり始めたばかりのころは、ハーマンミラージャパンの営業さんの話が理解できなかったんです。
会社名や固有名詞から横文字やら専門用語がバンバン出てくるので、理解するのに土台が必要なんです。無知では話すらできません。
だから、この業界に入りたての頃は何を話しているのかほとんど理解が出来ずに、わかったようなふりをして過ごしていました。(恥ずかしい話ですけど・・・)
特に私のように何もわからない状態で独立開業した者は、業界のことを教えてくれる人が居ないので知識を得るのに苦労しましたよ。
いまはもちろん大丈夫ですよ。むしろ今だとこの程度のことも知らない人間がやっていける業界ではないなと実感しています。初歩も初歩ですよね。それだけハーマンミラー社は大きな仕事をする会社ということです。
米国では売上トップ100企業のうち97社と取引しているそうです。そのぐらいハーマンミラー社の仕事のレベルは高いです。
セールスに関しては厳しい部分が多い会社なので、なあなあな人はハーマンミラー製品を販売していくのは難しいと思います。しっかり販売をしないといけません。売る側にもレベルが要求されます。知識、セールス方法、店舗、健全な家具の販売、どれも必要です。
私は厳しくても別にそれで良いと思っています。いい加減な会社よりしっかりしていた方が安心です。
私はハーマンミラージャパンに行ったりハーマンミラー米国本社にも行ったことがありますが、本来、ハーマンミラー製品はある程度以上の会社が取り扱って正規で販売できるものなので私がイレギュラーなんです。普通じゃありません。
だからハーマンミラーは個人店でも全然OKなレベルの家具メーカーなんてことはないですよ。
私は相当がんばりましたので・・・
ハーマンミラー社の製品は素晴らしいものですので、その会社の素晴らしさにも目を向けてもらえると製品により理解が深まると思います。
2018年追記
最近ではハーマンミラーコレクションアンバサダーにもなりました。
そんな私が運営するお店はこちら
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