– CM231 Chair –
デザイナー: Pierre Paulin (ピエール・ポラン)
CM231チェアはフランス人デザイナー「ピエール・ポラン(1927-2009)」が1956年にデザインをした隠れた名作椅子です。
それが2018年にポラン財団監修協力の元、日本の㈱メトロポリタンギャラリーがオリジナルを忠実に再現をして正式に復刻をしました。
本革製でモダンなワークチェアを求めている人にはこれがオススメです。
名デザイナー 「ピエール・ポラン」の名作ワークチェア
ピエール・ポランのデザインというと、有名なのは上写真のマッシュルームチェア(左)やリボンチェア(右)、オレンジスライスチェアのような有機的で奇妙な造形が有名です。彫刻的とも表現されます。
ポランの家具は60年代からが著名になっていますが、50年代の頃のポランのデザインはシリアスなデザインが特徴でありヴィンテージ市場では人気の高いものでした。
F031デスクも50年代のデザインです。
50年代にデザインをした使いやすい椅子
(私のお店で展示している光景)
このCM231チェアは1956年にデザインされたもので、コンパクトで小回りが効きながらもスマートでスラッとしたデザインに、背と座に本革を張地に使うことで高級感も感じさせる装いがり、取り回しの良さと両方を兼ね備えた優れた構成です。
ガス圧シリンダーはありませんが回転式の昇降機能が付いているので座面の高さも変えられます。
座面高は390~550mmまで変えられます。その様子は動画でご覧いただくのが最もわかりやすいです。
特徴的なスチールロッドの組み方がミッドセンチュリー期の作品であるということも感じさせます。
ボール型のキャスターというのが珍しく、これにより細部まで椅子全体のデザイン性を高めています。
ただシンプルなだけでなく、気が利いた脚のデザインが素敵です。
新作発表当時の様子
CM231チェア発表当時はメトロクス東京にて関係者向けに新作発表展示をしていました。
私も現地まで出向き現物を確認し、すぐに自分のお店でも展示して販売できるように動きました。写真より実物の方が良さがわかりますし、座り心地も思ったよりフィットして良いです。耐荷重だけ心配でしたが、このデザインでも120kgまでOKというのもポイントが高いです。
同社の社長は実際にピエール・ポランと会いデスクの復刻のライセンスを受けるなど、日本の家具メーカーの中で専門性も必要な難易度の高いことをしている人物です。
ポラン本人が亡き後はポラン財団とともに今回の椅子の復刻を成功させています。
CM231チェアのオリジナルヴィンテージ品
新作発表展示会場ではCM231チェアのオリジナルヴィンテージも展示されていました。
それが上写真のこれです。
これを見ればどれだけオリジナルを忠実に再現しているのかが良く分かります。一見しただけでは復刻したものと違いが分かりません。
復刻の際に最も大きく変更されたのはキャスター部分です。
上写真がオリジナルのキャスターですが、ご覧のようにアルミニウムをボール状に成形したものです。これではキャスターが固すぎて床がボロボロになっていってしまいます。50年代のフランスではこれで良かったのでしょうか?
そこで復刻する際にはキャスターの意匠は踏襲しつつ周囲にゴムを巻いた仕様に変更しています。
これはいい改良ですね。動きも良く床へのダメージも軽減されます。
※このキャスターですが古すぎてゴム部分が結果して消えただけみたいです・・・誤った情報でした、失礼しました。
(私が提案するマスターウォールのテーブルと合わせたコーディネート)
復刻したCM231チェアはポランのデザインということは置いておいても、革製のコンパクトな上質なデスクチェアとして人気が高まっており、家庭だけでなくオフィスといったコントラクトへ向けて着々と活躍の幅を広げています。
私も発表時に実物を見た瞬間からこの椅子が大きな広いテーブルに大量に並んでいる光景が浮かびました。シェアオフィスでもどこでも使いやすいです。
ダイニングテーブルの普段使いの椅子としても便利なので、これから需要が増えると予想しています。
CM231チェアを動画で紹介
座面を回転させて座面高を昇降する様子や、座り心地、キャスターの動きもよく分かります。
ご購入は下記からできます。私のお店ですのでお願いいたします。(オフィス納品のために10台以上の場合は直接ご相談ください)amazon payや楽天平の利用が可能です。
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