ピエール・ポランのF031デスクのストーリーと日本で復刻された理由

プチデスク

– F031 Desk –

デザイナー:Pierre Paulin

このデスクはフランス人デザイナーのピエール・ポラン(1927-2007)が1956年にデザインをし、同じくフランスのトーネット(THONET)社から発売されたデスクです。

cm141

オリジナルデスクの写真

ポラン自身でトーネット社にデザインを持ち込み営業をしたことで製品化を実現したと彼は語っています。当時「CM141」という商品名で発売されたこのデスクは当時としては先を行き過ぎたデザインでもあり10年ほどで販売が終了されます。

ポランによると自らが営業を行ったのは後にも先にもこのデスクだけだそうです。

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ピエール・ポランといえば1960年代以降に手掛けた有機的なフォルムが特徴のプロダクトで有名なデザイナーです。アーティフォート社から発売され現在も続いています。

このデスクは直線で構成されシンプルで機能性を追及したフォルムが特徴です。これは初期ポラン作品によく見られました。

60年代のヨーロッパのデスクたちの例

”オフィス用としてではなく個人が使うためのものとしてデザインした”ことにより、当時のヨーロッパの一般的なデスクのサイズよりもコンパクトだったため「プチビューロ(小さいデスク)」または「プチデスク」という別名がありました。

天板と引き出しに脚部はそれぞれ異なる素材で構成されていて、素材使いの配慮や細部のディティールへのこだわりが随所に見られます。

復刻した現在のF031デスク

このデスクは日本で製造されている復刻品が存在します。

ピエール・ポラン財団のライセンスを得て正式に復刻されたものです。

日本で製造されているのは意外だと思われるでしょうが、それにはこういったストーリーがあります。

このデスクが日本で復刻販売されたのは2003年のことです。
手掛けたのは当時札幌に拠点を置くメトロポリタンギャラリーでした。

同社による初めてのロイヤリティ生産家具でもあります。

同社は2001年からのビーライン社の輸入代理店をしており、主にヨーロッパのデザインの輸入ビジネスが主体でした。

後にF031デスクになるオリジナルヴィンテージのCM141を同社の代表である下坪 氏が1996年ごろにパリのアンティークショップで発見して購入しました。

それから時は経ち2002年。

この時にメトロポリタンギャラリーは札幌での自店の名前を「METROCS」に変更するとともに家具の復刻生産計画を立てます。

その最初のプロダクトがCM141でした。以前購入していたオリジナルヴィンテージ品が活用されました。

そこでさっそくポランの連絡先をなんとか見つけ、パリの弁護士と協議協定の為にポランのいるパリへ向かいました。

メトロポリタンギャラリーにて新たに製作したF031デスクをポランに見せると彼は出来栄えを絶賛し、彼の自宅で正式に復刻生産の合意を得たそうです。

復刻にあたり「ポラン氏のサインを製品に入れたい」という要望には”引き出しの中ならOK”ということで受け入れられました。

こうして正式に日本で製造された復刻品が国内で流通し、15年目の現在までも同社の人気家具となっています。

フランス人デザイナーピエール・ポランが1960年代にデザインした名作デスクの正規復刻品です。 ミニマルなデザインで当時はプチデスクの愛称で親しまれました。

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