私はヴィンテージのイームズシェルチェアに写真のラウンジベースを使うことがあります。
それこそ写っているハリスツイードの生地で張り替えたシェルチェアはこのベースでの需要が高いです。
最近ハーマンミラー社やイームズのデザインを知った人には、この低いベースについて「見たことない」と言われます。
それはそうです。ハーマンミラー社では現在製造販売されていないイームズシェルチェア用のベースだからです。
座椅子のようなイームズシェルチェア
昔はあったんです。LARという品名が付いていますね。
日本でも90年代までは新品で販売されていたと記憶しています。
資料にはこのベースのことを「・・・lounge height, with wire cage base」と記載しています。ラウンジハイトということですので、ラウンジチェアのように低い高さで使うことを想定した脚です。
このことからベースの名称を”ラウンジベース”と呼ぶことが多いです。
それから別名として”キャッツクレイドル”とも呼ばれますし、少ないケースですが”ローロッド”とも呼ばれます。
キャッツクレイドル(Cat’s cradle)はあまり馴染みかもしれませんが、英語で”あやとり”を意味しています。
ラウンジベースの見た目が交差している感が”あやとり”みたいだからそう呼ばれるようになったみたいです。だから俗称みたいなものです。
イームズサイドシェルチェアのことを”スクープチェア”と呼ぶのに近いです。アイスのスプーン(スクープ)に見えるからスクープチェアなんて俗称があります。
話は戻り、ラウンジベースはイームズシェルチェアを小ぶりなラウンジチェアに変えることが出来るので重宝します。
少し腰かけてくつろぐにはぴったりですね。
写真のラウンジベース自体は真似して作った新品のベースなのでハーマンミラー製でも何でもありません。いま無い物はしょうがないです。真似して作ったベースを使います。
シェルは当然ハーマンミラー社の正規品のみしか使いません。ハーマンミラー社製のヴィンテージ品です。
こんなベースも存在するので参考にしてください。
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