(casa BRUTUS 2001年9月号)
– Intermediate Desk Chair –
デザイナー:Charles & Ray Eames (チャールズ & レイ・イームズ)
Intermediate(中間や中級などの意味)を名前につけたこのオフィスチェアは、イームズ夫妻存命時のイームズオフィス後期の1968年にデザインされハーマンミラー社から発売されました。
あまり知名度はなくイームズデザインの中で現存が少ないレアなプロダクトではありますが、だからと言って高額な貴重品ということもありません。
このインターミディエイトデスクチェアはイームズエグゼクティブチェアの廉価版と言いますか、エグゼクティブ感を少なくした普及用としてリデザインをしたような椅子です。
言われてみるとエグゼクティブチェアの豪華な部分を全体的に削ったようなデザインをしています。
中間を意識したイームズオフィスチェア
エグゼクティブチェアでは高額なうえに一般的なオフィスで並べるには見た目にも豪華すぎるということから、オフィス市場へエグゼクティブほど高額ではなく、それでいて見た目にも格好良さとクッション性のある座り心地が求められるであろうと考えられた椅子がインターミディエイトのようです。
”中間”という名前が付いているのは中価格帯という意味もあるのかもしれませんが、それはあくまでエグゼクティブチェアに比べてということでした。
実際には一般的なオフィスに向けた椅子の中では高額すぎたためセールスは不振に終わり1973年には製造が終了しています。
あくまでエグゼクティブに比べたら安いレベルでした。
それに、もともとアルミナムグループチェアがありこちらがオフィス向けとして普及していたこともインターミディエイトが商業的にうまくいかなかった原因かもしれません。
値段的にはアルミナム<インターミディエイト<エグゼクティブチェアです。
おかげで市場流通量が極端に少なく見かけることも珍しいような椅子です。
けど、だかららと言ってヴィンテージ市場で高額で取引されていることもありません。
貴重品には違いないですし、高額じゃないだけで結構高値がついていはいますけど。
探し求める人がいるマニア垂涎といった印象はないですね。
今回写真が全くないですしあまりストーリーもないです。
なにせ私が(たぶん)現物を見たことが無い製品化されたイームズデザインの家具です。
だからあんまり詳しいことも言えませんし書けません。
あとぶっちゃけこの椅子が求められることもないですし需要もなかったので出会う必要もなかったです。
いつかは販売したいですね。
誰か探してほしいと言われたらもちろん用意しますよ。
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