配送業者を装った「アポ電」という手口を使った犯罪があります。
昨年より話題になっている手口なのでご注意ください。
アポ電とは宅配業者を騙り電話やインターホンで情報を教えるように迫る犯罪手口です。
アポ電の手口とは
例えば佐川急便だと下記のような事例をHPに掲載しています。
<事例>
佐川急便と名乗る男から、「伝票が雨に濡れて読めないので確認させてほしい」との電話があった。「住所と名前を教えてほしい」「息子さんへの贈り物ではないか?息子さんの名前は何か」と聞かれた。不審に思い、出荷人に問い合わせしてほしいと伝えると、「濡れていてわからない」と返答があり、「ドライバーが戻ったらまた連絡する」と言って電話を切って以降電話はなかった。
佐川急便コールセンターの前田と名乗る人物から、「本日、娘さん宛に本人確認が必要な宅配便で発送する荷物があるので、詳しい住所を教えてほしい」との電話があった。電話を受けたご家族が旧姓で荷物が送られるはずはないと不審に思い、佐川急便に確認の電話をした。
詳しくは引用先HPより
アポ電の対策ですが基本的に配送業者が第三者の住所や情報を教えてほしいという連絡をすることはありません。
この基本を覚えていてもらえれば被害に遭いづらいです。
少しでも不審に思ったらこちらからは何も話さないようにしてください。
電話口の相手から情報を出させるようにしてください。もしそれが真っ当な配送業者なら聞きだすようなことはしてきませんから。
※伝票が読めないといった場合や入口がわからないといった立地的な問い合わせ電話はあります。その場合は配達先についての確認連絡となるため第三者の情報を求めはしません。
この配送業者を騙る手法ですが以前空き巣の手口に使われました。
今も使われている手口かもしれないのでご注意ください。
その手法はこうです。
宅配業者を装い該当の住宅のインターホンを鳴らし、対応に出た女性に『道が狭くてトラックが入れないので荷物を取りに来て欲しい』と告げました。
その言葉通りの場所に女性が出向くとトラックも人も居ませんでした。
しばらくしてから自宅に戻ると窓ガラスが割られて人が侵入した形跡があり、現金や貴重品が盗まれてしまいました。
この手口ですがインターホンを鳴らす役の他に協力者がいます。
女性が家を出たタイミングを見計らって家に誰もいないことを確認して窓ガラスを割り侵入する手口です。
昼間の犯行だったのですが事前にその時間に女性一人というかとは確認されているようです。
配送業者が『荷物を取りに来て欲しい』と伝えることなんて絶対にありません。
トラックが入れなくてもインターホンまで来れたのならそのまま荷物を持ってくれば良いことですからありえません。
この事件の容疑者は逮捕されていますが余罪は何十件にも及ぶそうです。
服装は私服だったそうですからしっかり服装を見てくださいね。
作業着や私服で配送なんてまずあり得ません。
見に覚えのない配送も疑ってください。出荷元を確認するようにしてください。
配送業者だけでなくウーバーイーツといった食事配達を騙るのもあります。
というか訪問する系は何でもあり得る犯罪です。
ネットショップでの購入が多くなった現代だからこそ増えていく犯罪ですのでご注意ください。
私の商売柄、配送業者の利用は非常に多いので安心した物流を望みます。
配送はある程度お互いの信用とモラルによって成り立つことなので、こうした不信を生むような不届きな輩がいるとルールが壊れて今まで通りのサービスが出来なくなるので困ります。
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