これはcase study shopの過去のヒット商品オリジナル「サーモマグ」です。
本体に木材を加工したベルビアンを張った渋いマグです。
この格好良いミッドセンチュリーな雰囲気を持ちつつ値段が当時¥2,000だったこともありよく売れていました。
このサーモマグは私が『なるほど』と思った開発ストーリーがあるので書きますね。
誰もが使っていないから良い
いまでこそタンブラーやマグというのもは一般的になりました。
誰でも持っているぐらいのアイテムとなっているかもしれませんね。
このcase study shopオリジナルのサーモマグが発売したのは15年ぐらい前のことです。
ずいぶん以前のことなので、その時はマグというアイテムはあまり一般的なものではなかったそうです。
発売したのも私が以前のインテリアショップで働く前のことです。(そのショップの会社のオリジナル商品でした)
このサーモマグを考えたのは私のその前職の社長です。
あとからこのサーモマグの開発話を聞きました。
社長はベルビアンを張ったサーモマグを思いつき発売するべく動きました。
そこで会社会議の時に社長は考えたベルビアン張りのサーモマグの意見を社員に求めました。
すると一人の社員が『そもそもマグなんて使っている人いませんよ』とネガティブな意見を出しました。※実際にはマグ自体は各社から発売されていましたし使っている人もいました。
単純に”使っている人がいないから売れませんよ”ということです。
しかし社長は『誰も使っていないから良いんじゃないか』と言ったそうです。
”もうすでに誰もが使っているものを発売しても使ってもらえないけど、誰も使っていないということはそれだけ使ってもらえる可能性がある”ということだと話したそうです。
そして発売をしたサーモマグはヒット商品となりました。
めでたしめでたし。
これは私が感心した話のひとつです。
確かにそうですよね、誰も使っていないということはそれだけ市場に伸びしろがあるということです。
しかもマグ自体は既に使っている人もいたわけで、地盤は既に出来ている状態でした。
そこをさらに伸ばせるという考え方は正しいです。
全く未知のジャンルを売り込むよりは見込みがあります。
非常に納得した話なのでこの考えは私の行動原理に置いています。
何か自分を販売するときに「使っている人が居ない」や「認知されていない」や「知られていないから売るのを辞める」ということはしないようにしています。
むしろ、自分が良いと考えて売っていきたいものが誰も知らないならそれだけ潜在的な顧客が存在するということですね。
誰も使っておらずそれがヒットしたら最高です。
それで近年で最も大きな市場を生んだのがスマホでしょうね。
いま家具業界では・・・モニターアームでしょうかね。
使っている人がいなかったからこれからもっともっと伸びるジャンルです。
いずれオフィス関係は全員使っているのが当たり前になる時代が来ると想像しますよ。
・・・モニターアームが家具か?という疑問はあるにはありますけど。
まあ私も販売していますし家具に入れても良いのでは・・・?
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