先日スマホの機種変で起こったどうでもいい話を書いたのですが、そういえばスマホの価格がものすごく高くなっていてビックリしました。10万越えって、まじっすか。
しかしどうせ1、2年も経ったらすぐに古い機種となり毎シーズン新しいスマホが発売して時代遅れになっていくかと思うと諸行無常ではありますね。消えてなくなるわけじゃ無いですけど
家電やパソコン、服、もう何でもすぐに新作が発売をして既に持っている物が古く価値が無くなっていくものです。
しょうがないですけどね、文句を言っているつもりはありません。
けどその点、家具の販売は良いですよ。
なにせずーーーーーーーーーーーーっと同じ家具を販売していますからね。
だから私はこの仕事が好きです。
世の中には変わらない良さがある
私関係の家具で例をあげますと。
新型と言われる「アーロンチェア リマスタード」も既に日本で発売してからさりげなく3年以上経っていますけど、まだまだ新しさはありますしこれからもずっと売り続ける予定です。
マイナーチェンジなどはあるかもしれませんが、基本的にアーロンチェアはアーロンチェアのまま販売継続予定です。
それこそアーロンチェアという存在自体は1994年に米国で新発売しましたので、そういった意味では26年以上販売されている製品です。
しかし古さはありませんし、今ももちろんアーロンチェアはトップレベルのオフィスチェアです。
「イームズラウンジチェア」なんかもっと古いですよ。
1956年から同じハーマンミラー社がずーっと製造販売をしています。
私もこの業界に入ってから14年以上同じイームズラウンジチェアを販売し続けています。
「イームズプライウッドチェア」なんてもっとすごくて1946年からずーっと変わらずです。
今も販売し続けています。それも大まかなデザインは変えずにほとんど当時のままに近い仕様と製造とです。
飽きないのかと言われたら・・・
これがまた飽きないんですよね。
まさに変わらない良さ。
手に入れる側も売る側も安心感があります。
10年前に買った製品がいまだに現役どころか、その時より評価が上がっていたり価格も上がっているというのは少ないジャンルでしょうね。
その一つが家具というジャンルです。
故障したら終わりなんてことは無く修理は頑張れば自分でも出来るわけですし、ちゃんと面倒を見てあげれば何十年も使えたりします。中には一生モノも。
そうして長年所有し続けることでさらに愛着が湧きより価値を感じられることでしょう。
それが家具の良さです。
仮に購入した家具の販売が続けられず消えたとしても、また今度それは当時にだけあったデザインとして重宝されることもあります。
家具なんて値上がり一方で昔の方が安いですからね。
『当時はこんな家具がこんな値段で買えたの!?』と驚くことがあります。
ロストテクノロジー感があります。今だったら実現不可能ですから。
もっともっと古い家具デザインだとル・コルビジェやフランク・ロイド・ライトとかでしょうか。
彼らのデザインとなると100年近く前です。
もっと古いデザインだと・・・ミヒャエル・トーネットでしょうかね。
あの有名なカフェチェアNo.14が1859年ですから。
デザイナーがはっきりしていてこれ以上古くから存在して変わらず今も販売し続けている家具は無いとは思うのですが・・・ありましたっけ?見落としていますか?
もしあったら訂正するので連絡なりコメントするなりくださいませ。
むしろ家具は古ければ古いほど価値があるようです。
それにしてもこれほど長い間同じデザインを売るのはすごいことです。
もちろん新作家具は発売し続けますし、新しいデザイナーによる家具もどんどん発売されています。
これも時が経つほどに価値が上がっていくでしょう。
新しいデザインの家具を買うメリットの一つに”新発売した時が一番安い”ということがあります。
どうせどんどん値上がりしていきますから、後から名作ポジションになった頃には高額になっていることもあるかもしれません。
その時は、『あ、この家具10年前にいくらいくらで買ったわ』と言ったら羨ましがられるかもしれませんね。
もちろん前提としてはその家具デザインを気に入って買うことですし、別に後で価値が上がらなくても関係ありません。本人が気にいっていればそれでOKというのが家具です。
家具というのは思い出とともに買うものですから。
所有する喜びです。
そういえば個人的な話になるのですが、私は同じ音楽をずーっと聞きますし、同じ食べ物をずーっと食べますし、同じ本をずーっと読んだりします。
なんか安心するのと再発見を求めてそうしています。同じものを扱う家具の販売は性分に合うのでしょうね。
変化を嫌うわけじゃ無いです。
ラジオは聴くので新しい音楽は常に耳に入ってきますし、飲食店もいろいろ行って食べてみます。
ただ結局いつものジャズとか、いつものお酒とか、いつもの場所に戻ってきます。
流行り廃りで振り回されたり、他人と合わせたり迎合するような生き方が子供の頃から出来なかったので家具の販売はちょうど良いです。
いつでも変わらない人が変わらない物を売る仕事ですかね。
ちなみに全く変化していないわけじゃ無くて、インテリアデザインは年々変化をしていっています。
そういった意味ではトレンドやブームというのは抑える必要があります。
簡単に言うと「同じ家具でも使い方が変わる」といいうことです。
だから私もインテリアデザインやセンスは年々磨かれて変わっていっていますよ。
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