– Celle Chairs –
デザイナー: Jerome Caruso (ジェローム・カルーソ)
セラチェアは工業デザイナーのジェローム・カローソにより2005年にデザインされハーマンミラー社から発売されました。
頑丈さと快適性を兼ね備えたワークチェアです。
※2022/1/20追記 セラチェアは日本で廃番となりました。
セルラーサスペンションという新発想
セラチェアを特徴的なデザインにしているのは背もたれと座面に使われている「セルラーサスペンション」という発想です。
ジェロームは人が椅子に腰を下ろしている間の様々な動きに合わせて変化する構造を考えました。
それがセルと呼ぶ小さな丸形のパッドの集合体です。
セルがそれぞれに動くことで、座っている人の体系や動きに合わせて変化します。
身体の動きに合わせた柔軟性
セラチェアの背もたれは部位ごとにしなりの堅さが違います。
身体の各部に合わせた最適なフィットとサポートを得られます。
セラチェアのカーブを形作る1350個のセルには同じものは2つとありません。
腰椎をカバーするランバーサポートでの調整機能を持った椅子ですが、背もたれ下部と骨盤との隙間を埋めるセルにはポスチャーフィットの役割もあります。
人の動きにも対応
ハーマンミラー社が特許を取得したハーモニックチルト機構に前傾チルトも搭載しています。
肘掛の可動もし、人体の動きに合わせて使うことが出来ます。体の動きを常にサポートします。
セラは「グリーン」エネルギーにより製造され素材の99%がリサイクル可能です。
余談ですが、セラは簡単な道具だけで5分もあれば解体可能です。
セラチェアは堅牢な作りで動きもサポートしたワークチェアです。
ただ、年代的に現在のワークチェアと比較すると気になる部分もあります。
個人的な意見ですが、セラチェアは頑丈な椅子でありつつも動きもサポートできるオフィスチェアといった印象です。
ハーマンミラー社の現代のワークチェアと90年代以前のワークチェアと転換期の位置する椅子だと感じます。
そのほかのハーマンミラー社のオフィスチェアは下記からどうぞ。
アーロンチェア
エンボディチェア
ミラ2チェア
セイルチェア
セトゥーチェア
コズムチェア
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