ダネーゼのCUBO(クーボ)という灰皿

富山県美術館では美術評論家の”瀧口修三”氏にスポットを当てたイベントを開催しています。

瀧口修造 「書斎という小宇宙」

2018年4月12日(木) ~2018年7月16日(月)

数々のコレクションが飾られている中にこのプロダクトも飾ってありました。

クーボの写真

DANESE(ダネーゼ)社のCUBO(クーボ)です。

現在では製造されていないレッドやイエローが飾ってありました。これも瀧口氏のコレクションです。

ブルーノ・ムナーリが手掛けた灰皿でありイタリアンミッドセンチュリー期の名作の一つです。

デザイナー、画家、彫刻家、絵本作家、教育者と様々な顔を持つイタリア人デザイナー。 ダネーゼとの関係も深く、イタリアンデザインを黎明期から活躍した人物です。

ムナーリといえば現在回顧展が開催されていることが話題になっています。

イタリアンデザインの重要人物であり、後の絵本にも多大な影響を与えたブルーノ・ムナーリの大規模な回顧展が開催されます。 全国4つの美術館にて作品の展示や彼のワークショップを体験できます。

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クーボたち

この”クーボ”は先述のとおり灰皿です。

1954年にブルーノ・ムナーリによってデザインされました。

メラミンで作られた立体的な本体と、そこに収められたアルミニウムの灰受けの2パーツによって構成されています。

吸殻を中にいれると、そとからは内部の様子が見えないようになっており、さらに灰受けが”返し”になることで上部から吸殻がこぼれることを塞ぎます。さらに丸洗いもできるシンプルさ。

デザインを構成する要素は限りなく少ないのに灰皿という「かたち」の概念を変えた作品です。

非常に面白いのは、こんな優れたクーボをデザインしたムナーリは煙草を吸わない人だったということです。

自分は煙草を吸わなくても、吸う人や吸い殻のことをよく考えたデザインを作っています。

それでいて洗練された見た目は美しささえ感じます。

まさに”デザイナーの仕事”といった魅力を感じる逸品ですね。

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