日販/青山ブックセンター六本木店跡地に入場料1500円の本屋「文喫」
日本出版販売は12月11日、東京・六本木に入場料ある新業態の本屋「文喫」をオープンする。12月10日マスコミ向け内覧会を開催した。
本を売るだけの本屋ではなく、「本と恋に落ちる、本と出会うための本屋」として運営するため、入場料(税別1500円)を設定した。
<コーヒーと煎茶が飲み放題>
入場料には、コーヒーと煎茶の飲み放題が含まれており、飲み物を楽しみながら、ゆったりと1日中本に浸ることができる。
利用時間は、営業時間の9時~23時の中で無制限となっている。
これからのリアル店舗の未来
1500円ですか。
私的には家具やデザイン系の珍しい本があれば行きたいですね。
六本木に行った際はとりあえずは行ってみると思います。
千五百円は高いとも安いとも思わないちょうど良い価格なのかもしれません。六本木で休憩がてらカフェに入るのならここに行く感じの価格ですね。ついでに良い本が見つかるかもしれませんし。
経営面から見るとコーヒーと煎茶が飲み放題でも1500円という価格設定なら無問題です。場所代と人件費が最もかかるでしょう。
それに本屋自体の宣伝方法としてSNS利用をかなり考えていると思います。
入場料がいる本屋ですから、この場所に入ったというだけでSNSで写真を上げる人たちが続出するでしょう。SNS好きに向けてアピールが出来ます。そちらで話題になることで物見雄山にでも来客が望まれます。ついでに本を買ってくれる可能性もありますし。
普通の本屋と違うのは来客してもらうだけで売り上げがあるということです。実際、本屋で利益1500円というと何冊も売れないと出ない利益です。
「入場料かかるんなら行かねーよ」と否定的な意見を言う人もいるでしょうが・・・
これは酷な言い方になるのですが、否定的な人の利用はターゲットにされていないということです。場所が良いですし多くの人が利用するのではないでしょうか?
事業として利益が出て継続していくのかはわかりません。実験的な感じもしますし、うまくいくのかどうかは今後次第です。
確か以前、入場料をとるスーパーが海外であるという話題を聞いたことがあります。入場料を取る本屋もポルトガルに以前からあるのも知っています。
入場料を取るというのが、もしかしたら今後の実店舗の道かもしれませんね。
もちろん入場料を取るのが正解かどうかはわかりません。あくまで道の一つです。
これから実店舗はどんどん専門的になりつつお金がかかるものという認識が社会に広がるかもしれません。
このサイトで前に接客は将来有料になると書きました。
これも入場料に近い感じです。
どちらも購入に至らなくても料金が発生するものです。
現状でもプロフェッショナルな仕事をする人たちには相談料がかかるものですから不思議なことではありません。
これからどんどんテクノロジーが進み、ますます自動化、AI、インターネット利用が進むことでどんなものでも何処でもすぐに手に入るようになっていきます。
画像だけで売っていたほうが簡単だしそっちの方が売れるということなら、実店舗はただ大変なだけで儲からないのでは誰もやらなくなってしまいます。
そうするとリアルに価値を置く人間にとっては重要なものが失われてしまうためニーズに応えられなくなりますし、ネット通販では得られない価値がたくさんあるのが実店舗です。
実店舗であり商品があり生身の人間がいるというだけで”特別な存在”という認識が一般的になればそのうちすべての実店舗が入場料やコンサル料をとることになるでしょう。
例えますと・・・テーマパークは入場料を取りますがアトラクションの利用は別途料金がかかるじゃないですか。そんな感じです。商品を見れるだけでも重要ということです。
私も実店舗をやっていますが、これから先を常に模索しているので、そのうちリアル店舗のスタンダードがこの社会で形成されるかもしれませんね。
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