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【名作家具の復刻】昔は家具の図面を木の板に書いていました

木の図面

これは貴重なイームズDTM(イームズダイニングテーブルメタルベース)の図面です。

その後ろにぎっしり並べらているのはハーマンミラー社が保有する家具の図面たちです。

 

【必読】チャールズ・イームズの生涯と詳しい説明
”イームズ”の名前は有名ですが、イームズと検索すると間違った情報や嘘や誤解がある情報がほとんどです。 イームズとはいったどんな人物か、どんなことをしたのか、詳しく正しい情報をお伝えします。 もともとは建築家であり、家具のデザインだけでなく映画撮影までしていました。

 

場所はミシガン州のグランドラピッズにあるハーマンミラー米国本社です。

 

ハーマンミラー米国本社のアーカイブス
ミシガン州グランドラピッズにあるハーマンミラー米国本社にはアーカイブスという公記録保管所があります。 ここには過去のハーマンミラーの歴史が収蔵されています。

 

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家具の図面を木の板に書くのは保存するため

 

板の図面

建築業界だと木の板に書かれた図面のことを「図板(ずいた)」と呼びますが、同じように昔は家具の設計図を板に直接書いていました。 (今も使われていることもあるのかもしれません。)

なにせ40年代や50年代のデザインです。当時は今のようにコンピューターがありません。

木の板に原寸大のサイズで図面を書くことで家具の製造をしていたようです。

非常にアナログな方法ですが間違いは起きませんね。

 

それに、木の板という天然素材のおかげで現在までも無事な状態で保存されています。そうじゃないと長期保存は難しいでしょうから。

 

紙の図面

ちなみに紙の図面も残っていますので木の板しか図面が存在しなかったというわけではありません。

こちらもたくさん当時のものが保管されていました。非常に細かく指定が入っていますよ。

 

あまり詳しくは無いので想像なのですが、紙の方はそのまま家具の設計図として使い、木の板の図面は家具を製作する際に使われたのではないでしょうか?

木の板は現場向きです。

 

昔はどうやって家具をデザインして作っていたのでしょうか。今のように先にCGで完成形を見ることもできませんからね。コンピューターが無いどころか電卓すら存在しない時代です。

図面で書いてみて実際に作ってみての繰り返しでしょうか。

モックアップ(模型)を何度も作って完成形に辿りつくのは現在も同じですけど。

 

この木の板に書かれた設計図を使用すれば当時と同じ家具を作ることが出来るということですね。

古い家具を復刻する際には活用されているでしょう。当時と同じ作り方をしてみれば自然と出来上がるわけですから。

それに、接着剤や塗料などは現在の方が優れていますから、オリジナルより強度や仕上がりが良くなっていると思います。

 

もちろん出来上がった家具をそのまま復刻品として量産するわけではなく、現在の家具技術の観点から改良した方が良い部分はオリジナルから変えたりしています。構造的に弱い部分は補強したりもです。

ここをデザイナー側(おもに子孫)と確認をしつつやっていますので、復刻品はただたんに古い家具をまた製造しているということではないですよ。

 

非常に興味深い木の板に書かれた家具の図面の話でした。

 

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