オフィスチェア業界の歴史を変えた代表的存在であるアーロンチェア(Aeron Chair)は、1994年に米国で発売をしてから2020年で発売26年目となります。(日本では1996年に発売しました)
全世界で売上750万台以上を誇り、日本では2017年にアーロンチェアリマスタードが発売してからも更なるセールスを上げている世界的に評価も高く優れた座り心地を発揮する椅子です。
そんなアーロンチェアを長年使い続け売り続けた経験による個人的な感想と評価を書きます。
レビューでわからない良さがわかるかもしれません。
※2023年現在も販売し続けているので17年目になりました。
私がアーロンチェアに初めて会ったのは
そんなアーロンチェアに私が初めて出会ったのは2006年のことです。
今までの人生とはガラッと変わり、知りもしない知識もない家具という世界に入ったばかりの頃です。
本当に何の知識もなかったですし、金銭感覚も若者ですしお金もありませんでしたから、アーロンチェアを初めて見た時に『これ18万円※もするの????』という衝撃を受けたことを覚えています。
※当時の販売価格です。後にどっかが安売りを初めて安売り価格が標準価格みたいになってしまいました。
ですがメカメカしいデザインは格好良いと感じましたし、座り心地はいまだかつて経験したことないほどの良さだったことで値段は置いておいて”すごいものだ”とは理解しました。
でも値段が値段なので『このアーロンチェアが売れるのか?』と、そして『誰が買うものなのか?』と不思議に思ったものです。
事実、当時の勤めていたお店ではほとんどアーロンチェアは売れませんでした。
だから『アーロンチェアの座り心地は良いものだけど、値段が値段だし売れるのは稀なんだろうな・・・』とか勝手に判断していました。
無知にもほどがある。
アーロンチェアは昔から評価が高かった
実際、昔からアーロンチェアはハーマンミラー社でトップの売上を誇る椅子でしたし、オフィスチェアで18万円ぐらいは当時でも別段高額ではなく通常で売れる価格帯ではあったのですが、家具を売る実力がないお店で働いていたのと、会社に詳しい人がいなかったのと、現場の一スタッフというだけで業界や市場のことを何にも知らなかったので売れないとか勘違いをしていたんです。
販売できる実力のある会社か、実力ある店と店員がいないと売れないですよね。
それと若者で金無しの自分の金銭感覚で18万円の椅子を高いと思っていたんです。ダメですね。
それでもアーロンチェアには座っていた
そんな当時はお店とともにギャラリーの運営も行っており、そこの受付がアーロンチェアでした。
だから当時からよく座っていました。
『あ~良い椅子だな』とぼんやりしていました。
そうこうしているうちに業績不振から勤めている店が無くなり、独立して自分で開業したのが2011年のことです。
開業当初からハーマンミラー製品は展示販売していて、その時からアーロンチェアも販売をしていました。まだこの頃はちゃんとしたハーマンミラー正規販売店とは言えなかったですけど・・・
アーロンチェアを売る決意
自分でお店を初めたからには、ちゃんと売り上げも上げて継続するために必要なことを考えました。
その一つが”アーロンチェアをたくさん売る”ということです。
勤めていたお店の時からアーロンチェアの座り心地の良さはわかっていたので、これの良さをしっかり伝えてデザインの良さも知ってもらい多くの人に使ってもらいたいと決意しました。
そのためにはアーロンチェアをよりよく知ることが必要でした。
そして自分でも使い続けるということです。
自分のお店のデスクではアーロンチェアに座って作業をして、アーロンチェアの歴史から評判や使い方もたくさん情報を得ていくことで、よりアーロンチェアの素晴らしさをお客さんに伝えられたことで徐々に売り上げも増えていきました。
ちなみにオンラインショップでの販売は2018年までしていませんでした。
安易にネットで売ることばかりをするのではなく、とにかく現場で実際にお客さんと直接話して伝えてしっかりアフターフォローまでするということが必要だと考えたからです。
積極的にアーロンチェアのことがわかるような場所に出向いて情報を得ることで、アーロンチェアという存在がどれだけ実力があり評価が高いということを知りました。
2014年にハーマンミラージャパンが始めたエルゴノミックアドバイザー制度の初回テストに参加をして合格をして、ミシガン州にあるハーマンミラー米国本社や工場に行けたことで一気に理解が深まりました。
その後にも修理をするメンテナンスに行くことをしたり、業界関係者から話を聞いたり納品現場を見せてもらったりと勉強は欠かしませんでした。
メカニズムの仕組みから、素材の勉強、生産について、耐久性や長く使った際の問題点まで何でも学びました。
実際に使っている様々なお客さんたちから得られる感想
日々のお客さんと接することも非常に為(ため)になります。
お客さんの職業は様々で、医者、士業、デザイナー、プログラマー、漫画家、建築家、設計、編集、etc.とありとあらゆる座って仕事をする人たちに向けてアーロンチェアを販売しました。
そうした方々と直接話をしてレクチャーをして、時には現場に行きダイレクトに感想や使用感を貰うことで、自分だけでは気づかない仕事ごとによるフィードバックがかなり蓄積されました。
多くの人がアーロンチェアの座り心地に満足をして、作業効率が上がっていることを確認したことでさらに販売に自信がつきました。
私が店頭でハーマンミラー社のオフィスチェアを接客や販売をした人数は軽く数千人です。
これほどまでに現場経験を持っている人物は国内では稀です。
個人宅から大規模オフィスまで多くを経験しています。
それとともに、人に合う合わないも分かるようになってきて、作業ごとに対応した使い方もわかってきました。
修理やアフターフォローも場数を踏むことでスムーズにお客さんのために動けるようにもなり柔軟な対応もできています。
新型アーロンチェアの発売
そして2017年にアーロンチェア リマスタードが発売しました。
アーロンチェアも発売から22年以上経ち大幅にアップデートされました。
このアーロンチェアリマスタードは格段に性能が上がり、発売から3年近い今なおトップを走る性能の良いオフィスチェアです。
ここまで工夫されデザイン的にも洗練されつつ現実的な価格を実現しているのはハーマンミラー社ほど研究開発費を投じて優れた量産体制をとっているからこその業です。
アーロンチェアリマスタードはまだまだこれから10年以上、20年以上と販売を続ける可能性があります。
アーロンチェアの長年の感想
こうした経験とともに、自分で長年使い続けた感想からアーロンチェアはやはり素晴らしいという感想を持っています。
自分だけの使用感だけでなく、工場から修理までを見て、実際に使用する多くの人たちから直接フィードバクを得られた結果です。
こればかりはネットの評判やレビューを読むだけではわからないことです。
本物の人間と接して本物の話を聞く。大切なことです。
座っていて今まで辛かった座り作業が、むしろアーロンチェアに座っている方が快適だと感じられ仕事のスピードが違います。
座って腰が痛いとかキツイとか考えて仕事ができないようでは自分自身の仕事に関わってきます。その損失のほうが大きいです。
だから今もアーロンチェアは自信をもってオススメできるオフィスチェアです。
現場にいるからこそ分かる経験によるものです。
実店舗を作り長いあいだ自分自身で頑張ってきた甲斐がありました。
何せ一人でお店を経営して自分で店頭で販売して納品や配達から修理にアフターフォローをしています。ちゃんとハーマンミラー正規販売店としてです。
この優秀な座り心地は一度体感すると離れられなくなりますよ。
アーロンチェアの詳細な説明やレビューは以前書きましたので下記リンクからどうぞ。
アーロンチェアと腰痛の関係について書いた記事は下記からどうぞ。
アーロンチェアが欲しい方は私のお店で販売しています。宣伝です。
ご購入者へはアーロンチェアの使い方や注意点の資料と、姿勢や座り方の資料、そして操作動画もお送りしております。
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