いわゆるリプロダクトやジェネリックと呼ばれる、”正規品以外”のデザイナーズ家具。
皆さん見たことありますよね。
その説明や是非については割愛します。それはそれは長ーい話になるので、いつか書けたら書きます。
ちなみに、インターネット上ではこの人がすごく良い説明をしています。さすがプロ。
追記:いつか書きました↓
それで、巷にあふれている”正規品以外”のデザイナーズ家具が、正規品と見分けがつくかと尋ねられれば・・・
私はわかります
写真だけでも判断できますね。
実物が目の前にあったら99%わかります。(”絶対”は無いということで1%の可能性は残しました。)
でも私の得意ジャンルのみということでお願いします。
アメリカンモダン(ミッドセンチュリー)期の作品のみですね。イームズ夫妻とか、ジョージ・ネルソンとか、イサム・ノグチとか、etc.
人にはそれぞれ得意とする分野、専門とする分野がありますから。私が自信があるのがミッドセンチュリーデザインということで。
他のジャンルの家具は自信が無い時があります・・・刻印が入っているメーカーなら大丈夫なのですが・・・
だから雑誌なんかで「お部屋特集」みたいなのを読むだけでもわかります。
よくあるじゃないですか、「男の部屋」だとか、「〇〇インテリア」とか「お洒落な部屋特集!」とか。
あんなのをたまーになんとなく買って読んでみるんですけど、部屋に置いてある家具はたいてい正規品じゃありません。寂しいものです。
最初のページにデカデカと掲載されいている写真や、したり顔で写っている部屋主の家具は、ま~模倣品ですよ。びっくりです。それで素晴らしいとか評価されているんですからどうかと思います。
稀に正規品で集めている部屋を見て珍しいなって思うぐらいです。
そうした人ほど掲載が小さくて、トップで数ページにデカデカと紹介されている部屋ほど非正規品で揃えられています。
不条理。
もちろんカーサブルータスやエルデコのような雑誌で模倣品が登場することは少ないですよ。
雑誌の写真だけでも家具の素材の違いや色の違い、ねじやジョイントの違いなどなど多くの情報があります。
あと、非正規品は全体的に何となく野暮ったいんですよね。バランスが悪いんですよ。
やっぱり正規品はよく考えられているので、色やフォルムが洗練されています。
そういった要素で判断できるのですが、写真では写っている部分や解像度にもよりますので、わからないこともあります。
もし写真である一つの家具の真贋が判断できなくても、別の家具が”非正規品”とわかったら、「真贋の判断が出来ない家具も非正規品でしょ」と判断します。
こうして、非正規品を使っている人を見ると、他の物も全部「正規品じゃないんだろうな」と見られてしまうという問題がありますから気にしたほうが良いですね。
以上、見た目で違いが分かるという話でした。
こうした話を書くと「大抵の人にはわからないから良いんだよ!」と言う人もいるでしょう。
そうですね、偽ブランド品を身に着けている人も同じでしょう。「分かる人にしかわからないから騙せたら良いんだよ!」って。
それはそうなのですが、問題はその「わかる人」と関わることができなくなることです。
どちらが自分の人生にとって大切かをよく考えてもらいたいです。
コメント