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イームズ夫妻がもしKnoll社と契約していたら

イームズ夫妻がもしKnoll社と契約していたら

「イームズ夫妻がもしKnoll社と契約していたら」というifがあります。

これは1945年にイームズ夫妻がMoMAにて展示会を開催した際に、Knoll社含め何社からオファーがあったことに由来します。

結局イームズ夫妻はHerman Miller社と契約することになりますが、この時にKnoll社と契約をしていたらイームズの家具はどうなっていたのでしょうか。

あくまで想像ですが私見を書いてみます。

 

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Knollからイームズの家具が発売されていたら

 

まずデザインが変えられています。

これは当時の浜口隆一氏の著書にも書かれていますが、Knollはイームズのデザインを変えることを要望していました。

だからKnollと契約した場合は当時のプライウッドチェアのデザインも変えられていたでしょう。

その場合、想像ですがショックマウント方式が変えられたのではないでしょうか。

Knollの理念はイームズの合理性とは異なっています。

基本的に堅牢で壊れないデザインを作るKnollに対してイームズのデザインは修理・交換を落とし込んだ構造です。

Knollは過去も今も構造を一体化する傾向にありますが、イームズは分解できるように合理性を取り入れたデザインです。

Knollのデザインを見てイームズの家具は異質となるためショックマウント方式ではなく、座面をネジが貫通したデザインにするのではないでしょうか。

そうすると40年以前のデザインに戻るためイームズの革新性は無くなるのですが、その辺のことを創業者のハンスがどう思うかはわかりません。

ハンスは当時”Bauhaus approch” “Bauhaus idea”という言葉を好んで使用しており、何だったらイームズにバウハウスらしい家具の製作を依頼していたのかもしれません。

そうすると必然的にその後のイームズの家具の歴史も変わるのですが、イームズラウンジチェアなんかは間違いなく発売されなかったでしょう。

あれは合理性の塊かつ特異なデザインなのでKnollらしさからはかけ離れています。

プラスチックシェルチェアは作られるかもしれませんが、プライウッドチェアの時に採用されなかったショックマウント方式が採用されるとは考えづらいです。

結局は量産化によるコスト低減と大量販売が出来なくなったイームズはそれほど評価がされず、アメリカのデザイン自体の歴史も変わりヨーロピアンデザインが強いまま時代は進んでいた可能性があります。

 

もちろんデザインを変えるのがイヤだったのでイームズ夫妻はKnollのオファーを受けなかったので意味のない話ではありますが、もしそうなったらどうだったか考えると面白いです。

 

もしそうなると、ベルトイアがKnollに行くとは思えないので・・・どうなるのでしょう。

単純にベルトイアの家具が生まれないでしょうか。

そうするとオランダのケース・ブラークマンの家具も生まれないので、いろいろ歴史が変わってきますね。

イームズが居ないとHerman Miller社も消えているか細々とネルソンの家具を製造する会社止まりになっていたかもしれませんね。

 

そうなる未来が見えたのでネルソンはイームズをHerman Miller社と協同するようにしぶしぶ尽力したわけですか。

 

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