ハーマンミラー社からスタジオ7.5がデザインをした「Zeph Chair(ゼフチェア)」が発売されています。
スタジオ7.5は同社のセトゥーチェアやミラ2チェア、コズムチェアなどを手掛けたデザイン集団です。
ゼフチェアはキネマティック機構を持つことで、シェルシートなのにリクライニングすることが出来る柔軟性の高いマルチパーパスチェアです。
「ミッドセンチュリーモダン」の楽観的な美学と今日のワークチェアの科学に裏打ちされた人間工学ーー
ゼフスチェアは、これらの融合を実現しています。その先進的でありながらシンプルなデザインはより少ないコンポーネントからなり、ハーマンミラーの上質なパフォーマンスシーティングの世界に足を踏み入れるには最適な価格で、より優れた快適さ、そしてより多くのカラーやスタイルを提供します。
引用 https://www.hermanmiller.com/ja_jp/products/seating/office-chairs/zeph-chair/
そう言われるとイームズシェルチェアを現代的な技術を取り入れて改変したデザインにも見えます。
50年代にはイームズシェルチェアをキャスターベースにしてデスクシーンで使われていましたので、ゼフチェアは現代版のシェルチェアのようです。
気になるのは座面ニット/3Dニットの取り付け構造です。
このカバーの取り付け方法はイームズワイヤーチェアを思い出します。
まんまこれと同じ方法でカバーをワイヤーメッシュ座面に取り付けしていました。
おそらくスタジオ7.5は意識して取り入れたのだと思います。
そうじゃないとこの手法よりもっとコスト的にも都合が良い方法があるのでそれを選ばない理由がないからです。
それにしても60年以上前にイームズオフィスで考えられたカバー取り付け方法が未だに使えるというのはすごいですね。
フルカバーの状態を見るとイームズシェルチェア感が強いのが良くわかりますね。
縫い合わせが異なるのですが、こんなような縫い合わせのカバーか張り込みされたものも存在しました。
カラフルで見た目がカジュアルなのでオフィスで人気が出そうです。
ベースはセトゥーやミラ2らと同じものを流用しているように見えますね。
ホイールの側面の色も変えるのは手が込んでいます。
そのうちキャスターの色は単色で統一されそうですけど・・・
オフィス向けにカバーが取り外しできる椅子で考えている場合は相性が良い椅子です。
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