デッドストック(dead stock)とは「売れ残り品」や「不良在庫」を意味します。
ヴィンテージ業界ではデッドストックのことを「新品の状態のまま眠っていた製品」という意味合いで使っています。
だからデッドストックというものは”人の手に渡らず忘れられていた製品が時代を超えて新品のまま残っている貴重品”として扱われます。
でもデッドストックの正しい意味ではありません。
デッドストックの正しい意味
英語の意味のDeadStockのままだと冒頭に書いた通り「売れ残り」や「不良在庫」という意味です。
要は「売れない在庫品」ということなので良くない表現です。
ストレートに”死に在庫”という意味です。DeadなStockですからね。
DeadStockの使い方として”販売終了する前の売れ残り品”という意味として店頭で掲示をすることもあります。
型落ちだったり販売終了前提の売り切り品だったりなど理由があり安く販売している製品をDeadStockと表記もします。
倉庫から出してこなくても売れ残りという意味で英語圏のお店では使われる言葉ですね。
一旦販売が終了して倉庫に下げて、後日出して販売をする製品をDeadStockとも呼びます。セール品とかアウトレット品という意味に近いですね。
またDeadStockは「死んだ家畜」も意味しますので、基本的に価値のあるものとして使われる表現ではないです。
ということで本来デッドストックはネガティブな意味合いです。
その売れ残り品も数十年も経つと価値のあるものに代わっていることもあります。
当時は売れ残って倉庫に眠っていただけのどうしようもない製品でも、今となっては誰もが欲しがる貴重な製品になっていたりします。
それを主に日本のアパレルヴィンテージ業界が貴重なデッドストック品として販売をしたことで一般的にもデッドストックという単語が認知され、デッドストック=未開封の貴重品という認識になったわけです。
でも別にデッドストックの認識を改めたいわけでもないですし、意味が違うよと叫びたいわけでもないので、ただデッドストックの本来の意味を知ってもらえたらとして書きました。
じゃあデッドストックという言葉を使わずに”未開封の貴重品”をどんな言葉で表現すればいいの?
そうした”未開封の貴重品”はヴィンテージストックという呼び方が良いですよ。
ヴィンテージストック。これは英語圏でも価値のあるものとして認識されます。
でも別にデッドストックで良いと思いますよ。大抵の人がそれでわかりますからね。
家具だと眠っていた在庫品ということはあまりないので、私が販売している中だと・・・ヴィンテージの食器類ですね。ファイヤーキングとかラッセルライトとか有名ですよね。
例えばこのフランシスカン社のスターバーストシリーズを私は持っているのですが、これ、50年代のヴィンテージ品のわりにものすごい状態が良いんです。新品みたいなんです。でも本当にヴィンテージ品です。
これ段ボールに入って眠っていたんですよ。だから新品同様なんです。
こうした場合に価値あるものとしてヴィンテージストック品と表現します。
もしヴィンテージストックと表記されているのを見た場合はデッドストックと同じ意味だと思ってもらえたら良いですよ。
私はデッドストックという言葉はあまり使わずヴィンテージストックを使うようにしています。
参考にどうぞ。
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