エンツォ・マーリによる鉄骨を曲げた「PUTRELLA」はアートかプロダクトか

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– PUTRELLA –

デザイナー:ENZO MARI (エンツォ・マーリ)

2000年に生まれ変わった新生DANESEから初の限定生産品として発売されたPUTRELLAは、「日常におけるデザインとは何か、アートとは何か」を問いかける挑戦的なデザインです。

理想の社会を構築するデザインを生み出す「エンツォ・マーリ」のストーリー
イタリアンモダンデザインの重要人物であり、今なお現役で活躍する重鎮です。 エンゾ・マーリと今まで表記されていましたが、現在はエンツォ・マーリと表記を変えています。 ダネーゼには欠かせない作品の彼自身のあまり知られていない話です。
ダネーゼ(DANESE)の歴史と説明
イタリアのダネーゼはその歴史こそがダネーゼである理念となっています。 健全な美意識のために必要なメーカーです。

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鉄骨をデザインに

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PUTRELLAという名前自体が”鉄骨構造”を意味する通り、H形鋼を曲げただけのデザインです。

これは1958年にエンツォ・マーリが手掛けたものをダネーゼが製品化したものです。

このプロダクトの用途は定められていません。ジャンルもありません。ただダネーゼコレクションとしてラインナップされています。

このPUTRELLAをどう使うのかはその人次第です。トレーにしても良いですしディスプレイ台でも良いです。ただ佇ませて視覚的に楽しむも良し。その人がどう解釈してどう楽しむのかをダネーゼが問いかけたものであり、実験的かつ新しいダネーゼの象徴のような存在です。

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もともとのマーリが1958年に作ったこのデザインは形がいくつもあります。その中でこの形をダネーゼが製品としたものです。

オリジナルは一点もののためアートという解釈が成り立つのですが、用途を定めないとしても製品として数量限定でも量産するということはプロダクトになります。

だからこその問いかけですね。

見る人、使い人がどういった感じ方をするかはそれぞれです。

ブルーノ・ムナーリの解釈を踏襲すれば「芸術は一点ものではなく、多くの人の手に渡るべきだ」ということでこれもアートではあります。

しかし製品として販売されている以上一風変わったプロダクトです。

これを読んでいるあなたはどのように受けとりますか?

DANESEとも縁が深い「ブルーノ・ムナーリ」のストーリー
デザイナー、画家、彫刻家、絵本作家、教育者と様々な顔を持つイタリア人デザイナー。 ダネーゼとの関係も深く、イタリアンデザインを黎明期から活躍した人物です。

曲げただけなんて言いますけど、鉄骨を曲げるのって大変ですよね。どうやっているのでしょうか。既成の鉄骨をカットして熱して曲げたのでしょうか。もしくは最初から曲がった鉄骨の型を作ったのかですが、それだともっと高額になる気がしますし。

数量の限定数は100個でしたが実はまだあります。販売されています。

さすがに独創的すぎたのでしょうか、発売して18年以上たつのですが在庫の用意が可能です。鉄骨なので腐らないのが功を奏しましたね。

それに値段もそれなりにします。日本円で¥110,000(税別)です。

私も販売していますので欲しい方はご連絡ください。

ところで、2019年にダネーゼのクリエイティブディレクターとしてジュリオ・イアケッティが新たに就任しました。

彼主導による新しいラインナップにこんなのが予定されています。ミラノサローネで発表されていました。

tauとipe

「TAU」も「IPE」も両方ともマーリのPUTLERRAをイメージしたプロダクトです。

こちらは完全に用途を決めた製品ですのでアートではありません。わかりやすいですね。

日本での発売は今秋~冬を予定しています。

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