会社に勤めると様々なルールがあります。
・・・あるようです。なにせ私は就職をしたことが無いですしまともに企業で就労した経験がないもので話を聞くだけですが・・・ (初めて読む人のために説明しますけど私はニートとかじゃないですよ。メインは家具販売をしている株式会社の事業主です)
そんなルールの中に、役職によって使用できる椅子の選択肢が変わるというものがあるそうですね。会社によっては。
よく聞くのが”役職が無い社員は肘掛が付いた椅子に座ってはいけない”といううものです。
私も家具の販売をする仕事をしていて、オフィス物件となるとこうした話をよく聞きます。
椅子は権力の象徴でもありましたが・・・業務効率のパフォーマンスを考えるのなら役職で肘掛の有無を区別するのはあまり効果的とは思えません。
仕事のパフォーマンスを高めるための椅子
椅子はただ座って威厳を出す時代はもうはるか昔の話です。
ワークスタイルも随分と変化をして座って作業することが中心となりましたが、問題は人類が座って何かをするようには進化していませんので長時間の座り作業により様々な弊害が生まれます。
詳しいことは以前の更新をご覧ください。↓
それで椅子にとって肘掛(アーム)は人間の腕を支えるためのパーツです。
肘掛が無いと腕を自身の筋肉で上げ続けてキーボードを打たないといけないので単純に疲れます。
これにより肩凝りといった症状も出ることもありますし、なにより手首で腕の重さを支えてタイピングをすると負担がかかり過ぎて腱鞘炎になります。
また、座り作業に疲れることで身体を変に曲げてしまい身体への負担が増大することもあります。
それに、”腕が痛い”や”肩が凝る”といった症状に悩まされると作業効率が下がりますし、慢性的な痛みや疲労によってPC作業自体が難しくなるほど身体が悪くなってしまうことも考えられます。
だから肘掛は偉そうアピールではなく、座り作業にとって必要なものです。
無いということは単純に身体にとって無理をしているということですから、それが会社にとって良いことかどうかが大切です。
快適な椅子や作業環境は社員の生産性に大きく影響します。
それを二の次にして椅子の肘掛を権力の象徴として振る舞うことが業績に繋がるとは思えません。
肘掛だけでなく、身体に合ったワークチェアに座って、常にストレッチしつつ身体を動かして作業をすることが大事です。
大きく”身体の伸び”をすることはさぼっているわけではなく身体にとって必要なことです。
縮こまって猫背で作業をしている方が集中して作業をしているっぽく”見えるだけ”で勘違いです。
基本的には社員全員が肘掛が付いてリクライニング機能が付いた快適なワークチェアに座るのが最良です。経営者としての判断はこちらが正しいです。
しかし社員全員が肘掛のついた椅子に座るように会社のルールが変更すると、それに文句を言う社員も出てきます。だからうまくルール変更ができないのでしょうね。
長く務める社員にとってやっと役職がついて肘掛付きの椅子になったのに『新入社員が肘掛付きの椅子に座るなんて許せない!』なんてなものです。よくあるものです。自分が嫌な思いをしたんだから人もしろ!というものです。
その考えが業績に繋がるなら良いと思います。でも大抵の場合はただ会社の停滞を招くだけですよね。
繰り返しになるのですが、もっとも大切なのは業績を上げて社会貢献もすることです。
肘掛一つで作業が遅くなったり、若い優秀な社員が去ってしまうのでは会社としても未来がありません。今は優秀な社員を確保するためにオフィス環境も重視される時代です。
これからの日本は苦しい時代ですから、過去にとらわれず何を優先すべきかで仕事のことを考えたら素敵です。
一つ解決策を提案します。
役職で格付けをしたいのなら肘掛の有無じゃ無くて、椅子自体の価格で分けると良いのではないでしょうか?
私も法人向けのワークチェア販売をするのでよく経験するのですが、一般社員はセイルチェア(7~8万円)にして、代表はアーロンチェア(20万円)にするみたいなものです。
どちらも快適なオフィスチェアですが、価格が全然違いますので見た瞬間に対外的にも違いがわかりますよね。
ほとんど作業をしない経営者ならイームズエグゼクティブチェア(60万円~)みたいな至上のオフィスチェアとかでも良いと思います。もうすごい格好良いですから。値段も格好良い。
肘掛の有無が昇格モチベーションになるのではなく、そもそもの椅子自体のランクが変わるようになったら良いですね。
『アーロンチェアに座って仕事したい!』てなものです。あの椅子に座りたい!という願望がモチベーションになるかも。
就職経験もないやつが偉そうにすいません。いや偉そうなつもりはないですけど。
でも会社のルールはその会社のものですからとやかく言うつもりはありません。各々のことですから口出しは余計ですよね。
私の考えとだけお読みくださいませ~。
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