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消費税は預かったお金なので儲けではありませんよ

過去に数回だけ言われたことがありますね。

 

「1人で仕事しているお店に消費税を払う必要があるのか」

 

必要あるんですよ、消費税を払ってもらわないと困っちゃいます。

1人で仕事をしている・いないに限らず私も課税事業者なんです。

消費税を支払ってもらえないと、8%分私が持ち出しで消費税を納めないといけなくなってしまいます。

そういうルールなんです。そして今回はそんな話です。

 

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消費税課税事業者とは

 

まず事業者にとって消費税は何かというと「預かっているお金(税金)」です。

売上でも利益でもなく、消費税は”国に収めるために顧客から預かっているだけのお金”ということです。

(現在の消費税8%の内訳は国税である消費税が6.3%で地方消費税1.7ですので分配先が違うのですが、今回の話ではその辺は省き一括して国へ納付するとしています。)

 

消費税を納める義務があるのは課税事業者となった時です。

国税庁のHPに解説があるのでどうぞ。

 

 その課税期間(個人事業者は暦年、法人は事業年度)の基準期間(個人事業者は前々年、法人は前々事業年度)における課税売上高が1,000万円を超える事業者は、消費税の納税義務者(課税事業者)となります。基準期間における課税売上高が1,000万円以下であっても、特定期間における課税売上高が1,000万円を超えた場合は、その課税期間においては課税事業者となります。

特定期間とは、個人事業者の場合はその年の前年の1月1日から6月30日までの期間、法人の場合は、原則として、その事業年度の前事業年度開始の日以後6か月の期間のことをいいます。
なお、特定期間における1,000万円の判定は、課税売上高に代えて、給与等支払額の合計額により判定することもできます。

国税庁HP https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/01_3.htm

 

ものすごい簡単に説明すると「商売で消費税を除いて1000万円以上の売上があったら翌翌年から預かっている消費税を国税庁に納めてね」ということです。

逆に年間で1000万円未満の売上の場合は消費税は貰いっぱなしで良いということです。※これに関しては後述

 

私はある程度高額な家具を販売するという商売柄、年間の売上1000万円なんて簡単に超えてしまいます。

家具を販売していて年間の売上が1000万円程度では喰っていくこともできませんよ・・・

 

消費税分代金を多く支払ってもらえてはいるので、実際に手元の現金は8%余分に持っている状態には違いありません。

でもそれは自分のお金ではなくいずれ出ていくお金というものです。

ここを誤解してお金を使い込んでしまっていると消費税の納付時期にお金が無くて絶望してしまいます。

だから消費税を受け取ってはいるのですがそれ自体は売上でも利益でもありません。出ていく税金のようなものです。

まあ経営が苦しい会社では消費税分も運転資金に回してしまって自転車操業していたりしますけどね。

 

じゃあ8%分常にお金をプールしておけば良いかというと計算はそう単純じゃないんですよ。

課税事業者となる売上1000万円で考えてみましょう。

 

年間の売上が1000万円ということは、消費税は80万円です。つまり消費税を含めた売り上げは年間で1080万円です。

じゃあ消費税の納付は80万円かというとそうではありません。

 

事業者も家賃や仕入や備品など経費の支払いをします。そこに消費税がかかりますから、事業者自らも消費税の支払いをしています。(事業用の家賃は消費税がかかるんです)

1000万円の売上があったとしても、その売り上げを作るために使った経費が700万円あったとします。すると利益は300万円ですね。

経費に700万円使ったということは、支払いをした消費税は56万円です。

 

ということは、預かっている消費税も他の事業者へ支払いをすることで80万円-56万円の24万円がその年に納付するべき消費税となります。

 

これは超簡単な計算ですから実際の消費税の計算はもっと複雑になります。

使った経費には消費税がかからないものもありますしね。

 

消費税はあくまでも預かっているだけのお金ですから、商売をしているとこの感覚が抜けてしまい消費税分も自分の利益だと勘違いをすると消費税の納付時期にギョッとすることになってしまいます。

事業者は気を付けないといけませんね。

 

すると疑問が一つ沸くと思います。

『売上が1000万円にならない商売をしている事業者は消費税を貰いっぱなしじゃないのか?』です。

 

例えば明らかに年間で売り上げが1000万円もなさそうな商売があるじゃないですか。何とは言いませんが。

そういった事業をやられている方は・・・まあそうですね、消費税の納付義務がないので貰いっぱなしで良いです。8%分余分に利益がある状態です。

 

でも、その事業者も支払いをするときには8%の消費税を支払いますので、そのうち出ていくお金にはなります。

そのうち課税事業者に消費税が渡るのでいずれは国に納付がされます。

 

そうはいっても常に8%余分に資金がプールされるので余裕はある状態には違いないですね。技術一つで稼げる商売だと年間の売上が1000万円未満でも充分な生活を送ることが出来ます。8%分の消費税分は常に余力がある状態となります。

 

かといってですよ。「お前は年間の売上が1000万円もなさそうだから消費税を支払わなくても良いな!」はダメです。支払い時に消費税も支払うのは義務ですから。

 

ということで、1人で仕事をしていても消費税は支払ってもらわないと困りますし、消費税はどうせ出ていくお金ですから儲けでも何でもないですよ。という話でした。

 

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