街を歩けば多くのお店を見かけることになります。
それと同時に、多くのお店の看板を見るはずです。
それも道路上に置いてある立て看板です。
お店の前にこのように”立て看板”が置いてある光景をごく当たり前に見ますよね。
なかには店の前だけじゃなくて、路地裏の奥まった場所にある店舗へ誘導するために、大通りに店舗の位置を知らせた立て看板を置いてある光景も見ます。
どこでも当たり前に見る光景なので気にしていない人が多数かもしれませんが、実はこれ道路法違反なんです。
道路法(違法放置物件に対する措置)第四四条の二 に引っかかります。
参考
ごく当たり前の話かもしれませんが、私道じゃない限り道路は私的に占領することはできません。それがお店の前の道路部分にわずかにはみ出しているだけでも道路法違反ということになります。
が、実際には街で多くの看板を見かけますが、それは見逃されているだけです。
「許可を取っているんじゃないの?」と思うかもしれませんが、道路に看板を設置するということで許可が出るとは考えづらいです。
例えば突出看板や一時的なケースなら可能です。
名古屋市の場合
私も自分が入居しているビルの壁面に小さな看板を設置するのに名古屋市緑政土木局路政部道路管理課から許可を受けて設置しました。
しかし道路上の看板は難しいので許可を得ている例があるのかどうかレベルです。
ということで法律的に道路上にお店の看板を設置してはいけません。
ですが何でもかんでもルール通りではうまくいかないということで警察も見て見ぬふりをしているだけです。
通報があった場合は対応しますね。
「道路法違反なんだからちゃんとすべきだ!僅かでも看板が道路にはみ出しているだけでも罰金を払わせるべきだ!」という主張もわかるにはわかるのですが、あんまりガチガチにすると苦しいですよ。
そうやって主張する人でも、ルール通りにするなら車を運転するときに速度制限をきっちり守ってもらうことになります。
60kmが速度制限の道路を車で61kmで走った時点で違反ですからね。違反金払うことになります。
実際にはパトカーの横で65kmで走っても検挙されることはありません。 (不審な印象があると止められるかもしれませんが)
ルールに完璧に則り咎めだすと無理が生じてきますよね。
ところで私自身はお店の前や道路に看板を設置はしていません。ビルの入り口に看板を設置していますが、あれはちゃんと敷地内です。
それに人の店の看板に関して特に何も思いませんし何もしません。
狭い道で通るのが邪魔なぐらい大きな看板を出しているのはどうかと思いますけど、それでも別に何もしません。
私が看板を出さない理由は道交法違反だからもあるのですが、もう一つは看板によって事故や怪我人が発生した時に最悪な状況になるからです。
そうでなくとも、看板にわざと引っかかって怪我をしたと因縁を付けてくる輩もいるので、無用なトラブルを避けるためでもあります。言いがかりなんていくらでもつけられますから。
同業潰しの手法としても使われます。特に私のように個人で仕事をしている相手に対しては有効な手法です。
自分が気に入らないと思っただけで相手を滅ぼそうとする輩はいるものですよ。