モンドリアン、モンドリアン。
なぜかモンドリアンがミッドセンチュリー的なデザインとカテゴライズされているのを見ますよね。あれは本当はおかしなことなんですよね・モンドリアンは19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した抽象画家の名前ですし本来ミッドセンチュリー期とは関係がありません。
でもどうしてそうなったのかを書きますね。
コンポジションが最も有名な画家
まずそもそもモンドリアンって何かってことですが、画家の名前です。
Piet Mondrian (1872-1944)
オランダの抽象画家ですよ。
有名なのがこの本の表紙にもなっているコンポジションです。さまざまなバリエーションがあります。
モンドリアンの詳しくはセルフで調べてください。書き出すと終わらないです。ちゃんと彼のストーリーが載っている本も売ってますし、私も持ってます。
この赤、青、黄など、そして線で構成されたアートがモンドリアンでもっとも有名なので、こんな感じだとなんでもモンドリアンって言われがちです。
実際にはデュースブルフのコンポジションから構想したという話があるので、ということはそっちが本家でしょうか。
ということで、ミッドセンチュリー(世紀の真ん中)的なものってイメージがあるみたいですが、全然違います。カテゴリー的には芸術。抽象絵画。
どうしてそんな謎のカテゴライズがされるかですが、完全にこれですね。
イームズハウスやESUやといったイームズプロダクトに赤青黄線を多用したものがいくつもあるので、そのイメージがあるのだと思います。
つまりイームズも自分たちより古い時代のアートを参考にしたのか、デ・ステイルに感銘を受けたのか。ということでしょうか。
それでこの色の組み合わせ=イームズ=アメリカンミッドチュリー=ミッドセンチュリー!ってイメージがついたのかなって感じです。
家具でこの色の組み合わせだと、そもそももっと以前にヘリット・トーマス・リートフェルトがいますけどね。そっちは有名じゃないので・・・
そしてもう一つがこれ。
フランスのヴィンテージラグがもとになったものなのですが、Herman MIllerやKnollの家具の下にこのラグが敷いてある光景もあってですね、こういった柄のラグを使う光景があり、コンポジションっぽい柄のラグを使うって印象がついたのかもしれません。
ぼやっとした話ですけど、モンドリアンってよく見るけどなんぞれや?って思っていた人には少しだけ参考になる内容でしたよね。
あと、モンドリアンルックということで、イブ・サンローランという印象が強い人もいるでしょう。
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