– Eames House Whale –
デザイナー:Charles & Ray Eames (チャールズ & レイ・イームズ)
チャールズ&レイ・イームズ夫妻はロサンゼルス・パシフィックパセリーズにある自邸であるイームズハウスに、世界各地から集めて来た民芸品をコレクションしていました。
たくさんの民芸品の中でクジラをモチーフにした一際大きな木製のオブジェがあります。
そのクジラはアノニマスな北米の民芸品でした。
これをヴィトラ社がイームズオフィス協力のもと製品化しました。
イームズハウスにある鯨を製品化
イームズ夫妻は民芸品をコレクターとして集めたいたのではなく、インスピレーションの”きっかけ”として周囲に飾っていました。
イームズハウスにはたくさんの民芸品が飾られており、このクジラのオブジェは全長2mを超えるとてつもない巨大な存在でした。
イームズオフィス協力の元、オリジナルクジラを忠実に再現をするだけでなく、製品化に当たりサイズを全長70cmまで小さくすることで家庭にも飾れる現実的な大きさになっています。
・・・2m越えだったら誰も買わないでしょうからね。
いや、逆にそれで200万円とかにしたらどこかの誰かが買いそうではありますか。
(製品のギャランティカード直撮り)
このクジラはイームズ夫妻のコレクションの中ではイームズハウスバード同様に注目を引いている存在ではありました。
この写真のようにハーマンミラー社のインテリアスタイリングのアクセントとして撮影されていることもあり、以前からこのクジラはいったい何なのかと興味を持つ人はいました。
それにしてもこの巨大なクジラを移動するのも大変ですよね。
イームズ夫妻も最初このクジラを見つけた時に、買ったのかなんかのかわかりませんがどうやって持って帰ろうか悩まなかったのでしょうかね。
(製品のギャランティカード直撮り)
また、1949年にハーマンミラーロサンゼルスショールームをイームズ夫妻が手掛けた時に、内装としてこのクジラを飾っていたこともあります。
あまりのインパクトのある大きさとデザインですから、気に留めないほうが難しいぐらいです。
このクジラのオリジナルはイームズファウンデーションで保管しています。
具体的にはイームズハウス内にあります。
以前私がイームズハウスの内部に入った時に、スタジオ側の2台並んだESU4段の上に飾ってありました。
すごい威圧感がありましたよ。
ミニチュアの写真ですが、赤矢印のここです、この上に置いてありました。
今も飾ってあるかは分かりませんけど。
私も実物を見たことがあるので、今回の製品化がどれだけ忠実にできているかわかります。
ハンドペイントで良く描かれています。
ミニチュアの写真はこちらから
今回製品化されたイームズハウスホエールも、同じようにESUの上で飾ったら面白いですね。
イームズファンなら欲しいところですし、イームズ関係なくインテリアデザインとして一生飾って置ける趣味としたら素敵です。
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