– FJ Clock–
デザイナー:Finn Juhl (フィン・ユール)
フィン・ユール(Finn Juhl)は近年日本でも高い人気を集めているデンマークの建築家です。
家具のデザインも多数しており世界的にも評価が高いです。
そんな彼は時計のデザインもしており、デンマークのアーキテクトメイド(ARCHITECTMADE)社から正規復刻されています。
フィン・ユールの名作時計
ユールは1950-52年にニューヨーク国連の信託統治理事会会議場を手掛けそれが世界的に名を知られるきっかけとなりました。
その会場は椅子や照明にカーテンから壁板まで空間のすべてを彼がデザインしています。
会議場には存在感のある時計が飾られており、それを製品化したのがFJ Clockです。
この時計はインドネシア産の質の高いチーク材をそのまま削り出す贅沢な手法をとっています。
まるで上質な木製のお皿のような本体に、ミニマルな銀色の針と文字盤が付いています。
派手な装飾はせず、木目それ自体をデザインの主役として活かしたストレートな美しさを感じる時計です。
オイル仕上げの香りも良く経年変化も楽しめます。
裏側にフィン・ユールのサインも彫ってあります。
単三電池一本で動きムーブメントは銀色の蓋で隠されています。
製造年月日とシリアルナンバーが入っていますが、これは年間の生産数が1000個と決められているからです。
たまにこの時計が数量限定品と勘違いされるのはこのシリアルナンバーのせいです。
黒塗装仕様もラインナップされています。
こちらはチークより格段に値段が下がるのですが、アッシュ材に黒着色なのでそもそもの木の値段が安くなる分だけ価格も抑え目です。
黒と銀の対比はソリッドな高級感を感じます。
サイズは2種類あります。
基本は本体のサイズが違うだけですが、広いほど木目も広く取れるので印象は異なります。
時計は時間を確認することが本分であり、その役割を損なわず派手さもなく純粋に素材の良さだけを活かしたミニマルな美しさを感じる名作時計です。
デザインの奇抜さを売りにする時計より、こうしたデザインの時計の方がインテリアとして格好良いです。
ところでこのFJ Clockは以前は台湾で製造していました。
その時はミャンマー産のチーク材を使っていましたが、現在EUでは使用が禁止されています。
ちょうどその時に良い職人とアーキテクトメイドがパートナーシップを結んだことで現在はインドネシア産のチークを使いインドネシアで製造をすることになっています。
裏蓋が付くようになったのもインドネシア産からです。
この時計は私のお店で販売しています。
アーキテクトメイド本社と契約しデンマークから直接輸入で販売しています。
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