「イームズチェア」とはチャールズ&レイ・イームズ夫妻がデザインをした椅子の呼び名です。
実際には「イームズチェア」という名前の椅子はありませんのでイームズの”どの椅子”のことを指すかまではわかりませんが、どうやら「イームズシェルチェア」のことを一般的に「イームズチェア」と呼ぶようです。
イームズチェアという呼び名はいつからか
どうしてイームズシェルチェアのことを端折ってイームズチェアと呼ぶれるようになったのかと思って昔の資料を読んでいると元祖がわかりました。
1952年の本にデザイナーの剣持 勇 氏が日本に初めて輸入されたイームズアームシェルチェアについての記事を書いているのですが、この時点でシェルチェアのことを「イームズ・チェア」と呼んでいます。
正式な製品名ではありませんので剣持 勇 氏がイームズシェルチェアの事をイームズチェアと呼称をしたのか、もしくは編集が名付けたかです。
もしかしたらこれが発端となり長年に渡りイームズチェアという呼び名が使われてきたのかもしれません。
ミッドセンチュリー期の椅子はデザイナー名のつく椅子が度々見られたことで、愛称でデザイナー名+チェアをつけて呼称するのが普通だったのでしょう。
リゾムチェア、ハードゥイチェア、ネルソンチェアなどなど。
このことから考えると「イームズチェア」=「イームズシェルチェア」の事で良いと考えられます。
でもイームズラウンジチェアの事をイームズチェアと呼ぶ人もいますし、人によってイームズチェアはどのデザインを指すのかが変わります。
だからなるべく曖昧な呼び名よりどの製品かわかる呼び名のほうが良いですね。
そのほうがわかりやすいです。
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